まんぼう万国旗制作秘話

このまんぼう万国旗、いきなり見られた方はきっと笑い、次の瞬間に呆れてしまうはずです。

そもそもこの万国旗… 発祥は1997年11月19日のアニ研の部室でした。僕が所属するアニ研も工大祭の準備で大忙しでした。サークル展に出品するイラストボードに何の絵を描こうか…と迷っていました。

「まぁ、気楽にいこう」と、僕はチャッチャッとマジックでまんぼうの絵を描きました。「さて、これは裏面にでも回して表にはちゃんと描こう」と思いましたが、この絵の出来が冗談にしては割とよかったので、このまま出してみる気になりました。

すると他の部員の方から「でも、何か色がないと…」と言われ、僕は困りました。「だってこれが完全体だから… カラーリングを施すにもどうやって… ん、赤と青のマーカーが…」 僕の頭の中で何かが閃きました。

約10分後、そのまんぼうには星条旗が描かれていました。まんぼうアメリカの完成です。これを見た時、僕は何だか自分の才能に恐怖してしまいました。

工大祭も終わり、ホームページの更新にもまた、専念し始めた時です。「もしかして、GIF画像でやったらもっと簡単に国旗できるのでは…」と思い、早速CGによる国旗制作を開始しました。まずは、僕のページにあるまんぼうタンバリンの画像から、まんぼうの部分だけを取り出しました。xvというツールを使って、黒以外の色を全て白にしてしまったのです。後はちょっと修正をかける…ということで。これでひとまずフレームの完成です。「手始めに、やっぱり日本から作ってみよう」ということで、簡単に円を描くと…まんぼう日本の出来上がりです。フレームができてから、まんぼう日本が出来るまで所要時間約1分…これは早いです。

ようし、これで万国旗ができるー! と思いましたが、重大なことに気がつきました。それは…旗の資料がないことです。サーチエンジンで探すと、万国旗が載っているページを見つけました。西日本旅行業協同組合のページです。いやぁ、ある所にはあるものです。僕の野望は一気に高まってきました。

しかし、作ってみると現実は甘くないことに気付かされました。まず、まんぼうの形状の特殊さと、国旗の真四角は合わせるのにかなり無理があるのです。結構レイアウトに神経を使わされるのです。さらに開発環境がxpaintとxvの2つだけなのです。基本的なことしかできないので結構不便です。さらに国旗って、左上の方にマークがあるものが多いのです。マークを切り取ってつけると、目にかかってしまいます。この場合は目を優先させるために、一旦、目を退避させてからマークをつけ、そして目を元にあった所に描き直します。1ドットずつ描き直すので大変です。まだあります。xpaintでは、色数が多いと、国旗のグラフィックからカットして、それをまんぼうフレームにペーストする時に色が変わってしまうのです。そこで、xpaintと併用してレベルを損なわない程度に1色ずつ色を落とし、やっとカット&ペーストができるようになりました。斜めのラインや、絵のところに無駄に色が使われているのはやっぱりキツいですね。それでもやっぱり、一番キツいのは200近くのものを作らなければいけないところです。結局のところ物量攻撃というのが一番恐いです。

問題は他にもあって、ツールの貧弱さというのが目に余りました。黒のまんぼうフレームをそのままはめ込めないのです。周りの余白の部分まで一緒になってしまって…

そんな障害にもメゲずに何とか2月7日現在、100か国を突破しました。存分に堪能していって下さい。自分自身にもこだわりというものがあり、国旗も元の色にできるだけ忠実にしてみました。色が似ている国旗もありますが、一つ一つ区別して作ったつもりです。順次増量していきますので楽しみに待っていて下さい。


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