ペンタゴン: | カラカラカラカラ… 今日からこのコーナーはこのわたし、ペンタゴンと…
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ブラックホール: | ブラックホールが仕切らせてもらう。
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ペンタゴン: | さて、早速だがハガキを読もう。えーと、「キン肉マンとミートくんが年賀状を貰った時、死んだはずのブロッケンマンからの年賀状が届いているのはなぜ?」。
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ブラックホール: | うーむ、のっけから難しい問題だな。
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ペンタゴン: | なるほど、これは1981年の正月の出来事のようだ。確かにキン肉マン達は年賀状を貰ってるな。
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ブラックホール: | これは本人たちに事情を聞いた方がよさそうだな。
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ペンタゴン: | せっかく閉じ込めたのに出してしまうのか!?
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ブラックホール: | まぁ、仕方があるまい。またスキを見て閉じ込めてしまえばいいだろう。
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ペンタゴン: | それもそうだな。
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ブラックホール: | それではいくぞ… 次元開放!!
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スグル: | (ブラックホール内で)おっ、ミート! 何か開いてるようだぞ。
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ミート: | 本当ですね、王子。
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スグル: | さーて、いくぞ。ミート、用意はいいか?
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ミート: | ほぁい、おうい(ハイ、王子)。(鼻をふさぐミート)
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ペンタゴン: | 奴等、出て来るのが遅いな…
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ブラックホール: | 元々あいつは時間にルーズな奴だ。そのうち出てくるだ…
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キン肉マン: | ホワイトホール!!
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ブラックホール: | どぉへっぷ!!!(砕け散るブラックホール)
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ペンタゴン: | あああっ! ブラックホールー!! ダメだ、粉々になってる…
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スグル: | いやあ、やっと三次元に戻れたのう。
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ミート: | それにしても、王子、臭いますよ。スタジオは密室状態だし…
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スグル: | ははは、すまんのう。れ? どうしたのだ、ペンタゴン。ブラックホールはどこに行ったんじゃ?
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ペンタゴン: | お、お前な〜〜!!
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ミート: | どうやら、ブラックホールを吹き飛ばしてしまったみたいですね。
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スグル: | 仕方がない。私が謎を解決してあげよう。ペンタゴン、ハガキをよこせ。
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ペンタゴン: | くそう… できればおれが代わって質問に答えてやりたいが、ブラックホールが砕けてしまっては… もう、こんな無法地帯にいられん! 荷物をまとめて退散だ!!
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スグル: | あーあ、逃げてしまいおった。
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ミート: | 王子、どうやらこれじゃないですか。
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スグル: | なるほど、あの年賀状の一件か… おい、ミート! キン肉ハウスに戻って年賀状を調べて来い! 私は参考人としてブロッケンを連れてこよう。
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ミート: | ハイ、王子!
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ブロッケンJr.: | 一体、どうしたんだキン肉マン。こんな所に連れ出して来て…
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スグル: | まぁ、そう言わずに… おお、ミートも戻って来てたのか。
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ミート: | それが、王子。いくら探しても例の年賀状だけ無いんですよ。
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スグル: | おかしいのう。確かに年賀状は貰ったはずじゃがのう… 新しい謎だのう。
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ミート: | あ、そう言えば王子! あの年賀状って確かお年玉くじでオーブントースターが当ったんじゃなかったですか?
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スグル: | そうだ、それで郵便局に引替えに行ったんじゃ。
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ブロッケンJr.: | なぁ、キン肉マン。オレを連れて来たのって、もしかして親父の年賀状のことなのか?
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スグル: | おう、その通りじゃ。
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ブロッケンJr.: | キン肉マン。あれを出したのは、実は…オレなんだ。
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スグル・ミート: | ええ〜〜っ!!
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ブロッケンJr.: | いや、挨拶がわりに年賀状を出そうと思ってな… オレは新入りだったしな。
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スグル: | ほうほう。
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ブロッケンJr.: | で、プ◯ント◯ッコで年賀状を刷ったんだけど、実は下絵に親父が作ってたやつをそのまま使ってしまったんだ。オレ、絵が下手だったし…
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スグル: | 紛らわしい事、すな〜〜!!
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ミート: | それに、よく考えたらブロッケンJr.の家って、ブロッケンマンさんが亡くなったから確か喪中じゃなかったんですか?
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ブロッケンJr.: | そうだったのか!? いやあ、ドイツにはそういう風習は無くてな…
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スグル: | 本当かよ。
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ブロッケンJr.: | 大体、キン肉マン。裏は親父のをそのまま使ったけど、表はちゃんとオレの名前を入れといたはずだぜ。まぁ、オーブントースターに引替えられたんじゃ確かめようがないがな…
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スグル・ミート: | ………
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ミート: | 王子! この前、昔のハガキを引っ張り出したらこんなハガキが見つかりましたよ。
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スグル: | んー、何じゃいミート。わたしは今、「王位争奪ボキャブラ天国」を観ていて忙しいというのに…
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ミート: | テレビなんか観てる場合ですか! 切っちゃいますからね。
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スグル: | チェ… しょうがないのう、始めるか…
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ミート: | それで、今回見つけたハガキはこれなんです。読みますよ。
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スグル: | おう。
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ミート: | えーと、「キン肉マンは最初マスクをしていると分かった時、お面のようにマスクが外れていたけど、それ以降はかぶるタイプになっているのはどうしてなの?」
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スグル: | これは、あの時じゃのう。超人オリンピック・ザ・ビッグファイトの時だ。
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ミート: | 決勝戦の調印式で王子のマスクが外れたんでしたね。
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スグル: | まったく、エライ目に遭ったわい。ウォーズマンにパロ・スペシャルをかけられるわ、プールに落ちてしまうわで… 結局、それでマスクも外れてしまったし。
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ミート: | 王子が悪いんですよ。あんな子供じみたイタズラをウォーズマンにするもんだから…
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スグル: | わたしも、まさかあんなのにウォーズマンがひっかかるとは思わんかったからのう。
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ミート: | たくー。そんなコトよりも本題に入りましょう。王子、これは王子自身のことですからね。スッパリと答えて下さいよ。 …あれっ? 王子、何処に行ったんですかー! 王子…
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ウォーズマン: | コーホー、コーホー。
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ミート: | うわぁっ、ウォーズマン! 王子ならいませんよ。たった今まで横にいたんですけど…
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ウォーズマン: | はっはっは、ミート。わたしだ、わたしだ。
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ミート: | その声は…王子ですか? もう、ひどいですよ。ウォーズマンのコスプレをするなんて… それにしてもよくできてますね。
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スグル: | ワッハハハ、ロビンやモンゴルマンのもあるぞ。
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ミート: | わ…すごい。まるで本物ソックリですね。
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スグル: | 最近のオモチャはよくできておってのう。特に人気超人のマスクは今、品薄で手に入らんくらいじゃ。
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ミート: | ワー、スットモ…じゃなかった、ちっとも知らなかった。
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スグル: | 何じゃ、知らなかったのか。お前は子供のくせに、全然子供みたいな事をしないからな。
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ミート: | 四六時中、王子の世話をしてれば誰だって、そうなりますよ! ん…そうか!
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スグル: | もう、分かったようだのう。
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ミート: | つまり、こういうことですね。王子は調印式の時、豊島園近辺の屋台に並んでいた自分のお面を買っていた…というわけなんですね。
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スグル: | その通り! あのままお面をつけたまま調印式に臨んで…後はご存知のような展開になったわけじゃ。
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ミート: | すると、あの時外れたのはお面の方だったわけですね。
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スグル: | そうなんじゃ。だけどパパがいらんこと騒ぐもんで、しっかりマスクマンだということがバレてしまってのう… わたしもその場のノリでマスクをつけるマネゴトまでしなくてはならなくなったんじゃ。
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ミート: | そもそも、王子が紛らわしいものを着けてるからいけないんですよ。
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スグル: | グ、グムー。それを言われると耳が痛いのう。
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謎の覆面超人たち: | 約束が違うじゃないかー!
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ミート: | うわー! 誰ですかあなたたちは。
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ロビン: | ミート君、わたしだ。ロビンマスクだ(なぜかスウェット姿)。
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ミート: | あ、本当だ。それじゃ、こっちの二人は…
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ウォーズマン: | コーホー、ウォーズマンだ(紙袋かぶり)。
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モンゴルマン: | 今日はヘッドギアも何処かにいってしまって… 三人ともサブマスクを着けて来たんだ。特にわたしのはドクターボンベが作った失敗作のマスクだし…
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ミート: | 一瞬、誰かと思いましたよ。全然違うマスクで… ところで皆さん、今日は何の用ですか。
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ロビン: | キン肉マン、マスクを返してもらおうか!
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ウォーズマン: | 返さないなら、この鉄の爪、ベアークローが胸に突き刺さるのを覚悟しとくがいい!!
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モンゴルマン: | たくー、すぐ返すって言うから!
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スグル: | 待て、わたしはこの事は何も知らんぞ。一体何のことじゃ?
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ウォーズマン: | しらばっくれるな。カレクックを使って、オレ達からマスクを借りただろう。
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スグル: | おお、確かにカレクックはうちの小道具だ。だが、マスクの事は知らん。これだって、放送前にカレクックから今回の小道具として渡されただけだ。
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ミート: | もしかして… カレクックさんは今回の小道具である皆のオモチャのマスクを揃えようとしたけど、確かあのマスクは品薄だったって王子が言ってたじゃないですか。それで…
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モンゴルマン: | わたしたちのマスクを借りたのか…
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スグル: | ほれ、見い! わたしは無実だったじゃないか。
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ロビンマスク: | すまない、キン肉マン。
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ミート: | 道理でよく出来てるわけですよ、本物ですから。
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スグル: | ほれ、マスクじゃ。こっちこそ、すまんかったのう。
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ウォーズマン: | うわ! このマスク、キン肉マンがかぶったのか… ニンニク臭いぞ。嗅覚センサを神経回路から切り離さないと…
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スグル: | 大きなお世話じゃ! それよりも許せんのはカレクックだ… おーい、スペシャルマーン(ディレクター)! カレクックが何処に行ったか知らんかのう…?
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スペシャルマン: | カレクックだったら… 今さっき、なぜか青酸カリー事件の容疑者として逮捕されたぞ。
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一同: | え…?
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スグル: | さあ、そういうわけで今回はネプチューンマン特集じゃ。
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ミート: | ゲストのネプチューンマンさん、そしてネプチューンマンのことなら実力、技、キャリア、好きな色、好きな食べ物まで知ってるロビンマスクさんです。
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ネプチューンマン: | わたしを呼んだからにはそれなりの覚悟はできてるだろうな。
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ロビンマスク: | ネプチューンマン、おまえの完璧(パーフェクト)ぶりを見せてもらおうじゃないか。
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ミート: | まあまあ、二人とも。
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スグル: | ミート、いいではないか。いつものことじゃ。
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ミート: | そうですね。ではハガキを読みますよ。「ネプチューンマンは喧嘩男の時に『オレと一分以上戦える超人などひとりもいない!!』と言っておきながら、ロビンマスクが投げた喧嘩男の全成績表の中には3分以上もかかった試合がありました。どうして?」
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ロビンマスク: | 言っておくが、今は喧嘩男ではないから…という答えは認めんぞ。
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ネプチューンマン: | ギクッ… フン! そんな姑息な手段に頼るのは下等超人だけだ!
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スグル: | じゃが、ここにちゃんと証人のロビンもおるからのう…
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ネプチューンマン: | ならば教えてやろう。わたしはあの時一分と言ったのではない。一分と言ったのだ。
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ロビンマスク: | は?
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スグル: | どっちも同じではないかーっ!
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ネプチューンマン: | まったく、下等超人は漢字も読めんのか… 「いっぷん」ではなく「いちぶ」と言ったのだ。つまり試合時間ではないのだ。
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ロビン: | 確かにあの後「オレと五分にわたりあえる強者が…」と言っていたな。
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ネプチューンマン: | そ、そういうことだ。さすがロビンマスク。バカな下等超人の中にあってもおまえの観察力はすばらしい。
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ロビン: | そのネタ、二度目だぞ。
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スグル: | まあ、いいじゃないか。時間もないし次のハガキいくぞ。
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ミート: | 「ネプチューンマンのチョッキの針は一体何本あるの?」
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スグル: | 確かにそうじゃ。見方によって3対の時もあれば4対の時もあったぞ。
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ネプチューンマン: | フフフ…キン肉マン、このチョッキを脱がせてみるがいい。
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スグル: | な、なんじゃ。気持悪い。男の服なぞ脱がす趣味なぞないわい。
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ネプチューンマン: | いいから、脱がせてみろ。
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スグル: | 分かった、分かった。
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ロビンマスク: | 何をしてるんだ、キン肉マン。早くネプチューンマンのチョッキを脱がさないか。まぁ、脱がしたくない気持ちもわかるが…
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スグル: | そ…それが、ロビン。どんなに力を加えてもネプチューンマンの体からチョッキが脱げないんだ。まるでチョッキがネプチューンマンの肉体の一部のように…!! チョッキがネプチューンマンの肉体の一部…!? も…もしや!
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ネプチューンマン: | ようやく分かったようだな、キン肉マンよ。わたしのチョッキもわたしの肉体同然なのだ。だから針の操作など造作もない。それ!
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スグル: | いてっ! ネプチューンマン、わたしが離れてから針を出せい!
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ネプチューンマン: | ハハハハ、このくらいかわせないようでは完璧超人にはなれんぞ。
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スグル: | そんなイロモノ超人などにはなりとうないわい!
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ロビンマスク: | まあまあ、キン肉マン。
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ミート: | 次、いきますよ。「ロビンスペシャル返しの時、ネプチューンマンは間違った物理法則を使ってるぞ。このアホに真実を教えてやってくれ。」
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スグル: | …随分と命知らずなヤツじゃのう。一体誰じゃ?
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ミート: | まさか、名前が書いてあるわけが…あっ、あった! 「ロビンマスク…
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ネプチューンマン: | 喧嘩(クオーラル)ボンバー!!
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ロビン: | グヘッ!
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ミート: | …の弟の土瓶マスク」…何だ、ペンネームか…
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スグル: | ミート、わざと切ってないか…
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ネプチューンマン: | それよりも、わたしが間違った物理法則を使っているとは聞き捨てならんな。
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スグル: | だがのう…ニュートンの「落体の法則」なんぞわたしでも知っているぞ。
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ネプチューンマン: | 何だ、それは?
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ミート: | 確かニュートンって、ネプチューンマンと同じイギリス出身の偉大な数学・物理学者ですよ。それを知らないなんて…
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ネプチューンマン: | わたしだって、物理学くらいは学んでいる。ただし「完璧(パーフェクト)物理学」をな。
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スグル・ミート: | 「完璧物理学」!?
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ネプチューンマン: | 「完璧・落体の法則」はその中で最も簡単なやつだ。忘れるはずがなかろう。「重い物ほど早く落ちる」! 世界の常識だ。
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スグル: | ネプチューンマン! 何なんだ、その「完璧物理学」というのは…
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ミート: | 王子、王子。このまま言い争っていてもラチがあきませんよ。論より証拠、これを使って下さい。
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スグル: | これは…マッスルフィギュアシリーズのロビンとネプチューンマンのフィギュアではないか。
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ネプチューンマン: | フフ…何を見せられても同じ事…
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スグル: | ようし、やってやろうじゃねえか。ネプチューンマン、ここに2つのフィギュアがある。このロビンのヨロイを脱がせてネプチューンマンのフィギュアにくくりつけるぞ。これでネプチューンマンの方が重くなったな。
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ネプチューンマン: | うむ。
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スグル: | そして同じ高さから落とすと…
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ミート: | 同時に落ちましたね。
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ネプチューンマン: | そんなはずはない。わたしがやってみよう。
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スグル: | 何度やっても同じ…ゲッ!
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ネプチューンマン: | ほら、わたしのフィギュアの方が早く落ちたぞ。
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スグル: | ミート、ネプチューンマンのやつ、ズルをしてないのか?
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ミート: | 王子、それはありませんよ。今、スロービデオで手を放す瞬間を見てたんですが、ほぼ同時に放してます。むしろ、ネプチューンマンの人形の方をわずかに遅く放してるくらいです。
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ネプチューンマン: | 「完璧物理学」の完璧ぶりを見たか! 他にもあるぞ。「地球は地軸ではなくてマスク・ジ・エンドを中心にして回っている」、「雷は固体である」、「安もののカツラの裏は鉄」…
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スグル: | もういいもういい! たくー、あいつが思い込むと何でも可能になるようだな。
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ミート: | ロビンマスクものびてしまったし、どうやら今回はネプチューンマンの完璧ぶりを破るのはムリみたいですね。
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スグル: | 残念ながら、そのようだのう。
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ネプチューンマン: | ウワーッハッハッハ…!!
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スグル: | キン肉スグルで〜す。
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ミート: | アレキサンドリア・ミートで〜す。
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テリー: | 三波春夫で…(スグルつっこむ) いてっ!! 何をするんだ、キン肉マン。
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スグル: | こりゃ、テリー。お前を呼んだのはそんなことをするためじゃないぞ。
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テリー: | ユーたちでノせときながら…
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スグル: | 何か言ったか?
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ミート: | いいじゃないですか、王子。それよりハガキを読みますよ。「悪魔六騎士が7人の悪魔超人の首を持って現れた時、全員が首を持ってたのに、ジャンクマンが現れた時は手がありません。一体どうしてなの?」
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スグル: | という質問が来とるんだ。そこで「カタワ超人のことはカタワ超人に聞け」とのキン肉族の諺にある通りにお前に来てもらったというわけじゃ。
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テリー: | キン肉マン、ユーは自分が言ったことが分かってるのか? カタワなんて言ったら放送コードにひっかかるぞ! それにミーはカタワ超人なんかじゃない!!
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スグル: | まぁ、お前がカタワかどうかは別として、放送コードの点なら心配はいらん。これは生放送じゃが、ちゃんと音響係のウルフマンが「ピー」とか「ダキューン」とか音を入れておるから。それにテリー、お前もしっかりカタワと言っとるじゃないか。
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ミート: | お、王子…
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スグル: | どうした、ミート。真っ青な顔をして。
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ミート: | ウルフマンさん、居眠りしてますよ…
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スグル: | な、なに〜〜〜!!! そ、そういや昨日はウルフマンと徹夜でノーパンチャンコの店に行っておったからのう…
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ミート: | 王子、またですか〜!!
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スグル: | わーっ! 許して、ミートちゃん。今度ノーパンミートボールの店に連れてってやるから…
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ミート: | えっ! 本当ですか、王子。約束ですよ。
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テリー: | ユ、ユーたちって…
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ミート: | そうと決まったら、謎をパッパッパと解明しましょう。
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スグル: | お、おう。
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テリー: | だが、この謎はわたしにも解けないが…
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スグル: | フフフ…テリーよ。最初からお前をアテになぞしとらんわい。お前は本当はオープニングコントのために呼んだんだからな… 実はもう一人ゲストがおるんじゃ。
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テリー: | ミーの存在意義って…
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銅ベルマン: | ハジメマシテ、銅べるまんデス。
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ミート: | 銅ベルマンさん、よく来てくれましたね。ささ、こちらへ。テリーマン、何をボンヤリしてるんですか、早くお茶をお出しして!
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銅ベルマン: | 濃ユクネ。
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テリー: | トホホ…
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ミート: | さて、実は銅ベルマンさんにも「銅ベルマンは手が針なのに、どうやってジャンケンに勝てたの?」というハガキが来てるんですよ。
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銅ベルマン: | ソウカ。デモ、心配ハイラナイ。実ハ…(キュルキュルキュル…) コノ様ニ、手ハ付ケ替エガ可能ニナッテイル。超人ノ義手・義足工学ハ進ンデイテナ…私ノ様ナ体デモ、充分ニ戦闘可能ナ状態ニナレルノダ。
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ミート: | それじゃ、ジャンクマンも、その義手を使っているという可能性が高いというわけですね。
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銅ベルマン: | アア…アルイハあしゅらまんニ腕ヲ借リタトイウせんモ捨テ難イナ。チナミニ、私ガちゃんトシタ手ヲシテイルしーんモ何処カニアルカラ、探シテミルノモ面白イゾ。
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ミート: | さすがは銅ベルマンさんですね。ありがとうございました。
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銅ベルマン: | イヤイヤ、コチラコソ。
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ミート: | さーて、王子。今日の放送も終わったことだし、ノーパンミートボールのお店に行きますよ〜♪
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スグル: | ミート、わーったから引っ張るな…
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テリー: | やれやれ、ミーも一緒に脂ののったヤマトナデシコでも楽しむとするか…
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ロビン: | 今日は、キン肉マンが不在とのことで、このロビンマスクと…
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ウォーズマン: | ウォーズマンが質問に答えよう。しかし、ロビン… ミートくんまでいないとは、どういうことだ?
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ロビン: | 大きな声では言えないが、どうやら前回の放送後からミートくんがある所に通いつめてるそうでキン肉マンの方が無理矢理付き合わされているらしいんだ。
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ウォーズマン: | 理解不能… さて、ロビン。ハガキでも読もうか。
|
ロビン: | そ、そうだな。幸い、今回はお前に関する質問でいっぱいだ。まずはこれから。「ウォーズマンの体内には何故五重のリングがあるんですか?」
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ウォーズマン: | そ…そんな事を言われても… これは生まれた時からあるものだから…
|
ロビン: | わたしが代わって答えよう。ウォーズマンをロシアンスラムから拾い上げたのはこのわたしだからな。当然、ウォーズマンの事なら本人以上に詳しい…
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ウォーズマン: | おお、さすがはロビン。それで真相は…?
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ロビン: | では、答えよう。ウォーズマン、お前がロボ超人・ファイティングコンピュータであることは知っているはずだ。
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ウォーズマン: | ああ。
|
ロビン: | 実は、戦闘系の中枢を担っているのがこの五重のリングなのだ。
|
ウォーズマン: | !! しかしロビン、あの五重のリングは実際のリングと同様に回路の類は組み込まれていないはずでは…
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ロビン: | 確かにその通りだ。だが、話は最後まで聞くものだ。実は戦闘時になると、五重のリング外の花道から超ミニチュアロボットが10体入場するのだ。
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ウォーズマン: | 一体何のために…まさか!?
|
ロビン: | ウォーズマン、お前も薄々気付いてはいたようだな。そう、このロボットたちは五重のリングでそれぞれ模擬戦を繰り広げていたのだ。その試合運びの中から最適なものを選出することで、戦闘時の判断としていたのだ。
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ウォーズマン: | し…知らなかった。
|
ロビン: | わたしもこの事を初めて知った時は、山奥にこもって何も語りたがらず寝こんでいたかったんだ。だが、当時のわたしにはキン肉マンへの復讐があったからな…
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ウォーズマン: | ロビン…
|
ロビン: | さて、次のハガキにいくぞ。「ウォーズマンの手は抜けたはずなのに、次の瞬間では生えていることがよくあります。しかも、また次の瞬間にはひっこんでいることも…どうしてなんでしょう。」
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ウォーズマン: | これはわたしが答えよう。まず私の手は手首から脱着式になっていることは皆さんご存じだと思う。
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ロビン: | ウォーズマンの手首のジョイントには人工筋肉の伝達ユニットがあって、そこから手首から先への動力が伝わるんだったな。
|
ウォーズマン: | そう。そして、手首が抜けた時には非常時のためのサブ・マニピュレータが腕の中から現れるようになっている。だが、これはあくまで非常時のため機構はいたってシンプルなんだ。外見的には普通の手首に見えるが、あれは人工皮膜をガスで膨らませて内部に骨格を仕込んだものだ。簡単に言えば風船みたいなものだな。
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ロビン: | サブ・マニピュレータだけあって、当然握力だって並以下になる。日常生活ぐらいなら支障はないが、戦闘面ではかなり心もとないな。ちなみに手首は油圧で動くようになっている。キン肉マン戦でウォーズマンがベアークローを鉄柱に叩きつけた時に流れていたのは実はオイルだったのだ。
|
ウォーズマン: | あの時はビビンバの手前、カッコつけてやったことだがそれがキン肉マン戦の敗因の一つにもなった… オイル漏れで握力が低下し、キン肉マンに一時はパロ・スペシャルを返されかけたからな。あれがなかったら…
|
ロビン: | そう、自分を責めるな、ウォーズマン。お前はよくやった。
|
ウォーズマン: | くっ…(涙)
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ロビン: | ウォーズマン、もう泣くな。時間もないからこれが最後のハガキだぞ。「ウォーズマンはロボ超人なのにヒゲなんてあるんですか? キン肉マン戦の前でやっていたヒゲ剃りって一体…?」
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ウォーズマン: | とうとう話す時が来たか…
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ロビン: | うむ。今まで隠してきたがここが潮時のようだな。
|
ウォーズマン: | 結論から言うと、キン肉マン戦の前にヒゲを剃っていたのはオレではなくてロビンなんだ。
|
ロビン: | この時、ウォーズマンは何をしていたかと言うと、わたしことバラクーダの格好をしていたんだ。
|
ウォーズマン: | 何故こういうおかしな事になったのかと言うと…
|
ロビン: | 当時、ウォーズマンのマネージャーをしていたわたしは、ウォーズマン優勝の暁にはきっとウォーズマンのコスプレ人口が増えるに違いないと予想していた。そこでわたしはいち早く、独自に「ウォーズマン・コスプレセット」を制作して販売しようとしていたんだ。ロビン家は今でこそ武門の家柄だが、元々商人の出だったから… わたしにもその血が流れていたんだろう。その試作品が出来上がり、わたしは完成度を試す実験の場として決勝戦の会場を選んだのだ。
|
ウォーズマン: | その時、オレは超人えもんかけとしてロビンが着ていたバラクーダのコスチュームを着せられていたんだ。何しろオーダーメイドで高かったらしいからな。
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ロビン: | コホン… それはいいとして、実験は成功だった。警備員が回ってきた時は丁度ヒゲを剃っていて焦ったが、見事に騙してみせたからな。あの時、バラクーダが喋っているように見えたのは、ウォーズマンが口パク、わたしが声を入れるという荒技を使ったのさ。そのままキン肉マンとも戦いたかったが、違う人間が試合に出るのは言うまでもなく反則。断念せざるを得なかったのだ…
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ウォーズマン: | ロビンはああ言っているが、実はキン肉マンに恐れをなしたのが真相だ。
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ロビン: | よ、余計なことを。そんなにわたしをバラクーダに変身させたいか!(ムチ振り上げ)
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ウォーズマン: | ああっ、ロビン!
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ロビン: | そうか、止めてほしいか…
|
ウォーズマン: | もっと………
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ロビン: | え………?
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