ＣＤドラマコレクションズ三國志
七、呂布奉先之巻
〜狼将、暁に彷徨う〜

キャスト
  1. 猛将呂布
  2. 虎牢関
  3. 墜天の美姫
  4. 連環の計
  5. 流浪果つる処
  6. 裏切りの牙
  7. 天命なる一矢
  8. 徐州血戦
  9. 水上の城
  1. 猛将呂布
    洛陽での大将軍何進と宦官との争いのドサクサに紛れ、都を乗っ取った西涼の将軍・董卓。その董卓の横暴を止めようとする者が一人。その名は荊州の刺史・丁原。その場で丁原を斬ろうとする董卓。しかし、丁原の養子の呂布を前に董卓はしぶしぶ引き下がる。董卓は呂布と幼馴染みの李粛を遣わし、名馬・赤兎を与えて呂布に丁原を裏切らせる。これが呂布の裏切りの人生の始まりだった。

  2. 虎牢関
    董卓は帝を廃し、弟の陳留王（献帝）を擁立し権力を握る。朝廷の若き将校・曹操が董卓を暗殺しようとするが失敗。曹操は義勇軍を結成し、虎牢関で両軍が激突した。無敵の強さを誇る呂布に劉備三兄弟が挑む。三人との戦いに疲れた呂布は馬を返して退却。その後、董卓軍は都を洛陽から長安に遷都。義勇軍は瓦壊する。

  3. 墜天の美姫
    朝廷の司徒・王允は董卓の専横に頭を悩ませていた。王允は養女・貂蝉を使って董卓と呂布を仲たがいさせる計画を立てる。貂蝉の一生を台無しにしかねないこの計画に貂蝉は喜んで応じる。次の日、王允は呂布を自宅の宴会に招き、貂蝉を披露する。王允は呂布に貂蝉を奥方に勧める。呂布は喜んで帰っていった。その次の日、王允は董卓をもまた自宅に招き、同じように貂蝉を披露し、董卓に貂蝉を献上する。翌朝、呂布は董卓の部屋にいる貂蝉を発見。貂蝉は董卓に乱暴されたと泣きながら呂布に訴える。

  4. 連環の計
    呂布と貂蝉はそれからも密会を続けていた。その場を董卓に見られた呂布は董卓の怒りを買う。その場に残された貂蝉は、呂布に乱暴されそうになったと董卓に訴える。董卓の懐刀の李儒は、呂布に貂蝉を差し上げては、と董卓に提案する。貂蝉はその策もかわしきり、すっかり董卓の心を奪う。王允は呂布に董卓の暗殺を促す。董卓は帝の位を譲るという言葉にだまされ、宮殿に向かう。そこに待っていたのは王允の指揮する軍だった。そこに現れた呂布。呂布は董卓にとどめを刺し、王允の連環の計はその目的を果たした。

  5. 流浪果つる処
    董卓の元家臣・李と郭の軍が都に押し寄せてきた。王允は貂蝉を呂布に託し、李・郭軍の中に身を踊らせた。都を落ちのびた呂布は貂蝉とあちこちを彷徨っていた。貂蝉は義父を失ったショックからか子供のような振舞をし始めた。呂布の前に陳宮という男が現れた。陳宮は呂布に仕え、曹操に対抗する力をつけようとした。しかし呂布は曹操に敗れ、劉備のところを頼ってくる。呂布は劉備の計らいで小沛城を与えられる。

  6. 裏切りの牙
    ある日、劉備は呂布に曹操からの手紙を見せる。そこには、劉備を徐州の牧に任命する代わりに呂布を討て、と書いてあった。劉備は呂布にそのつもりはない、と言う。帝から使いから、劉備は袁術を討て、との勅命を受ける。劉備に徐州を空にさせる曹操の策略であることは間違いない。劉備は張飛に徐州の守りを任せ、関羽を伴って袁術討伐に向かう。劉備が留守の間、張飛は禁酒を破り、それを諌めた曹豹を百叩きにした。その知らせを聞いた呂布は徐州城を襲撃。張飛を追い出した呂布は徐州城に、劉備は小沛城に住むことになる。

  7. 天命なる一矢
    袁術 軍の将・紀霊が小沛を攻めて来た。この機に劉備を攻めようと言う陳宮の助言を無視し、呂布は劉備を助けようとする。呂布は劉備と紀霊を招いて仲裁を始める。１５０歩離れた戟に一発で矢が当たれば和睦するように、との条件だったが、呂布は見事に矢を射当て、和睦が成立する。

  8. 徐州血戦
    仲裁の時の呂布の態度に張飛は面白くなかった。ある日、呂布から張飛が馬を奪ったとの文句が飛び込んできた。事実を認める張飛。呂布との関係に限界を感じた劉備は曹操と手を組むことを決意する。曹操への劉備の使者を捕らえた呂布は、劉備の本心を知り、劉備に向けて攻撃をする。劉備軍は散々に敗れ、曹操を頼っていった。曹操は呂布のいる徐州へ進軍。内応する徐州の臣・陳登の暗躍で呂布軍は振り回され、次第に追い詰められていく。貂蝉を案じる呂布は軍を下城に籠らせる。

  9. 水上の城
    陳宮は呂布に必勝の策として挟み討ちを提案する。だが、貂蝉に止められ、呂布は陳宮の言葉に耳を貸さない。２ヵ月後、下城は水攻めに遭い、子供のふりをしていた貂蝉は正体を現す。そんな貂蝉の本心を呂布は暴き、二人で故郷の五原の草原へ帰ろうと言う。だが、呂布は数日後、部下の裏切りに遭って捕らえられ、処刑される。貂蝉のその後は誰も知らない。

聴き処っ！

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