1. 新野城
   謎の夢にうなされていた劉備。そこに荊州でも名高い学者の水鏡先生（司馬徽）が劉備を訪ねてきた。水鏡先生は劉備に漢王朝復興のため、軍師の必要性を説く。さらに水鏡は天下を鎮めるには伏龍・鳳雛のいずれかを手に入れよ、と言う。
   
   
2. 序章
   臥龍岡では孔明という青年に曹操への仕官の使者が来ていた。だが孔明は童子の丁文を通し、断るように言う。その頃、伏龍が諸葛亮孔明という人物だと知った劉備は、関羽・張飛とともに孔明の庵に向かう。
   
   
3. 許昌
   許昌では、孔明仕官の使者の荀が孔明仕官の首尾を報告していた。程は、誰にも仕えようとしない孔明を暗殺する策を立てる。
   
   
4. 隆中臥龍岡
   臥龍岡に着いた劉備は、孔明の庵を訪ねた。だが孔明は留守だったため、劉備は丁文を通し（たふりをして）孔明への言付けを伝える。
   
   
5. 柴桑城
   一方、呉の孫権も孔明を狙っていた。孫権は周瑜に命じて孔明の登用を行なおうとしていた。
   
   
6. 曹操南を望む
   北方の雄・袁氏一族を滅ぼした曹操は、玄武池で水軍の訓練を行ないながら荊州攻略の機会をうかがっていた。
   
   
7. 再び隆中へ
   劉備たち三兄弟は再び孔明の庵を訪ねた。しかし、孔明と思われた青年は孔明の弟の諸葛均だった。
   
   
8. 三度隆中へ
   時が過ぎ、程の命を受けた刺客が孔明のもとに向かっていた。その頃、夢の中で求めていた人物が孔明だと確信していた劉備は三たび孔明の庵を訪ねていた。孔明在宅を知った劉備は、孔明が昼寝から覚めるまで待つことにする。刺客に気付いた関羽・張飛は、刺客を庵から引き離して見事に片付ける。
   
   
9. 天下三分の計
   劉備軍の軍師として仕える決心をした孔明は、劉備に天下三分の計を語る。
   
   
10. 波紋
    周瑜の送った使者は一足違いで孔明に会えなかった。孔明は劉備のもとに仕えてしまったからだ。一方、刺客を斬られた曹操は夏侯惇に１０万の大軍を授け、荊州攻略を命じる。
    
    
11. 軍師第一の計
    夏侯惇の率いる軍に対し、孔明は博望坡で迎撃することを作戦とする。張飛は孔明の作戦に不満だったが、孔明の命令は劉備の命令ということで、おとなしく従う。
    
    
12. 博望坡の戦
    作戦通り夏侯惇の軍を誘い出す趙雲。見事に策にかかった夏侯惇は火攻めと伏兵に遭い、兵力のほとんどを失って退却をする。
    
    
13. 脱出
    夏侯惇の軍が敗北したことを知った曹操は５０万の大軍で南下し始める。父・劉表の後を継いで荊州の牧となった劉ソウは曹操に降伏する。先鋒の曹仁の軍は劉備の居城・新野に迫る。孔明は城の者に脱出命令を下す。
    
    
14. 新野の戦
    空の新野城を制圧した曹仁は、夜中、城の焼き打ちに遭う。さらに伏兵や洪水に遭った曹仁は命からがら逃げのびる。
    
    
15. 希望
    新野城から脱出した劉備は江陵に向かう。孔明はその道中の中で平和な世の中が来ることを信じていた。

聴き処っ！

• まずはキャストの豪華さだ。青二プロが総力を結集しただけあって、凄まじいまでの面子だ。
  
  
• ＣＤドラマ化するにあたり、シナリオにも工夫が見られる。曹操や孫権が孔明に手を出そうとしたり、のっけから水鏡先生（実は劉備より１２歳も若い！）が出て来る展開はムリを通り越して笑いさえ生じる。ＣＤに全部収めるのも大変だ。それに当時は人気があれば続きを出そう、といった調子で作られていたため実験色が強かったのだろう。そのフォローとしてＤＸ１では徐庶が化けて出るが…
  
  
• 本編では全部におまけＣＤがついてくる。中でもその巻の主役を招いて対談する「劉備の部屋」は面白いぞ。１・２巻では、間に光栄のサウンドウェアからの音楽をはさむのだが、後のシリーズになると役になりきってのお遊びがあるのだ。