荀文若………難波圭一
呂伯奢…………北川米彦
老人……………矢田耕司
劉備玄徳………古谷徹
ナレーション…家弓家正
- 鳳舞一閃
- 謀士陳宮
- 天下の義に背くとも
- 水関の英雄
- 義勇軍崩壊
- 山東に起つ
- 徐州争乱
- 落日の帝
- 宛城の敗走
- 二虎競食
- 狼将の最期
- 皇叔劉備
- 許田の打囲
- 酒を煮て英雄を論ず
- 覇王出陣
- 鳳舞一閃
曹操は狩りの帰りに出会った人相見の老人から「治世の能臣、乱世の奸雄」と自分を評される。
- 謀士陳宮
その後、都に起きた反乱に乗じて都を牛耳った董卓は非道の限りを尽くしていた。朝廷の近衛隊長であった曹操は自分の命をかけて董卓暗殺を決行するが、失敗。都から逃走するが、中牟県の県令・陳宮に捕まる。陳宮は一人曹操の牢を訪れ、曹操から董卓を暗殺しようとした理由を聞く。曹操の話に感じ入った陳宮は曹操を真の主と仰ぎ、一緒に曹操の故郷へと急いだ。
- 天下の義に背くとも
曹操と陳宮は曹操の父の義兄弟である呂伯奢の家に泊めてもらうことにする。呂伯奢が酒を買いに行っている間、包丁を研ぐ音を、自分たちを捕まえるためと思い込んだ曹操たちは一家を斬殺する。さらに逃げる時にばったりと呂伯奢に会った曹操は、家族が殺されている様を役人に報告されないように彼も斬り殺した。その夜曹操の冷酷さについていけなくなった陳宮は、曹操を寝てる隙に殺そうとするが曹操との義のために、この場は見逃して彼のもとを去っていった。
- 水関の英雄
故郷に戻った曹操は偽の詔と董卓打倒の檄文を諸侯に発し、董卓討伐の兵を募った。こうして袁紹を盟主とした董卓討伐軍は洛陽に向けて進撃を開始するが、董卓軍の華雄に武将が次々に打ち破られる。そこに関羽が華雄を討ち取ってみせると言い出した。「我ら諸侯に大将なしと侮る気か。」と反対する袁紹に対して曹操は「並の者とは思えぬ。華雄も弓手とは思うまい。」と言う。そして関羽は酒が冷えないうちに華雄を討ち取ってきた。曹操は別に席を設けて劉備ら三兄弟を招待する。
- 義勇軍崩壊
華雄が敗れて危機にたった董卓軍は、洛陽に火をかけて住民ごと長安に遷都を行う。曹操は自分の手勢で追撃をするが、伏兵によって大敗する。その後、間もなく董卓討伐軍は解散。董卓は養子の呂布に殺される。
- 山東に起つ
曹操が山東を平定した頃、荀或が袁紹から曹操のもとに仕官してきた。そして荀は程を、程は郭嘉を推挙した。さらに典韋が軍に加わる。こうして勢力を増強する曹操だったが、徐州の陶謙に父・曹嵩が殺されたという知らせが入る。曹操は仇を討つことを誓う。
- 徐州争乱
徐州を攻めようとする曹操に対し、一度曹操のもとを離れた陳宮は曹操を説得しようとするが、全く聞く耳を持たない。陶謙の救援に訪れた劉備も和議を申し入れる。これも断わろうとする曹操に、呂布が攻め込んだという知らせが飛び込む。曹操は和議を受け入れて呂布撃退に向かった。曹操がやっと呂布を追い払った頃、陶謙が死去し劉備が徐州の牧を継いでいた。劉備に初めて憎しみを感じる曹操。その翌年、都では李・郭が互いに争い、荒廃の一途を辿っていた。帝は長安を脱出して洛陽に落ちのびた。そして曹操に洛陽に来るように詔を出した。
- 落日の帝
帝を自分の手中に収め、李・郭を追い払った曹操はさらに天下取りの野心を燃やす。
- 宛城の敗走
劉表と同盟を結んでいた張繍が曹操に降伏した。張繍の居城・宛城に入城した曹操は連日の酒宴を楽しんでいた。酒に酔い、庭に出た曹操は池のほとりにいる美しい女性に目を奪われた。それは張繍の叔父、張済の未亡人の鄒夫人だった。鄒夫人と歓楽に耽っている曹操のことを知った張繍は夜襲をかける。猛将・典韋は全身に矢を受けて曹操を逃がす。
- 二虎競食
曹操のもとに呂布が劉備に身を寄せたという情報が入る。二人の連合を恐れた曹操は二虎競食の計などの策略をかけて劉備と呂布を争わせる。その翌年、劉備が曹操のもとを頼ってきた。快く受け入れる曹操は劉備を予州の牧に任ずる。だが、劉備は曹操と話をするうちに昔は感じられなかった彼の恐ろしさを知る。
- 狼将の最期
曹操・劉備連合軍は呂布を打ち破る。呂布は死に際に劉備の恐ろしさを曹操にわめきちらした後に首を斬られる。
- 皇叔劉備
呂布を倒した曹操は劉備をともなって帝に謁見する。帝は劉備を叔父と呼ぶことになる。
- 許田の打囲
曹操は帝や劉備とともに許田へ巻狩りに出かけていた。鹿を射そこねた帝の弓矢をひったくった曹操は、鹿を射止める。皆が帝の威光だと言って歓声を上げる中、曹操は自分の腕だと言う。そのことに関羽は怒りを感じて刀に手をかけるが、劉備に止められる。実はこの巻狩りは曹操が自分への反逆者をあぶり出すために企てたものだったのだ。帝は車騎将軍の董承に曹操暗殺の密勅を下す。こうして同志が集まり、劉備も連判状に血判を押す。
- 酒を煮て英雄を論ず
血判を押した時より、劉備は曹操の目を避けるため畑仕事を始めた。曹操はある日突然劉備を酒宴に招いた。二人きりで酒を酌み交わしていると曹操は英雄論を始める。諸侯をけなす曹操は、真の英雄とは「貴公とこの我のみ」と言う。その言葉に驚いた劉備は、雷に驚いたふりをする。劉備は公孫の死をきっかけに曹操のもとを離れる。
- 覇王出陣
医師・吉平の曹操毒殺失敗を機に曹操の暗殺計画が露見する。曹操は首謀者の董承と一族をことごとく皆殺しにして、帝の妃の董貴妃さえも手にかける。曹操は連判状にもその名があった劉備の討伐に出陣する。
聴き処っ!
- 曹操の青〜中年期の活躍が描かれているこの巻では曹操の成長が見られる。若い頃は本当にムチャをしてるし青かったし… でも、若い頃であの声はちょっと気味悪いぞ…
- 英雄論の時に雷に驚く劉備はまさに必聴! 本当に恐がっているとのウワサあり。
- 今回からのおまけCDにはお遊びのコーナーが入る。お客はもちろん、今回の主役の銀河万丈さん。お遊びのしりとりは全編爆笑モノだが、あの古谷氏の伝説の「月餅」が初めて出るのはここなのだ!
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