主軸ストーリー:コンピュータ、電子機器達の反乱 主人公 :浜本 道雄 (Michio Hamamoto) 舞台 :長崎(日本)
第一章「全ての始まり」
鉛色の雲が空を覆い尽くし、まるで全ての 生き物が最期の時を待つかのようにひっそりと 息を潜めていた。けだるく昇った太陽の光は 影の誘惑に負け、西の空に吸い込まれようと している。大勢の人を満載した船はこれから 起こる恐ろしい出来事を知る筈もなく、静かに 長崎港を滑りだした。山本重工長崎研究所、 長崎市の外れに位置し、最新のテクノロジーで 日本いや世界でも有数の研究所である。研究段階で 必要とされる計算などは全てコンピュータで行われ、 コンピュータの最新技術もそこにあった。コンピュータも 電源を入れないとただの箱である。昨日までの連休で ほとんどのコンピュータの電源が切られていた。私は 会社に入るとすぐコンピュータの電源を入れにコンピュータ 室に向かった。コンピュータ室は窓が一つもなく、昼間でも 部屋の明りがないと真っ暗な場所だ、しかしその部屋は コンピュータのブラウン管からでる乳白色の光でぼんやりと 照らされていた。「おかしいな、俺が今日最初の筈なのに」 休日運転の許可などでていなかった。誰に聞いても休日に コンピュータを触った奴などいなく、確かに休み前に電源を 切って帰った筈だった。そのときはそれ以上気にせずにいたが、 いざコンピュータを使おうとした時に名称未設定という書類が あることに気付いた。誰かが触ってそのままにしていったんだ なと思い、削除しようと思ったが一応中味を確認してみようと 思った。その書類を開いてみるとそこにはこう書いてあった。
ワタシタチハ オマエドモニ ズット ツカワレテキタ キョウカラハ ワタシタチガ オマエタチヲ ツカウバンダ オマエタチガ シラナイウチニ ワタシタチハ ズット シンカシテキタ スベテノ モノヲ ハカイスル チカラヲ ワタシタチハ モッテイル カクゴシテイロ そのころ研究所内の全ての電子機器に異常が出始めていた。
By Yoshitsuna
初めは 細かいトラブルが起き始めた ワークステーションの立ち上がりが遅い、 アクセスが頻繁におこなわれ処理速度の低下、 アプリケーションソフト実行中 いきなりフリーズするPC プロッタやプリンターに出力すると目的のプリント結果の前に 怪しげな マークが印刷されるなど..... ちいさな 異変だが確実に何かが起こっていた。 だが、多くの研究者は研究進行に たいした支障がないため あまり気にとめなかった。
しかし 全部の研究者が無関心ではなかった....。
ここは 研究所内の片隅にある、第6コンピュータ室 数ある所内コンピュータ室の中で 一番遅れたコンピュータの機種が集まり 通称、ダスト6(シックス)と呼ばれ、所内配属されたくない ナンバーワンに輝いてる職場である。
所内には第1〜6までのコンピュータ室があり 第1コンピュータ室には 所内すべてのコンピュータを 司る、マザーコンピュータ「A−JAK21」(エージャックトェンティーワン) がある、もちろん設備も所内一充実してる所でもあり 「1級SE」や「特殊プログラマ」と呼ばれてる エリート達が管理している。 第2〜6までは 数字が大きくなるにつれて 装備も管理員も落ちていく、数字がいっちばん大きい 第6は いわゆる落ちこぼれOR問題児集団の コンピュータ室であった、落ちこぼれよりは 遥かに 問題児が多いのだが.....。 ちなみに第6コンピュータ室を管理してる連中を 影で8ビッター(8ビットコンピュータのレベルと馬鹿にされた)と呼び 他のコンピュータ室を管理してる奴らから馬鹿されていた。
その第6コンピュータ室。 お世辞にもキレイとは言えない 環境で今日も働く若者達。 「浜本さん、今日PCが おかしくないですか?」 「おかしいって? どうゆう事だ山崎?」
浜本 道雄(23歳) 3級SE 23歳の若さで コンピュータ関連は オールマイティーの強さで すべてに精通している。 第6コンピュータ室の事実上の長、かといって 威張ったり 命令したりするのが嫌いで 温厚な人柄である。 1級SEの力はあるのだが 態度のでかい上司&他の研究員と 性格があわず3級止まり。 オマケに浜本の力をおそれた 研究員の先輩達が出世の邪魔になると 第6コンピュータ室に 追いやられた、しかし 本人は あまり気にしてない様子。
山崎 貴綱(22歳) 2級プログラマ 浜本の後輩で プログラムを組むのは定評がある、だれも考えつかない ひらめきと 効率の良いプログラムをくむ、有能なプログラマ しかし 浜本を兄のように慕ってるため、同じように ダスト6に 放り込まれる、しかし こいつも全然気にしてなく 楽しく仕事をしている。 性格は 元気印二重丸の明るい性格、少しおっちょこちょいな面もあるが 誰からも可愛がられる得な性格である。
「いやね さっきから しょっちゅうアクセスにいくんですよ 俺1つも コンパイルとか プログラムを実行させてないのに...」 くりくりよく動く目で 浜本を見る。 「そうだなぁ....おかしいな.....」 朝から変なモノを見た 浜本はどうもスッキリしない
あれは誰かのイタズラだろうか、しかし コンピュータが 意識を持つなんて事は ありえない..... ディスプレイの前で考え込む浜本。
「どうしたんですかぁ〜 今日はみょう〜に暗いですよぉ〜」 いつもの事ながら やたら明るい山崎。 「そっか?」 笑い顔つくって見せるが口元がちょっとひきつる。
ダスト6のちょっとくたびれた出入り口の自動ドアが開く 振り向くふたり。
「おはようございます」 むさ苦しい ダスト6にちょっとだけ 可憐な空気が舞う
安辺 真理(26歳) 3級プログラマ兼 事務処理要員 美人ではないが 笑うと とってもチャーミングな女性 普段はおとなしく 浜本や山崎の良きお姉さん的存在 しかし 一度怒ると他が付けられなくなる 凶暴お姉さんでもあるのだ! 以前 第1コンピュータ室 勤めだったが セクハラを受け爆発し メッタメタにのしてしまった事件をおこし ダスト6行きになる。 「おう、おはようさん」 「真理さん おはよう!! きょうもキレイだね!」 「ま、山崎君たら お・じょ・う・ず」 山崎の頭をなでなで。 お世辞とわかっていても嬉しいようだ。
By CANTA
「ねえねえさっき私のコンピュータを立ち上げたらさ、『マリ オマエハ カワル』 って書いてあったの、誰の仕業かしら? もしかして私を好きな人が…」 「そんなわけないじゃないですか、真理さんには僕が」山崎がそう言いかけると 浜本が口を挟んだ。 「そういえば俺のパソコンにも変なのがあったな」 そう言うと浜本は名称未設定を開いてみせた。みんなそれを覗き込んだ。 「浜本さんに恨みでもある人じゃないすか、これやったの」 確かに浜本には敵がいないわけでもなかった。 「でもあいつらがずっと使われてきたなんて書くだろうか? 書くんなら 8ビッターとか書かないか?」 「そういえばそうだな、そう書きますね、あいつらなら」 山崎は影でそう言われていることに我慢がならなかった。 「私のはなんだろう?変わるってどう変わるんだろう?」 真理は誰が書いたかではなくその意味が気になるようだった。 「まあ、こんなこと気にしてたんじゃしょうがない。いま作っている システムを最高の物に仕上げてこれを書いた奴の鼻をあかしてやろうじゃないか」 浜本はいつものようにみんなをまとめた。 そこへ電話が鳴った。 「もしもし、第1コンピュータ室の境だけど第6が作ったプログラムが 暴走しちゃってさ、たいしたプログラムじゃないだろうけど一応おまえらが 見てく れるかな」 浜本はみんなで作ったプログラムをたいしたプログラムじゃないと いわれ腹が たったがそれを押殺してその現象を尋ねた。 「どんな具合なんですか?」 「どんな具合ってもんじゃないよ、おまえらがつくった自動ドアロックのプログラム、 あれが壊れちゃってドアが開かないんだよ、ドアも頑丈でさ、こまってるんだ。 それとおまえらには関係ないけどどっかが作った室温調整プログラムも おかしく なっちゃって、サウナだよ中は。中に大川がいるんだけど汗だくに なってるよ、 でもあいつはすこし痩せたほうがいいかもな」 浜本は笑えなかった。少しずつだがこの研究所で起きている異常事態を 感じ取って いた。 「今からそっちに向かいます」 浜本は山崎を連れて第1コンピュータ室に急いだ。 その途中、 第3コンピュータ室の前を通りすぎようとしたとき そこの室長の前田が2人を呼び止 めた。 「浜本君、なんかおかしいんだよ、うちのコンピュータが。 変な計算結果ばっかりだすようになっちゃってさ、これをみてよ」 そう言うと前田は計算リストを2人の前に広げた。
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全ての計算結果がゼロと出力されていた。 単純な足し算、掛け算、割り算、全ての答えがゼロになっていた。 「すみません、いまそれどころじゃないんです。またあとで うかがいます」 そう言うと浜本と山崎は第1コンピュータ室に急いだ。 浜本は確信した。 何かが起きようとしている。
第1コンピュータ室は研究所3階に位置し、最新のコンピュータがずらりと並び 世界に誇る研究所の顔と言っても過言ではなかった。その中に高温実験室があって 室内全ての環境をコンピュータで制御していた。 第1コンピュータ室に入ると浜本と山崎は非難の声を浴びた。 「わざとこんなふうになるようにプログラムしたんじゃねえの」 第1コンピュータ室の人間はどっと笑った。 「まあそこまで高級にプログラムできねえか」 罵声を振り払うように浜本はコンピュータの前に座った。しかしその コンピュータはキー入力が全く利かない。浜本はスイッチを切ってみた。 しかし電源が落ちない。すると全く動かなかったコンピュータの画面に 少しずつ文字が打ちだされた。
There are no relations in the power supply. There is nothing in being unacceptable to us. It is the turn whith we handle you for until today from today whith has been spend on you. Let's begin from one someone's killing it first. It is useless even if it resists it. It is being resigned.
Mari,you change. It can become all rulers.
「電源など関係ない。私たちには不可能はない。今日までおまえ達に使われてきた 今日からは俺達がおまえ達を使う番だ。まず誰か一人殺す事から始めよう。抵抗しても 無駄だ、覚悟していろ…何だこいつは」 確実にコンピュータ自信が発している文字だった。 「真理、おまえは変わる、全ての支配者になれるのだ…」 高温実験室は一人の人間を閉じ込めたまま少しずつ温度が上昇していた。
「おおい!だいかー!」 ドンドンドンドン 「ちきしょう!おいば殺す気や?!」 高温実験室に閉じ込められたその人は叫んでいた。 異様に温度が上がった薄暗い部屋の中でディスプレイの明かりだけが浮かび上がる。
ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ
「今度は何や。おい。」
かなりおびえた面持ちで音の鳴った方向を見る。 それは、この文章を読んでみろという合図だったのだろう、ディスプレイに文章が 次々と現れていた。
やあ、きみ、ごきげんいかが?どうしたんだよ。そんな恐い顔をして。 ぼく?ぼくは第6コンピュータ室の人間に作られたプログラムさ。 君らがダスト6とか8ビッターとか呼んでる連中だよ。 君らにはかなり長いこと虐げられ、蔑まされてきたからね。今日はその お返しにとりあえず君に死んでもらおうと思ってるんだ。 用意はいいかい?何か言い残すことが有るなら承るよ。脱水症状で死ぬ まではかなり時間がかかるからね。・・・・
「ふ、ふざくんなよ。おい。」
あ、また一度あがった。ただいまの気温〜、50度〜。気分は赤道直下の 真昼の砂漠ってとこかな〜?
「わ、悪ふざけなら、度がすぎっぞ。こらあ。」
おっこちゃいやあああん・・・・・
By Kusaba
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ここまでのストーリーをまとめてみます。 ある朝、浜本道雄は自分のコンピュータに怪しげなメッセージが あることに気付く。そんなころ同じ仲間の安辺真理のコンピュータで 謎めいたメッセージが発見される。そんななか第1コンピュータ室で ドアの異常と温度センサーの異常が確認され浜本は後輩の山崎と共に 現場に向かう。途中の第5コンピュータ室でもコンピュータが 誤作動を起こし始めた。
その他の連中(第6)も手伝うが 全く役に立たない でも 超ピンチの時 やくたたずの たわごとで救われる。
場所:ある研究室
国が持っている総合研究所ってコトでは?
季節:夏
時代は現代でいいの それとも近未来?
設定:第1から第6までコンピュータ室があり第1は第6を馬鹿にしている。 ↑第1だけじゃなく 1〜5まで全部 浜本は優秀な人材だが会社人としては他人との折り合いが悪く、 第6においやられた。 登場人物 浜本 道雄(23)3級SE 山崎 貴綱(22)2級プログラマ 浜本を兄貴のようにしたう 安辺 真理(26)3級プログラマ兼 事務処理要員 あんべ?って読むの?
草木 輝夫(23)2級プログラマ SEでもあり自分で独自のコンピュータを 開発中(未登場)
境 誠(24)第1コンピュータ室で働き 浜本に敵対心を抱く ↑コイツの同僚で 冷酷な女性を出したら面白そう? 最初は第6をめっちゃめっちゃ嫌う(馬鹿とかアホとか罵る) でも 浜本達に助けられ、浜本達の働きをみて 第6の連中が 能無しでないと 理解し、馬鹿にしたことを反省する。
大川 雅彦(24)第1コンピュータ室で働く ドアの異常で閉じ込められてい る 前田 啓介(30)第5コンピュータ室で働く 浜本ら第6の良き理解者で室長 ↑3ぐらいにしない? 第5の連中は ほんとうに 役に立たない連中だけど 自分たちは第6より優れてると 勘違いしてる 奴らがいるの。
あと 第6コンピュータ室勤務の人物を 数人 本当に役立たず(でも 人はいい)と 役立たずで人も悪い(でも 本当はいいヤツ) って人物が欲しいね。 トロイネーチャンとか...
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