スグル: | たくー… たまの休みに呼び出されたと思ったらこんな下らんコーナーにゲストとは… しかもノーギャラだと?
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ミート: | 王子! これも大切なお仕事ですよ。さあ、ハガキを読んで下さい。
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スグル: | えーと、なになに… 「7人の悪魔超人編には最初の方に変な悪魔超人がいっぱいいるけど、どうして?」 面倒な質問をしてくるやつだのう。
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ミート: | 王子、ちゃんと答えてあげないといけませんよ。
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スグル: | 分かった、分かった。実は、余分にいたあいつらはアトラクション用に着ぐるみを着ておったバイトなのだ。巷で大評判のプリプリマンも着ぐるみだったのだ。最近、バッファローマンに聞いたのだが、あの時、魔雲天は同窓会、カーメンはじいさんの従弟の知合いの兄の上司の葬式に行っておって休みだったらしい。
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ミート: | それって、完全に他人じゃないですか。カーメンはきっとサボリですよ。そう言えばステカセキングはどうしてたんですか? 登場シーンではいなかったみたいでしたけど。
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スグル: | ステカセはのう… 突然便意を催し、スリッパも履かんと急いでトイレに行ってて登場に遅れとったのだ。あの足にはさまれて地獄のシンフォニーを聴かされたウォーズマンも災難じゃのう。
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ミート: | でも、あの超人たちは着ぐるみのバイトにしてはポーズをとったりして、本物っぽかったですよ。
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スグル: | あいつらは、バイトのくせに妙にプロ意識が強い奴らでのう… わたしのように完全にアトラクションだと思い込んで悪魔超人のフリをアドリブでやっておったのじゃ。
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ミート: | そうだったんですか。
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スグル: | だがのう… 私にとってはそんなことよりも、王位争奪編の予告カットに出て来たあの変なハニワ超人の方がよっぽど気になるんじゃが…
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ミート: | こんにちは、ミートです。えーっと、今回は「何故バッファローマンはヅラをかぶってたの?」という質問のハガキです。
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スグル: | うおっす。ジジイ喋りが治りかけてるキン肉マンだ。そんなモン、ハゲだったからに決まっとるだろう。
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ミート: | それはそうですけど… 何か理由が考えられませんか?
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スグル: | しかし、バッファローマン本人に訊くわけにはいかん。私だって命が惜しい…
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ミート: | たくー、王子がそんな事言っててどうするんですか? そうだ、悪魔将軍なら何か知っているかもしれませんよ。 今、悪魔将軍に問い合わせてみます。
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スグル: | 将軍がそんな事に答えるわけがなかろう。
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ミート: | あっ、繋がったみたいですよ。
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スグル: | 何ぃ!?
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ミート: | あ、もしもし。悪魔将軍さんですか?
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悪魔将軍: | うむ。話は先程から聞いている。バッファローマンのヅラの事だな。
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ミート: | どうしてあの戦いの時だけバッファローマンがヅラを取ったのか教えてくれませんか?
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悪魔将軍: | よかろう。実はあのヅラはバッファロー一族特有の習慣らしい。誰が始めたのかは分からんがな。だが、あやつも妙に人間くさいヤツで、ヅラをバラされるのを嫌がっておったのだ。ヅラの事を知っていたのは私以外にはアシュラマンだけだったからな… 私との戦いにあたり、バッファローマンは私にその事をバラされるのが恐くて、開き直ってヅラを取ってしまった…というわけなのだ。これで分かったか?
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ミート: | はい、よく分かりました。ありがとうございます。
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悪魔将軍: | 分からん事があれば、またいつでも尋ねるがいい。
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スグル: | あいつも、意外と紳士的なヤツだのう。
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ミート: | そうですね、王子。
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スグル: | ん? 何か外が騒がしいのう?
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ウルフマン: | ここからは入ったらダメだ。うわっ!!
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スグル: | ど、どうした? 音響係のウルフマン!
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バッファローマン: | キン肉マン、許さーん!! 1000万パワー全開!!!
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スグル: | バッファローマンが乱入してきおった〜 だから私はこんなコーナー嫌だったんだ!!
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テリー: | ハロー! テキサスの荒野を自由に駆け回るテリーマンだ!
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ロビン: | 英国の至宝・超人博士の異名をとるロビンマスクだ。
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テリー: | (たくー、自分で言うか? 普通)今日はケガで休んでいるキン肉マンに代わっての出演だ。ここだけの話、またミート君がバラバラにされたらしい。すぐに元に戻ったそうだが… ところでロビン、今日は一体何の用で来たんだい?
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ロビン: | 実は私の最大のライバルでもあり、親友でもあるネプチューンマンの事なんだが…
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テリー: | 彼が何か…?
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ロビン: | 彼のサポーターは左腕に着けてあるはずなのに、時々右腕に着いてる時があるのだ。さらにどちらの腕にも着いてない時もある。しかも試合中に何度も…
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テリー: | (JCセレクション13巻を取り出す)あ… 本当だ。
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ロビン: | 超人博士のこの私にも分からない事があるとは…
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テリー: | (まぁだ言ってるよ…)そうだ、ロビン。ここは考えるよりも直接ネプチューンマン本人に訊いてみるのが一番じゃないかな?
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ロビン: | そうしよう。それでは…
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ネプチューンマン: | もう、来ているぞ。
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テリー: | ネプチューンマン、どうしてここに…
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ネプチューンマン: | 貴様ら下等超人の考えることぐらい先刻お見通しだ。
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ロビン: | それならば話は早い。ネプチューンマン、真相を語ってくれないか?
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ネプチューンマン: | 簡単なことだ。あれは途中で超高速で入れ替えているだけのことだ。
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テリー: | しかし、そのような様子は全然見えなかったが…
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ネプチューンマン: | 単にゆでたまごがコマとコマの間を描ききれなかったからだ。そうでなくとも『行間を読む』と同様に『コマの間を読む』とそのような推測は即座に浮かぶものだ。だから貴様らはいつまでも下等超人のままなのだ。
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ロビン: | なるほど… ん? そう言えばネプチューンマン、お前の登場シーンが2カット載っていたが、コスチュームはもとよりヒゲの形まで代わっていたのは…? まさかつけヒゲでは?
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ネプチューンマン: | ロビンよ。お前は私がさっき言った意味がよく分かっていないようだな。よく見てみろ。その二つのカットはどちらも違う話のはずだ。つまり、週刊少年ジャンプ掲載時では1週間も経っていることになる。1週間も経てばあれくらいのヒゲなど生えかわるわ。コスチュームも同じ物を1週間も着ている訳がなかろう。そのくらいの身だしなみなど、最低限のマナーだ。貴様それでも英国紳士か?
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ロビン: | そ、そう言われればそうだったな。私は同じコスチュームをいくつも持っているから、あまり意識はしていなかったが…
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テリー: | ロ、ロビン… それよりネプチューンマン。さっきの話を聞いての質問なんだが…
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ネプチューンマン: | 何だ。
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テリー: | 何故超高速でサポーターを移動させる必要があるんだい?
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ネプチューンマン: | さすがはテリーマンだな。バカな下等超人の中にあっても、お前の目の着けどころは素晴らしい。褒美にサポーターの秘密を教えてやろう。あのサポーターは腕の血流を制御して爆発的なパワーを生み出す働きがあるのだ。それを超高速で右腕に着けたり、左腕に着けたり、あるいはどちらにも着けなかったりして血流…ひいてはパワーの制御をしていた、と言うわけだ。
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ロビン: | (サポーターをさすりながら)サポーターにそのような秘密が…
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テリー: | もう一つ質問があるのだが、そのサポーター、着けない時はどこにしまっているのかな…と。
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ネプチューンマン: | 言うまでも無い。ショートタイツの中に決まっておろう。ちなみにこのサポーターは血流制御のための精密機器が内蔵されている故、洗濯が出来ないのが難点だな。
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ロビン: | ゲーッ!!!
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テリー: | お、おいロビン、しっかりしろ!! ダメだ。完全に心臓が停止している。
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ネプチューンマン: | このサポーターを着けてみるか?
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サンシャイン: | グオッフォッフォッフォ… 今回はこのオレ、サンシャインと…
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アシュラマン: | カーッカッカッカ、アシュラマンが魔界からお送りするぜ。
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サンシャイン: | ところでアシュラマン、オレにはどうしても納得がいかないことがある。
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アシュラマン: | 何だ?
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サンシャイン: | ジェロニモの事だ。
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アシュラマン: | お前は人間だったジェロニモに不甲斐なくも負けたんだったな。
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サンシャイン: | その事ではない。言っておくが、あの頃のジェロニモは本当に強かったんだ。アシュラマン、お前でも勝てるかどうか…
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アシュラマン: | それで、ジェロニモのどこが納得いかないんだ。
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サンシャイン: | ヤツの死の真相についてだ。
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アシュラマン: | あいつはお前との激戦で体力を使い切り、将軍さまの地獄の断頭台で瀕死の重傷を負ったんだったよな。
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サンシャイン: | そう、そこまでは正しいんだ。問題はその後だ。
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アシュラマン: | …と言うと?
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サンシャイン: | ジェロニモは確かにオレと将軍さまとの戦いで体力のほとんどを失った。だが、ジェロニモにとって本当の致命傷となったのは…
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アシュラマン: | そうか、五重のリングを支えて…
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サンシャイン: | 違ーう!!
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アシュラマン: | じゃあ、何なんだ。
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サンシャイン: | 正義超人どもがパワーを分け与える場面さ。
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アシュラマン: | !!
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サンシャイン: | あいつらが超人パワーを分け与えた時、人間であるジェロニモにはパワーが入らなかっただろう。超人パワーは人間にしてみると単なる石の塊みたいなものだ。そんなものを勢いよく叩きつけられてみろ。ただでさえ心臓に負担がかかっていたジェロニモにとっては何よりも勝るダメージだろうぜ。
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アシュラマン: | そう言われると、ジェロニモはその直後に死んで…
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サンシャイン: | そう、これがジェロニモの死の真相だったというわけさ。ジェロニモが人間だったという事は、ブロッケンがジェロニモのパワーの消費量を探った時に気付いていたはずだ。奴らはパワー提供にかこつけて人気急上昇中のジェロニモを消し去ろうとしていたに違いない。
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アシュラマン: | 我々悪魔超人の制裁が正義超人にも浸透していたとはな。
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サンシャイン: | まったく、口では正義だ友情だとほざいておきながら…
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アシュラマン: | 正義超人など悪魔にも劣る犬畜生だな。
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スグル: | たくー、バッファローマンのヤツめ。おかげで2回も休むハメになってしまったではないか。
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ミート: | ボクもまたバラバラにされちゃいましたよ。これからは滅多な事は言えませんね、王子。
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スグル: | まったくじゃのう。さてミート、ハガキを読んでくれい!
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ミート: | えーと、「ペンタゴンはパンツを履いているバージョンと履いていないバージョンがあるけど、どうして?」
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スグル: | なに、簡単なことじゃ。ペンタゴンはそそっかしいヤツでのう… よくパンツを履き忘れるんじゃ。
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ミート: | 違いますよ。王子じゃないんですから…
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スグル: | わーってるわい! 冗談だったのに…
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ミート: | こういうことは少年マンガでは言ってはいけないんですよ。
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スグル: | 何じゃ、それは?
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ミート: | あ、いえ、言ってみたかっただけで…
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スグル: | それはそうと、一体どうしてなんじゃ?
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ミート: | お任せ下さい、王子。実はもう調べはついています。
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スグル: | それならそうと早く言え!
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ミート: | すいません。でも、なるべく時間を引き延ばせとディレクターのスペシャルマンさんがうるさくて…
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スグル: | あいつも目立たない所でセコセコと動き回るのう。
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ミート: | では、真相を話しますよ。結論から言うと、どっちのバージョンも素っ裸ではありません。ただ…
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スグル: | ただ…?
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ミート: | パンツを履いてないように見えるバージョンの方は、実は全身タイツだっただけなんですよ。
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スグル: | しかし、裸同然にしか見えんかったがのう。
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ミート: | それだけ極薄のタイツだったんでしょう。いかにもアメリカの超人らしいですけどね。それに、よく見るとタイツである証拠として体の側面に線が入っているじゃないですか。
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スグル: | なるほどのう。おお、そうじゃそうじゃ。もう一通ハガキがあるぞ。
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ミート: | はい、これですね。「ペンタゴンはウォーズマン戦でどうしてクロノス・チェンジを使わなかったの?」
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スグル: | おお、あれか。懐かしいのう。わたしもあれには随分手を焼いたものじゃ。しかし、どうしてかのう。クロノス・チェンジを使っとったらウォーズマンにも勝ってたかもしれんのに。
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ミート: | そうですね。
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謎の声×2: | その謎にはわたしたちがお答えしよう。
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スグル・ミート: | その声は!?
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ペンタゴン: | 白の軽業師・ペンタゴンと…
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ブラックホール: | 黒の魔術師・ブラックホールの…
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2人で: | 四次元殺法コンビだ!!!
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スグル: | コラコラコラ、お前らどこから入って来たんじゃー!
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ブラックホール: | 言うまでもない。そこからだ。(四次元ホールを指さす)
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ペンタゴン: | 空間を自由に移動できるのが我々四次元殺法コンビだからな。このくらいは造作もない。カラカラカラカラ…
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キン肉マン: | カラカラ笑うなー!
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ミート: | (耳元で)王子、王子。そんな人たちをマトモに相手にしてはいけませんよ。それよりも答えを聞き出すことが先決です。
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スグル: | おお、そうだったな。あー、ウホン! ペンタゴンくんにブラックホールくん。よく来てくれたね。それで、どうしてウォーズマン戦の時にクロノス・チェンジを使わなかったか教えてくれないかね。
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ペンタゴン: | 分かった。話そう。クロノス・チェンジは顔の星を回すわけだから、その間は少し目が回ってしまう。そういうことで意外とスキが大きい技なんだ。
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ブラックホール: | だからクロノス・チェンジはシングル戦には不向きだったのだ。タッグ戦ではこれほど心強い技はないがな。
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ペンタゴン: | それにウォーズマン戦の頃のわたしは、クロノス・チェンジを覚えたばかりで余計にスキも大きくなるから使わなかった、というわけだ。
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ブラックホール: | 今は使い慣れて目を回すこともなくなったようだ。それにパワーアップもしてるそうだぞ。キン肉マン、今度戦う時は負けんぞ。
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スグル: | 望むところだ。まぁ、またマシンガンズの完勝だがな。
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ミート: | 王子!
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ペンタゴン: | さて、わたしたちはこれでお暇しよう。
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ブラックホール: | (四次元ホールから)では、さらばだ!
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スグル: | おう、達者でな。
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ブラックホール: | ペンタゴン、そろそろパワーアップさせたアレを使うか…
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ペンタゴン: | よし、分かった。クロノス・チェーンジ・ハイパー!!(四次元空間と放送席が入れ替わる)
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スグル: | おわ〜! どうなっとるんじゃ〜!!
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ミート: | 王子、ここは四次元空間みたいですよ。ああっ、放送席にペンタゴンとブラックホールが。
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スグル: | あいつらめ〜っ! クロノス・チェンジで入れ替わりやがったな。お〜い! ここから出せ〜!!
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ブラックホール: | フッフッフ… 四次元殺法コンビの実力を思い知ったか。この番組はわたしたちがいただいた。四次元封鎖!!
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ミート: | 王子、どうしましょう。四次元ホールが閉じてしまいましたよ!
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スグル: | しょうがないのう。またホワイトホールで脱出するしかないのう。どこか隙間を探さなくては…
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ミート: | やれやれ…
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