CDドラマコレクションズ三國志
諸葛亮征嵐伝
二ノ巻


キャスト
  1. 悲の出陣
  2. 桃園の嗣子たち
  3. 夷陵決戦
  4. 落日
  5. 新たなる誓い

  1. 悲の出陣
    蜀の皇帝となった劉備は、関羽の仇を討つため呉の征伐を決意する。趙雲、孔明の制止もむなしく、劉備自ら兵の訓練に携わる。劉備と張飛は巴郡で落ち合うこととなったが、張飛は出陣を前に部下に白装束をすぐに揃えさせるという無理な注文を押しつける。そのため、張飛は部下に裏切られ、暗殺されてしまう。その知らせを知った劉備は愕然とし、孔明は、もう戦争を止められないことを悟った。

  2. 桃園の嗣子たち
    出陣する劉備の前に白装束の若武者が現れる。それは、関羽の息子・関興だった。関興は自分を先手にしてもらうように劉備に頼み込む。そこに張飛の息子・張苞が現れる。先手争いで関興と張苞はもめるが、劉備のとりなしで二人は義兄弟の契りを結ぶこととなる。呉の孫権は蜀軍の怒涛の勢いの前に、魏帝・曹丕に臣従して魏と手を結ぶ。戦況は関興・張苞の活躍で、蜀軍が着実に勝利を収めていく。やがて戦いの中で、関興は父の仇の敵将・潘璋を追っていたが、途中訪れた小屋で潘璋と偶然鉢合わせになる。関興は潘璋を討ち、父が使っていた青竜偃月刀を取り返す。

  3. 夷陵決戦
    蜀軍の進撃に呉はあらゆる手を使って蜀と和睦を結ぼうとしたが、劉備にことごとくはねつけられてしまう。孫権は関羽を追い詰めた実績のある陸遜を大都督に封じて蜀軍に対抗する。陸遜は全軍に守りを固くするように命令。しかし、陸遜の消極的な戦法は味方からも侮る者が出る始末。攻めてこない呉軍への焦りと夏の暑さで自軍に疲れが出ていることを知った劉備は、谷川沿いに陣を移す。呉軍の将軍の一部は独断でそこを攻めかかるが、蜀軍のの備えの前に返り打ちに遭う。将軍たちは臆病者でなかった陸遜の才覚に驚く。蜀軍の陣変えは終わるが、その陣形は七百里の長さに伸びきったものとなる。配置図を知った孔明は目まいを起こす。それは、蜀軍の全滅を意味する陣形だった。

  4. 落日
    蜀軍の危機は第三者の司馬懿の目にも明らかであった。呉軍は陸遜の指揮で蜀軍に火攻めを行う。蜀軍は炎に包まれ、劉備の命も尽きようという時に救出に現れたのは後詰めの趙雲の軍だった。劉備は命からがら白帝城に逃げ戻る。追撃をする陸遜だが、孔明が魚腹浦に張った罠に行く手を阻まれてしまう。魏軍の動きを察知した陸遜は、魏軍の侵攻に備えて軍を戻した。敗戦のショックで病を患った劉備は孔明を呼び、後事を託して逝く。孔明は涙にくれる諸将を叱咤し、新しく蜀の帝となった劉禅は父の遺言通り孔明を父と思って仕えることとなる。

  5. 新たなる誓い
    魏の司馬懿は先帝・劉備が死んだばかりの蜀を攻めるにあたり、五路の計を用いる。五路とは、第一路に鮮卑、第二路に南蛮王・孟獲、第三路に呉、第四路は孟達の軍が漢中から、そして第五路は魏軍が陽平関から堂々と攻める、といったものだった。孔明は対策として第一路の鮮卑には馬超を、第二路の孟獲には魏延を、第四路の孟達は彼と親しかった者を、第五路の魏軍には趙雲を当たらせる。第三路の呉軍については、和睦の使者を送っていた。主を失った悲しみに耐え、必死に劉備の遺志を継ぐ孔明の姿に気付いた劉禅と関興と張苞は、三人で漢室を再興する誓いを結ぶ。こうして司馬懿の企みは潰れ、魏軍は暫く動けなくなる。この隙に孔明は勢い目覚ましい南蛮に向かう準備をしていた。


聴き処っ!


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