ブロッケンJr.: | 何だい、キン肉マン、ミートくん。今日のゲストにオレを呼んだりして。
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ミート: | それがですね。こういうハガキが届いたんですよ。「ブロッケンJr.様のベルリンの赤い雨(以後『ベル赤』と略)は本当はどのくらいの威力があるんでしょうか。友人はベル赤なんてただのチョップだろう…と言ってるけど、ブロッケン様命のわたしにはベル赤がただのチョップとは思えません。だけど、ベル赤がフィニッシュになった試合は見た事もないので反論もできず終い… どうかこのコーナーで解決して下さい。お願いします。P.S.ブロッケン様、愛してます。」
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ブロッケンJr.: | うーん、またこの手のハガキか。気持ちは嬉しいんだけどな…
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スグル: | どうした、素直じゃないのう。こんな熱烈なファンがいるなんて、わたしから見ると羨ましい限りだぞい。
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ブロッケンJr.: | 最近、ストーカーが増えて増えて。それで行きつけのビアホールや洋書店がストーカーの溜り場になってしまって、店の方から出入り禁止されてしまったんだ。
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ミート: | そんな事よりも謎を解明しないと。
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スグル: | おおっと、そうじゃた。
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ブロッケンJr.: | すまない、ミートくん。
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ミート: | たくー、二人とも。すぐ脱線しちゃうんだから。
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ブロッケンJr.: | それで、ミート君の目から見たベル赤の威力はどうなんだい?
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ミート: | そうですね… 実際に使ったとしても糸を切ったり、プリズマンの体を削るくらいだし。ミスターカーメン戦の時は結構ダメージはあったらしいけど、それも決め手にはなりませんでしたよね。
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スグル: | 確かに試合の決め手になっていないというのはマイナスポイントじゃのう。
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ブロッケンJr.: | 悔しいが、キン肉マンの言う通りだな。
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スグル: | こうして考えると、これが一番の謎のような気がしてきたのう(カチャッ)。
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ブロッケンJr.: | おいキン肉マン、何か落としたぜ。カセットテープのようだが。
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スグル: | おお、すっかり忘れておったわい。収録前にこのテープをかけろ…とスペシャルマン(ディレクター)に渡されたんじゃ。これにベル赤の威力を証明する秘密が隠されている…と。
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ブロッケンJr.: | よし、キン肉マン。さっそくかけてみようぜ。
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謎の歌: | 「♪コブラツイスト、タワーブリッジ、キン肉バスタ〜」
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ミート: | な、何ですか、王子! このダミ声は。
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ブロッケンJr.: | ファ、ファーター(親父)が歌ってくれた子守歌を思い出すぜ(悶絶)…
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スグル: | バカモノ! これは、かの名曲「キン肉マンボ」ではないか。
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ブロッケンJr.: | しかし、このヒドい歌のどこにそんな秘密が隠されているのやら…
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ミート: | とにかくガマンして聴いてみましょう。
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キン肉マンボ: | 「♪ベルリンの赤い雨…それで〜も〜ダ〜メ〜んときゃ、火事場のクソ力!」
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ミート: | ここだ!
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ブロッケンJr.: | そうか!
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スグル: | れ…一体どうしたんじゃ、二人とも。
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ミート: | 今のフレーズで、やっと分かりましたよ。ということは、ベル赤でもダメだった時に、やっと火事場のクソ力を発動する…ということじゃないですか。つまり、ベル赤の威力は火事場のクソ力に準ずるもの…ということが証明されたわけですよ。
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スグル: | うーむ、ベル赤も侮れんのう。
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ブロッケンJr.: | これは盲点だったぜ。あの歌にこんな秘密が隠されていたとは… この名に恥じないようにオレもトレーニングしなきゃな…
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ミート: | 今回はこのハガキから。「プラネットマンの人面プラネットでプラネットマンの腰に顔が出てたカナディアンマンは、人面疽が消えると蘇りましたよね。その後他のメインキャラたちは五重のリングに入ったりして活躍してるのに、カナディアンマンだけ一般の超人に逆戻りしてリングを支えたりしてたのはどうして?」
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スグル: | あの時カナディアンマンが生き返ったのはわたしも見たぞ。
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ミート: | 確か王子がウォーズマンの体内に入った後でしたよ。いつの間にかカナディアンマンさんが消えてたのは。変ですね…
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謎の声: | 変ではないぞ。
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ミート: | だ、誰ですか?
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スグル: | ゲーッ、あ、あなたは!?
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完璧のマスク: | そうだ。完璧のマスクだ。忘れている者もいるようなので、説明しよう。わたしはあの黄金のマスクと銀のマスクが合体したマスクなのだ。決してシリアゴ超人のマスクではないぞ。
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ネプチューンマン: | 誰かわたしの事を呼んだか?
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スグル: | 呼んどらん、呼んどらん。たくー、いつもいつもあいつは何なんだ。
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ミート: | それはそうと、どうしてカナディアンマンさんが生命維持装置に逆戻りしたことが変じゃないんですか?
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完璧のマスク: | これは、銀のマスクの記憶の中にあるんだが… 確かにプラネットマンの人面疽が消えた時にカナディアンマンは甦った。だが…
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ミート: | だが…?
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完璧のマスク: | 銀のマスクはカナディアンマンのあまりの不甲斐なさに戦力外通告を出したようなのだ。キン肉マン、お前も覚えているだろう。カナディアンマンのお前への悪態を。
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スグル: | おお、覚えているとも。まったく、自分では戦わんくせに好き勝手言いおって…
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完璧のマスク: | それだけではない。ウォーズマン救出の時にあやつだけリサイクルゾーンに飛び込まなかったこともマイナスポイントだった。さっきまで戦っていたキン肉マンや人間のジェロニモまで飛び込んだのに…
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ミート: | それで戦力外通告とは?
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完璧のマスク: | そう、あやつの超人パワーを没収し、生命維持装置に戻したのだ。
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スグル: | なるほど。そうじゃったのか。
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完璧のマスク: | だが、この話には続きがある。カナディアンマンから没収した超人パワー…ただでさえ黄金のマスク編では戦力不足の正義超人なのに、没収したままではさすがに勿体無かったからな。ある超人に分け与えたのだ。
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ミート: | エ…まさか!?
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完璧のマスク: | そう、モンゴルマンことラーメンマンだ。
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ミート: | モンゴルマンがクライマックスから登場したのは、別においしいトコ取りじゃなかったんですね。
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完璧のマスク: | そうだ。超人パワーが減少していたのはモンゴルマンも例外ではなかったのだ。これぞパワーの有効利用だ。
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スグル: | さすがは銀のマスク、抜目ないのう。
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完璧のマスク: | カナディアンマンも反省して最後までリングを支えたから最後には元のパワーに戻してやったというわけだ。
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ミート: | それにしても、よくこんな内容が放送できますね。ディレクターのカナディアンマンさんに止められずに。
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スグル: | 何を隠そうこの番組はカナディアンマンとスペシャルマンが交替でディレクターをやっとるのだ。今回はスペシャルマンが担当だったからのう。
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ミート: | たくー、ファンからクレームがきてもボクは知りませんからね。
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ミート: | あれ、王子。今回もプラネットマン戦の時のネタですよ。
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スグル: | ほう、そうか。とりあえず読んでみい。
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ミート: | ハイ。「プラネットマンの惑星直列でアフリカの部分を突いた時に倒れた超人はアマゾンマンでしたよね。でも、確かアマゾンマンってその名の通りブラジルの超人なんじゃ… 僕の仮説だと、アマゾンマンはアフリカに帰化したんだと思います。」
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スグル: | (単行本を見て)あ…本当じゃ。確かに倒れとる。あの時はわたしは丸まっておったからのう。全然分からんかったぞ。
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ミート: | アリダンゴの時といい、王子は丸まるのが好きですね。でも、あの時の王子はミートボールみたいでおいしそうでしたよ(ジュルリ)。
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スグル: | コラコラ、美味しそうな目でわたしを見るな! 第一わたしはここ2週間フロに入っとらんからババっちいぞ。
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ミート: | だからこそ、美味しいんじゃないですか(スグルに迫り)。
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スグル: | わーっ!! 本題に戻れ、本題に。
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ミート: | ハッ…ボクとしたことが。
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スグル: | たくー、ミートボールに目が無いのもほどほどにせんとのう…
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ミート: | あっ、只今通信の返事がきました。超人協会アフリカ支部に問い合わせてみたところ、アマゾンマンは登録されてないそうですよ。アマゾンマンはやっぱりブラジル国籍らしいです。
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スグル: | それじゃ、あいつは誰なんじゃ?
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ミート: | さあ… もう一度アフリカ超人のデータを洗い直す必要がありますね。
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スグル: | まったく、面倒なことになったのう。
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ミート: | んーと、これでもない、これでもない…と。
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スグル: | おおっ、これじゃないか。ミート!
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ミート: | あっ、確かにアマゾンマンにそっくりですね。名前は…
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スグル: | ブッシュ・コイサンだ。
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ミート: | どうやら、プラネットマンのアフリカ攻撃で倒れたのは彼に間違いないようですね。今回は結構スンナリいきましたね、王子。
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スグル: | いつも、こういきたいもんだのう。
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ミート: | 今日はこの質問です。「ザ・ニンジャ対サタンクロス戦の試合時間はどう考えてもおかしいです。これこそ謎なのでは。」
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スグル: | えーと、ニンジャVSサタンクロスの試合が終わったのは…JC27巻(JCS20巻)…と。あ…あった。フェニックスが試合後に15分34秒と言っておるのう。
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ミート: | 王子、これはおかしいですよ。姫路城と名古屋城の試合は同時に始まったはずです。
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スグル: | それがどうしたんじゃ。
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ミート: | もう、王子ったら相変わらずニブいですね。よく考えて下さいよ。姫路城…つまり、王子のチームとゼブラチームとの先鋒戦を覚えていますか。まず、ボクとマンリキが一通り渡り合った後にウォーズマンが戦いましたよね。そして、ウォーズマンが勝ちました。その時のウォーズマンの勝因は…
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スグル: | ウォーズマンのショートによる煙…そうか! ウォーズマンは30分以上戦うと体がショートしてしまうんだった。
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ミート: | そうなんです。ここからウォーズマンが30分以上戦った事が確定します。その前にもボクが戦った分も合わせると少なくとも40分は下らないでしょう。その試合が終わった後もザ・ニンジャVSサタンクロスの試合が続きました。その模様はボクは直接見たわけではないから知らないんですけど。
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スグル: | では、その後はわたしが説明するとしよう。確か、あの試合では大きな間があったはずじゃ。サタンクロスが霧の中に隠れ、ニンジャが動くに動けんようになったあのシーンじゃ。あれで10分以上の時間が経ったことが確認されておる。だが、これも試合のほんの一部分に過ぎんからのう。実際はもっと時間がかかったはずじゃ。
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ミート: | そう考えると概算でも、あの試合は優に1時間は経ってるわけですね。
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スグル: | これはタイムを計っておったフェニックスに尋ねてみるしかないのう。
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ミート: | 今、問い合わせてみます。
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フェニックス: | キン肉マンか。今日は一体どうしたのだ。
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スグル: | とぼけるな。この放送は聴いておったから理由は分かるじゃろう。お前が最近インターネットラジオにハマっとるのはビビンバから聞いておる。さあ、真相を話してもらうぞ。
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フェニックス: | グ、グムー。仕方がない。
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ミート: | 王子もこういう追究の仕方だけは上手いんだから…
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フェニックス: | どうもあの時、試合時間を計っていたストップウォッチは分単位しか計れなかったようなのだ。だから、実際の試合時間は1時間15分34秒だろう。ストップウォッチは前の日にマンモスマンに買いに行かせたのだが、それが間違いの元だったな。
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スグル: | マンモスマンなんかに頼むからそうなるんじゃ。考えてもみい。あいつは氷の中に何万年もいたんじゃから時間感覚なんて無いに等しいじゃないか。きっと店員に驕されて処分品をつかまされたんじゃろう。
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フェニックス: | そうか! さすがはキン肉マン。洞察力でもこのオレを凌駕するとは… やはりお前は大王の器に相応しい男だ。
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スグル: | デヘヘヘ… フェニックス、おだてるでない。
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ミート: | それにしても知りませんでしたよ、王子。この放送ってインターネットラジオでも流していたんですね。
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スグル: | 普通のラジオはこれの収録バージョンだが、インターネットラジオだと反応がリアルタイムで返ってくるのじゃ。だが、クレームばっかりなんでいつも無視しておる。
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ミート: | まったく、王子ったら…
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ミート: | このデータからだと、ブラックホールは体重では第4位ですね。意外だったのはバッファローマンが悪魔超人の中でも軽量級だったということですね。
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スグル: | 別にブラックホールが特別に重いわけではないんじゃないか…
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ミート: | 何を言ってるんですか。魔雲天は元々が岩石だし、ステカセやスプリングマンは体が金属だから、生身の体に比べれば重いのは当然です。
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スグル: | そうか。ブラックホールが重いのは納得がいかんのう。
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ブラックホール: | おいおい、さっきから黙って聴いていればこの漆黒の紳士・ブラックホールさまをデブ扱いとはひどいぜ。
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ミート: | その声はブラックホール! ど、何処から(見回すミート)。
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ブラックホール: | ここだここだ。
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スグル: | おわー! わたしの湯飲みの中からブラックホールが…
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ブラックホール: | 四次元…ホール…通過…っと。
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スグル: | 相変わらず唐突な現れ方をするのう。
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ミート: | その様子だと、体の方はすっかり治ったようですね。
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ブラックホール: | ああ…お陰さまでな。
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スグル: | ミートよ。また追い返していいか?
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ミート: | いけません、王子。折角当の本人がノコノコと来てくれたんですから。謎を聞き出すまでは…
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ブラックホール: | 聞こえてるぞ。たくー、仕方がない。話してやるか。
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ミート: | お願いします。
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ブラックホール: | まず最初に言っておくがわたしはデブではない。元来わたしはプラネットマンと同じ宇宙超人だからな。地球の基準で事を計られては困る。あ…ちなみに、地球でのわたしのエントリーはバミューダ海域だ。
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ミート: | 確かに宇宙超人だと、地球では説明がつかない物質で肉体が構成されている可能性がありますからね。
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ブラックホール: | さて、ブラックホールの発生原理というものは知っているか?
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ミート: | うーん、詳しくは知らないけど太陽よりもズッと重い星が超新星爆発した時に発生するって百科事典で見た覚えが…
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ブラックホール: | まぁ、大体そんなところだ。太陽の30倍以上ぐらいの星がその一生の最期に超新星爆発を起こし、その中心に残った質量が太陽の約2〜3倍になった時にその星は自身の重力によって限りなく収縮する…これがブラックホールだ。だが、ブラックホールには表面がなくてな…質量によって導き出される「シュバルツシルト半径」の内側、もしくは「事象の地平線」とよばれる領域の内側に入ると、強い重力のために光でさえそこから脱出することはできなくなる。ブラックホールが黒いのはそのためだな… ブラックホールの最有力候補として挙げられるのが、「はくちょう座X−1」で質量は太陽の約8倍…
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スグル: | う〜、わたしには分からんことだらけじゃ〜
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ミート: | ボクが分かりやすく説明しますよ。つまり、ブラックホールは太陽より重い星が収縮することで発生するから見かけより重いのだと…
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スグル: | なるほど。
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ブラックホール: | お…お前ら人の話を… と…とにかくそういうわけだ。わたしの体重が重いのがこれで頷けよう。わたしはこれでも宇宙超人異次元族の中では体重が軽い方なのだ。わたしが持っている冥王星超人タイトルではJr.ヘビー級だが、これがスーパーヘビー級ともなれば数億トンもある超人が勢ぞろいだ。わたしなど吹けば簡単に飛ばされるようなレベルだな。
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スグル: | そうか。では、話が済んだところで…
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ブラックホール: | お、おい、キン肉マン。何をやってるんだ。パンツを脱いだりして… まさか…
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スグル: | 方向よし… 射程距離よし…
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ミート: | この前は痛い目に遭いましたからね。少しクサいですが、王子のホワイトホールで片付けるのが一番です。
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ブラックホール: | ゲーッ!! わたしはこれで失礼させてもらう。それじゃっ!(四次元ホールから逃亡)
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スグル: | チェ…逃げおったか。
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ミート: | こっちもクサい思いをしないで済みましたよ。
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スグル: | ミートも言う事に容赦がないのう…
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ミート: | そうそう、体重と言えば、王子…こんなハガキもきているんです。「キン肉マンVSラーメンマン戦で紹介された体重と公式データの体重が違います。どうしてですか?」
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スグル: | ギクッ…
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ミート: | えーと、あの試合だと王子が265パウンドで約120kg、ラーメンマンが175パウンドで約80kgですね。一方、公式データによると、王子が90kg、ラーメンマンが130kgになっています。両方ともすごい差がありますね。
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スグル: | ラーメンマン戦の時のわたしはカメハメ師匠の修行を受ける前だったからのう。随分と体がだらけきっておったからな。その公式データは時期からして、その後とったもののようだのう。
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ミート: | なるほど。しかし、ラーメンマンの件はどうしましょう。まさかラーメンマンに限ってトレーニングをサボって太ったなんて考えにくいし…
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スグル: | これは本人に電話するしかないんじゃないか?
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ミート: | そうですね。今、かけてみます。
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スグル: | ふう…何とかごまかせてよかった。実はあの体重は自己申告もOKだったんじゃ… いくらわたしでもそんなに体重を落とせるわけがなかろう…
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ミート: | あれ、王子。何か言いましたか。
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スグル: | いいや、何でもない。
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ミート: | あ、繋がりましたよ。
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ラーメンマン: | ミートくんか。久しぶりだな。
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ミート: | 実はですね… …そういうわけで、真相をお訊きしたくて。
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ラーメンマン: | はて…何時だったかな。そうだ、あの時は超人オリンピック・ザ・ビッグファイトの準決勝だった。試合前の計量でわたしは包帯を巻いたままでハカリに乗ってしまって…
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ミート: | もしかして包帯の重みで…
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ラーメンマン: | 包帯にしては信じられん重さだと言いたいだろうが、あの包帯は超人用の特別なものなんだよ。わたしが身につけていたのは大体20kgくらいはあっただろうか… あとの30kgはウェートアップによって増やしたのさ。前大会でキン肉マンに負けたのをキッカケに肉弾戦にも強くならなくては…と思って。
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ミート: | さすがはラーメンマンですね。敗北を今後の糧にするなんて…
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ラーメンマン: | それはそうと、キン肉マンは何故あの時は計量に来なかったんだ。自己申告なんかしたりして。
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ミート: | エ……
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スグル: | わーっ!! ガチャン(電話を切るスグル)。
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ミート: | 王子、今ラーメンマンが言ったことは本当ですか?
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スグル: | わーっ、許して。超人オリンピックの前に牛丼屋のハシゴをして、すっかり体が元に戻ってしまったんじゃ。決勝の時の計量も牛丼の大盛で係員を買収して…
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ミート: | 王子!! 何てことを。
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スグル: | ゴメン
ちゃい、もうしないから。
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ミート: | 特盛で味噌汁をつけてあげないと! いくらなんでもかわいそうですよ。
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スグル: | え…?
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