1. 孤高の敗将
   董承による曹操暗殺計画が露見し、曹操は計画に加わっていた劉備を攻撃する。曹操は劉備の本隊を破り、関羽の死守する下ヒ城を包囲し、城から関羽をおびき寄せると関羽を孤立させた。前々より関羽を配下にしたがっていた曹操は、張遼を説得に向かわせる。張遼は呂布とともに処刑されそうになったところを関羽からの嘆願で助命された経歴を持っていた。張遼は関羽に、このまま討ち死にすることは、桃園の誓いを破ること、劉備の夫人を守らずに一人で死ぬこと、漢王室のために自分の力を生かさないことの三つの罪だと言い、延命のために曹操への降伏を勧める。関羽も、曹操ではなく漢王室に降伏、劉備の夫人の身柄を保障、劉備の居場所が分かれば戻る、との条件を出して曹操に降伏する。
   
   
2. 因われの武神
   関羽は曹操から丁重にもてなされ、山のような贈物を受けるが、関羽は全部劉備の夫人に献上する。ますます関羽の人柄に感服する曹操。関羽はどんな贈り物にも喜ばなかったが、猛将・呂布が乗っていた赤兎馬を与えられて喜ぶ。居場所が分かれば一刻も早く劉備のもとに帰れるからだ。曹操へ手柄を置き土産にして。関羽を放したくない曹操は、関羽を武功を立てられない場所に置く。
   
   
3. 白馬血戦
   その頃、劉備は袁紹のもとにいた。袁紹は曹操と決戦をするため、猛将・顔良を大将とした十万の軍を白馬へ侵攻させる。顔良のあまりの強さに窮地に陥る曹操軍。程は関羽を使うことを提案する。劉備が袁紹のところにいると確信した程は、関羽に顔良を斬らせると袁紹が劉備を生かしておかないと考えたのだ。関羽は敵陣に一気に突入すると顔良を斬り捨てる。程は関羽を使うことを提案する。文醜率いる十万の軍が攻め込む。関羽は文醜も一刀のもとに斬って捨てた。文醜の軍に従軍していた劉備は弟が生きていたことを知り、喜ぶ。
   
   
4. 許都出起
   劉備の使者の孫乾から、劉備が生きていることを知った関羽は曹操に暇乞いをするが、曹操は会おうとはしなかった。関羽は仕方なく黙って曹操のもとを去る。曹操は自分が居留守を使ったことを恥じ、諸将を従えて関羽を見送りに行く。
   
   
5. 五関六将
   冀州への道中、関羽は邪魔をする関所の武将を斬って血路を開く。遂に黄河の渡場へと辿り着いた関羽。黄河を渡れば袁紹の勢力圏。劉備との再会も目前だ。
   
   
6. 兄弟再会
   関羽のもとに来た孫乾。劉備は袁紹の使いで汝南にいるとの話だった。関羽が汝南に向かおうとした時、曹操軍の猛将・夏侯惇が立ちはだかる。激突しようとする両者だったが、曹操の命を受けた張遼のとりなしで夏侯惇はようやく兵を退く。汝南に着いた関羽は、古城で義弟の張飛に再会するが、張飛は関羽を曹操に寝返った裏切り者だと決めつけて攻撃してきた。関羽は裏切っていない証に、丁度関羽を追ってやってきた曹操軍の将・蔡陽を斬る。張飛は関羽に泣いて詫びる。
   
   
7. 劉備軍集結
   関羽と入れ違いに袁紹のところに戻った劉備。劉備は、劉表への使者という口実で袁紹のもとを抜け出す。劉備と再会する関羽。関羽は劉備を待つ間、関定という者の世話になっていたのだ。関羽は関定の頼みで、関定の次男・関平を養子にする。古城への道中、劉備と関羽は臥牛山で趙雲子龍と再会。再起する劉備軍だった。
   
   
8. 誓いの出陣
   それから八年の歳月が流れた。赤壁の戦いで曹操を追撃するため、劉備軍は軍師・孔明のもとに持場が発表されたが、そこには関羽への指図が無かった。理由として孔明は関羽が曹操から恩を受けていたことを指摘する。関羽は証文を書いて曹操に情けをかけないことを宣言する。孔明は天文より、まだ曹操の命が尽きないことを知っていた。孔明はこれを機に、関羽に曹操からの恩を返させようとしたのだ。
   
   
9. 華容の落人
   赤壁で敗れた曹操は、孔明の予想した進路通りに退却をし、次々と劉備軍の追撃に遭った。華容道にさしかかった曹操は、今度は関羽の軍勢に遭う。絶体絶命の曹操。曹操はかつて関羽に与えた恩を頼みに命乞いをする。関羽は曹操を見逃すしかなかった。関平はそんな関羽を見てますます尊敬の念を強くする。

聴き処っ！

• 最初に謝らないといけないことが…　周倉のことをダイジェストストーリーに書いてないのだ。ちゃんと声も出てるのに…　でもいいよね。案内をしたり、趙雲に槍で突つかれたりするだけだし…
  
  
• やっぱり、関羽の激烈なまでの劉備への忠誠は必聴だ。不器用なまでに純粋な、まさに男の世界だ（変な誤解招きそう…）。
  
  
• おまけＣＤのゲストはもちろん堀秀行さんだ。飲茶時間の「自慢で勝負」では堀さんが過去の犯罪を赤裸々に自慢として語る！ さらに話は訳の分からない自慢へとそれていくのだ。