まんぼうタンバリン2個目エピソード

第1章:激走! 筑豊路!
1997年5月10日、僕は朝っぱらから始めていたドラゴンフォースを9時で切り上げ、「ダイナポン・チャリオット」という名前の愛チャリで新飯塚駅へ向かいました。そう、その日は井上喜久子クラシック完成記念イベントが福岡市の大手門会館であるからです。博多駅に近付くにつれ、僕は緊張のあまりドキドキしてきました。僕は人一倍(分かってると思うけど、人一倍とは「人並み+1倍」のことだからね)アガリ症で、あまりに緊張してしまうと別人格に入れ替わってしまうのです。そこの部分は後で大きく影響しますから覚えといて下さい。話を戻します。しかし、本当にドキドキが異常だったため、心の中で話し合いをしました。「まだ現場にさえ着いてないのに…しかも客が緊張してどうする? ようし、落ち着け落ち着け…そう、ペッタンペッタン…ってそれはモチつけやー!」というお約束のギャグをかましながら(あくまでも心の中でね)、何とか博多駅にたどりつきました。僕は、さらに地下鉄で大濠公園へ行きました。

第2章:ふたごちゃんを探せ!

まんぼうタンバリン(次女) 駅からしばらく歩いていくと間もなく大手門会館に着きました。まだ1時前だったので(開場は2時、開演は2時半)、会場にはまだ誰もいなくて中では係員のお兄さんがポスターをせっせこせっせこと丸めていました。どうやらそれは「井上喜久子クラシック」の宣伝用ポスターのよーでした。その時はどうやって貰えるのかな?と思いましたが… このままいてもただ迷惑になるだけだろうから、僕は兼ねてからの計画にとりかかりました。僕は差入れに入浴剤を2箱用意してたのですが、他にも差入れるものを予定してたのです。それはモスラの幼虫のふたごちゃん…もとい、コロネパン2個だったのです。これは半分ギャグのつもりなのですが、「生き物ですので早めにお召しあがりください」とでも書いた紙でも入れとこうと思いました。あっ、この一連のネタが分からない人は「ゴジラ王国」(テレビ東京系・月〜金・7:25〜7:30)を見て下さい。僕はなるべく新鮮なものをと、現地でそれを手に入れようとしたのです。ところがそれが裏目に出ました。行けども行けども売ってるところがないんです。元々街中だからパン屋自体少ないのですが、30分歩き回って探しても全然売ってませんでした。しかもその日はかなり暑くて半袖でも既に汗だく状態でした。とゆーわけで任務は失敗に終わり、僕は大手門会館に帰還したのです。

第3章:集結! 百億パワーの戦士たち!!

大手門会館に帰還すると、僕は前とは違うことに気付きました。セルやフリーザ級の恐ろしいほどの気を持った戦士たちが続々と集結していたからです。僕は負けじと気を発し続けましたが、そのうち全く無意味なことに気付き、やめました(ならやるな!)。そうでなくても周りはこゆい人ばっかりで恐かったので他人のふりを(最初から他人だろーが)して、会場を待ちました。僕はしょっぱなから気圧されっぱなしでしたが勝つ(何に勝つんだ何に?)自信はありました。娘であり、必殺奥義でもあるまんぼうタンバリンを持っていたからです。そのうち、入場券の番号順に10人づつ中に入っていきました。中ではお約束のグッズ販売をしてました。僕は、これも何かの機会と「お姉ちゃんといっしょ5月号」を2枚買いました。これで5月号5枚になっちゃったよ…と思いながら、店員のお兄さんはクラシック宣伝ポスターを2枚くれました。どうやら、シングルCDからでもいいから、喜久子さん関係のソフトを一つ買うと一枚くれるよーです。僕は悦に入りながら開演を待ちました。

第4章:妲己ちゃん(喜久子さん)道士狩り(タンバリン調査)をする

まずは男性の司会の方から、どっかで見たようなチャイナ服を着た人を紹介されました。言うまでもなくマネージャーのたかちゃんさんです。それから、ポーリンと少年の少年の格好をしたたかちゃんさんと観客の皆さんで、イベントのお約束の打ち合わせがあり、それから喜久子さんが出てきたので皆は拍手喝采で出迎えました。僕は勿論、必殺宝貝の「まんぼうタンバリン(翻車魚丹波輪?)」をかきならし(と言っても縁を叩いてるだけ)ました。しかし、他にも数か所で同じ音がするのです。どうやら他にも宝貝使いがいるようです。喜久子さんはその音を聞いて「何か拍手に混じってシャリシャリ音がしてるけどタンバリンを持って来てる人はどのくらいいるのかな?」と言って、翻車魚丹波輪を持つ道士狩り(タンバリン調査)を始めました。最初の道士はパソコン通信の抽選で当たったという実松さんです。ルートがルートだけに、彼のタンバリンには名前が書いてありませんでした。喜久子さんは後で名前を書いてあげると言いましたが、タンバリンを渡されたそばから名前を忘れてしまったようで、もう一度名前を訊いていました。まるでマンガみたいな展開… 次は、2月号でしりとり対決のコーナーを提案したさんふぃっしゅもーらさんです。結局しりとり対決は今のところ(9月10日現在)実現はしてないみたいですが… 次は僕ことダイナポン・カイザー(当時)です。僕は5月号のしりとりのお題「算盤塾」でハガキを読まれたために本ネタは読まれてません。とりあえず、その話が出て喜久子さんは「読んであげられなくてごめんね。」と言ってくれたので僕は思わず「いえ、いいんですよ。」といきなり何様のつもりか分からないことを口走ってしまいました。この時、僕は既に別人格にスイッチしていたから仕方ないよね、ということにしておこう(何が「しておこう」だ)。さらに、僕がタンバリンが届いた経緯(このハガキはまだ実家にいた時書いたのでタンバリンは実家に届き、連休の時にやっと感動の対面を果たした)を話すと喜久子さんは「お家の方、変なモノが届いてるよって、言ってたでしょ?」と言ったので僕は「いえ、家は皆喜久子さんのこと知ってますよ。家族で応援してますから(誇張27%)…」と答えました。喜久子さんは嬉しそうに(本当か?)「何だか恥ずかしい…」と言ってくれました。最後にしりとり対決立案者のさんふぃっしゅもーらさんにお礼を言うと、喜久子さんは「暖かい交流が流れてますね。」とも言ってくれました。ちょっとは好感度アップかな(調子に乗るな)… 最後の道士は「おなかが痛くなった時のうた」でハガキを読まれた人(名前…忘れた…ごめんなさい…おなかが痛くなったもんで…←なんだそりゃ?)でした。とりあえず、妲己ちゃんによる道士狩り(まぁだ言ってる)が終わったので、6月号の録音風景を撮影したビデオを見ることになりました。

第5章:るろうに番場蛮

屋外での撮影は風がモロに当たってしまうので何と、ダミーヘッドの「ばんばばん」にはストッキングが被せられていました。喜久子さん曰く、「決して変質者ではなくていつもは真面目なばんばばん」だと上映前に喜久子さんはフォローしていました(フォローになってんの?)。そう言えば、喜久子さんが6月号中で3時と言ったところでは、場内の時計は丁度3時を指してました。うーむ、狙ったのか(そんなわけないか)? しかし、撮影の途中でフレームアウトするは、まわりに気を取られるわでもう波瀾万丈、銀河万丈でした(銀河万丈さん、ごめんなさい!)。でも、喜久子さんってば都合の悪い時に周りを見てお茶を濁してるような気がするのは僕だけかな? それに、いつもながらおやつのコーナーへの突入理由も無理ありまくりだし… 喜久子さんって食べ物のことになると妙に論理的(by三國志めくりVol.3)というか、計算高い(?)というか、とても算盤無級とは思えません(いや、僕は算盤さえも行ってないから僕も無級だけど…)。ビデオはちょうど5月号で決定になった歌が流れようというところでフェードアウトして、ステージに出てきた喜久子さんが1〜5月号で決定になった歌のメドレーになだれこむという展開になりました。

第6章:おやつの謎と罠

そのうちおやつのコーナーとなり、6月号のおやつと同じく飴(キャンディー)が配られました。1人1個という喜久子さんのイベントでは暗黙の「よいこルール(なんだそりゃ?)」を守りつつ、飴の入った箱が回されていきました。僕はイチゴ味の飴を取りました。そしておやつが全員に行き渡った頃、喜久子さんからある発表がされたのです。「実は、あの飴の中には次のしりとりバトルに出場できる当たりの飴があって…」な、なにー! 僕は自分の行動を反省しまくってました。僕が取った時点で、イチゴ味の飴は思いっきり多かった(多分一番多かった)からです。だけど、この話にはすぐに続きがあり、「8個くらいあったんだけど、返ってきた箱を見るとそれが全部余ってたの。だから、新しく決め直さなくちゃならなくなったの。」ホッ、よかった。とりあえず、それは後に回してからおやつを食べることになり、一人先走って飴を食べてしまった「ぼくの町のセッカチ君」(なんだそりゃ)がいたりもしたので、喜久子さんは「じゃあ、みなさん、『いただきます』……と言ったら食べるのよ。」とひっかけをしてくれたのですが、これには誰もかかりませんでした。わざとでもかかるべきだっったかな? ただ、 皆で飴を口の中に入れた時、喜久子さんは「こんなにたくさんの人が一斉に飴を食べるのって、何だか変だよね。知らない人がこの瞬間にいきなり会場に入って来たら何かの新興宗教だと思っちゃったりして…」というようなことを言ってたのは爆笑モノでした。

第7章:超必殺宝貝「祭のうちわ(祭団扇)」登場!

祭のうちわ というわけで、挑戦者を決め直さなくてはならなくなったのですが、喜久子さんは「選ぶなんてできなーい。」と言ったためにたかちゃんさんが挑戦者を選ぶことになりました。汚れ役(?)はたかちゃんさんに…というわけかぁ。かわいい顔して侮れない… トークの時に話題になった明日結婚式がある新郎の方や、実松さんや、肺に穴が空いた方、沖縄から来ていた方たちが選ばれました。その中で、まんぼうの形をしたうちわを持ってる人が選ばれたりしました。僕は既に宝貝・まんバリン(長女)を右手に持って振りまくっていましたが、負けじともう一つの必殺宝貝「祭のうちわ」を取り出しました。言っときますが、宝貝は一つでもかなりのエネルギーを消費するので2つも使うのは相当疲れるのです(ウソ)。しかし効果は適面だったみたいで、たかちゃんさんは、「私、祭が好きだから祭のうちわを持っている人!」と言ってくれたのです。うーむ、たかちゃんさんのハートわしづかみってやつかぁ。説明を加えますが、このうちわはエネルギーを蓄えている間は刀身(骨)が緑色に光ります。莫邪の宝剣みたいですね(笑)。エネルギーが切れると光気にさらさないと回復しませんが…

第8章:逆襲のスーパーカウンター

いや、別にこのサブタイトルはスーパーマーケットのカウンター(スーパーにカウンターなんてあるのか?)の話ではない。え? 分かってるって? そりゃ失礼しましたー! てなわけで晴れてバトルステージに上がることになったわけですが、喜久子さんは会場を回る途中で購入した新宝貝・「必勝ハチマキ(必勝鉢巻←そのままやんけ)」を装備して殺る気(やる気だって!)マンマンでした。あ、ルールを言っときますがこのしりとりバトルは最後に「ん」がつく言葉を言ってももちろん負けですが、笑っても負けという、喜久子さんにはかなり不利なルールです。でも、さすがは喜久子さん、自分にさらに課題を与えるとは常人の及ぶところではないですね。こうして挑戦者はスチール椅子に座り、少し斜めに向かい合って喜久子さんとバトルを繰り広げました。喜久子さんは1文字で相手の言葉をそのまま返すというスーパーカウンターを使い、挑戦者を苦しめました。そして6番目の僕の番が回るまで、何と1人がやられていました。喜久子さん、恐るべし… 僕は既に別人格になっていたので笑うことはなかったですが。とにかく勝敗に関係なく長く勝負できれば…と思ってたんですよ。

第9章:激闘の果てに…

ダイナポン・カイザー(以下D)「じゃ、僕はハガキを読まれてダイナポンからダイナポン・カイザーにパワーアップしましたので、『カイザー』から…」
喜久子さん(以下K)「そっか、パワーアップしたんだ。それじゃ…『座』!(スーパーカウンター)」
D「ザって、THEのザですか?」
K「座る座のことよ。」
D「ざ、ざ、ざー、『雑草』!」
K「うー…『鵜飼い』!」
D「長良川で鵜飼いですかぁ。い、い、いー、『いりこ』!」
そう言った途端、喜久子さんは笑いだしたのです。僕は、はじめは勝って嬉しいというよりも、当初の目的であった長く勝負するということができなかったので、ちょっと残念でした。しかし、笑いだした理由がよく分からなかったので訊いたら、喜久子さんが笑いながら「だって、話し方がおかしかったから… つぶやきシローさん系だよね。」と言ったのです。僕は聞いた瞬間、唖然としました。そして次の瞬間、僕は思わずその場に突っ伏して「なんだか勝ってもあんまり嬉しくない…」と言ってしまいました。喜久子さんの噂の攻撃的ボケの洗礼を受けてしまったのです。いうなれば、これは映画「スレイヤーズぐれえと」で林原さんが喜久子さんに「ほんとぴこぴこリナちゃんそっくり〜」と言われた(詳しくは映画パンフ参照)のと同じ状態でした。林原さんも「う、嬉しくない〜」と言ってました。何だか被害者同盟でも結成できそうですね。ただ、林原さんと決定的に違うのは僕の場合は本当は嬉しかったということです。言わば愛情の裏返しというやつですかぁ(なんだそりゃ?)。でも、つぶやきシローはちょっと… 喜久子さんは「ごめんね、ごめんね。」と謝ってくれたので僕も「い、いや、別にいいんですよ(この変わり身の早さ)。」と返してしまいました。先程に続いて何様のつもりだろう。まぁ、これも別人格のせいだと思えば、えっ、もういいって… それにしてもあと一歩遅ければやられていたのは僕の方だっただけに、あまり安心もしてられませんでした。やっぱり恐るべし、喜久子さん。とりあえず、勝利の証としてまんぼうタンバリンをゲットしました。晴れの2人目の娘です。たかちゃんさんからタンバリンを受け取る時、「これで安心して面を叩けます。今まで縁しか叩いてなかったんで…」と言ったら、喜久子さんは「じゃあ、これは保存用ね。」と言ってくれました。しかし結局3個目がある今でもほとんど叩いてませんが… ちなみに最後の方は「火」というスーパーカウンターの後で「ヒーロー大行進!」と勝ち誇った(名古屋ではシャチホコったと言う←言わないって)顔で言ってましたが次の瞬間崩れ落ちていました。「ヒーロー」で止めときゃよかったのに… いや、負けた方もタンバリンは貰えたんだけど… 何だか勝った方も負けた方もバンザイという幼稚園の綱引きみたいな幕切れでしたね…

第10章:博士「みんな元気〜」メガちゃん「ウィ〜ス!」

この後は、質問コーナーがあったりしました。内容は忘れてしまったけど… だって、質問する前にすぐ話が花道…じゃなかった、横道に逸れてしまうんだもん。ただね、一人だけ印象深かったのは手が「ハイハイハイハイ…」と一斉に挙がる時に一人だけ「ウィース」と綾さんが入ってる人がいたのは面白かったなぁ。えっ、そのヒトどうゆう質問したのかって? やだなぁ、だから覚えてるわけないじゃないですか、はっはっは(何がはっはっは、だ)。断片的に覚えてるのだけ言うと、喜久子さんのハマッてたヒーロー特撮モノは何か(ここでは無難に『仮面ライダー』や『ウルトラマン』を挙げてましたねぇ。喜久子さんはウルトラ警備隊のコスプレをしたいとも言ってたけど、そんなにやりたいのなら大牟田と荒尾の境に「ウルトラマンランド」があるから、そこでならやらせてもらえるかもよ… 僕でよけりゃ案内するけど。どうでもいいけどカッコの中にこんなに書き込むな!)とか「ああっ女神さまっ」の新曲についての質問(喜久子さんは、ベルダンディーに贈る歌詞を作ってる途中らしく、間に合わなかったらSoraさんが出撃するらしい…と語っていました。でも、この時期に詞も出来てないんじゃ、この場で発売延期のことを言ってしまってもよかったのでは… 現に6月号で謝ってるし… ただ単に言い忘れたのか… それとも…)などがありました(なんだ、結構覚えてんじゃん←自画自賛)。

第11章:♪さぁさぁ、手ーをつなっいっでー!

質問コーナーも終わり、ここからは握手会に入りました。これは、「井上喜久子クラシック」(只今絶賛発売中!)の予約(内金1000円ね)をすると貰える握手券を持ってる人が、握手ができるというコーナーです(まんまやんけ←いや、事情を知らない人のために、ね)。席の前列の人から、客席から向かって左側の昇り口からステージに上がり、会議用の机のところにスチール椅子に座った喜久子さんと握手して、客席から向かって右側の降り口から降りるというものです。この時、降り口の方には、例のおやつの飴の残りが箱に入っていて、降りる時に取っていってもいいようになってました。皆は朝貢もとい、差入れは握手する時に行っていました。それに少しずつだけど話しこんだりもしていたので僕の番が回ってくるのには大分時間がかかりそうでした。僕は差入れの入浴剤にメッセージを添えると、会場外のグッズ販売コーナーに行きました。そこで僕は「ああっ女神さまっ特典王」を見つけたのでを見つけたのでついシャレで買ってしまいました(シャレで買うな、シャレで)。すると、販売員のおにーさんが、通常は1枚しかくれない「井上喜久子クラシック」宣伝用ポスターを5枚もくれたではあーりませんか。おにーさんは、単なる在庫処分のつもりの軽いサービスのようでしたが、これほど気前のいいサービスはありません。僕は「どーせなら10枚…(調子に乗るな←でも言ったらくれそうな雰囲気だったなぁ、確か)」と言いたいところを我慢して、心と言葉でお礼を言いました。いやぁ、本当にありがとうございます。あれだけ貰っといてもやっぱりもったいないので、まだ1枚も飾ってません(あじゃぱー)。えぇーっと、それからこのサブタイトルは7年前に福岡の百地浜で開催された「よ◯ト◯ア」のテーマソングのつもりです。

第12章:The-First-Contact

結局、それからもまだ時間があったので僕はじぃっと喜久子さんの方を見つめながら待っていました(何かヤバいヒト…)。握手会が始まってから結局30分くらいしてやっと僕の列が回ってきました。僕は喜久子さんに言いたいことを頭の中で整理しつつ階段を一段ずつ昇っていきました。えーっと、えーっと、「まず、モスラの幼虫のふたごちゃんのことだろ、それからそれから、お仕事頑張って下さいって、言う前にえーっとえーっと、そこは後でいいや(1分くらい後に迫ってるんだぞ!)、そして降りる時に、たかちゃんさんに『当ててくれてありがとう』と『これからも喜久子さんを支えてあげて下さい』(僕は喜久子さんの保護者か!? その前に何様のつもりなんだ!)って言って飴を取って…ようし、完璧だ(どこがだ…)。と頭の中でイメージトレーニング(?)をしながら少しずつ喜久子さんに近付いてきました。喜久子さんが僕の前の人と話している時、僕は喜久子さんの顔をまじまじと見ることができたのですが(面と向かってはちょっと照れる…)、喜久子さんは結構銀歯が多くて痛々しかったです(えっ、禁句だって?)。うーむ、甘いものを食べすぎるとやっぱりヤバいんだなぁとその時は本気でそう思ってしまいました(何考えてるんだか)。剣呑、剣呑(何が剣呑だ)。さすがは喜久子さん、虫歯でこんなにいい教訓を与えてくれるなんて(フォローになってないぞ)… 結局そんなこんなで僕の番が回ってきました。いよいよ、完璧に面と向かって小細工無しの戦い(戦いじゃない…)です。僕は、とりあえず喜久子さんに差入れの入浴剤をズサッと渡し、本当はモスラの幼虫のふたごちゃんも持ってくるつもりだった…ということも話しました。喜久子さんは「ありがとう、そんなに気を遣わないでね。」と言ってくれて自分から(この時は、そう思えたんですよ。まぁ、そうしないと後がつっかえてしまうのが現実なんだけどね)僕の右手を柔らかい両手で優しく包むように握ってくれました。いや、本当にこれほど柔らかい手に握られたことは他になかったです。僕は、一瞬「残りの人生、もうこれで終わりでいい。」などと訳の分からないことを考えていました。まったく、バカですね〜 このヒトは。でもここまで労いの言葉をかけてくれて、本当に喜久子さんって優しいですよね。僕は満足なのか幸せなのかどっちか分からないカオ(多分、その時はそうだったハズ)をしてステージを降り、元の客席に戻りました。僕は、客席で一息ついて初めて失敗に気付きました。「あ、飴取ってない… それにたかちゃんさんにもお礼諸々を言ってない… 喜久子さんにも結局後回しにしたところ言ってないし(今更ながら何を言ってんだ、この人は)…」 結局、言いたいことはちゃんとメモしておけってことだな、うむ(何を悟りきったことを言ってるんだ、こいつは)。

今の所はひとまずここで完結!(ダイナポン博物館に戻る)