仮面ライダーアマゾンは数あるライダーの中でも極めて異色の存在です。
他のライダーが総じて昆虫をモチーフとしている中、唯一爬虫類のトカゲが
そのモチーフであるとされています。
しかし、アマゾンのデザインは今ひとつトカゲっぽくありませんよね?
何よりもマフラーを巻いているというのはどうも釈然としません。
ですが、もしバゴーがアマゾンを改造する際に、トカゲ以外にもモデルとした
ものがあったとしたら?そしてそれが我々のよく知っている「彼」だとしたら?
アマゾンが改造されるよりも2年ほど前、南米で暗躍する悪の組織を叩くため
旅立った一人の青年がいた事を覚えていらっしゃるでしょうか?
その組織の名は「ショッカー」、そして青年の名は…一文字隼人!
南米ショッカーがギギとガガの腕輪の超パワーを狙って怪人を差し向ける。
絶体絶命のバゴー、しかしその危機を救い颯爽と現れるライダー2号!
恐らくバゴーには2号がバッタの改造人間とは解らなかったことでしょう。
しかし悪を睨む真っ赤な目、するどい牙、そして風になびくマフラー等が、
鮮烈に記憶に残ったことは想像に難くありません。
その後バゴーは日本人・高坂博士と知り合い、仮面ライダーを知ります。
一方ゲルショッカーの技術を取り込みゲドンの活動が活発化してくると、
バゴーは万一に備えジャングラーの設計に着手し、完成した設計図と
動力部である「太陽の石」は高坂博士によって日本へと運ばれます。
(もしかするとXの33、34話で帰国した2号に依頼したかも?)
悪い予感は現実となり、ガガの腕輪は遂にゲドンの手に落ちます。
薄れ行く意識の中でアマゾンを手術するバゴーの脳裏に浮かんだのは
かつて自分を救ってくれた仮面ライダーの姿だったのではないでしょうか。