CDドラマコレクションズ三國志DX3
浪漫編・西暦0200年の輪舞曲
キャスト
- 諸葛亮孔明……塩沢兼人
- 単福……………中原茂
- 魯粛子敬………遠藤武
- 徳公…………磯部弘
- 諸葛瑾子瑜……平野正人
- 諸葛均…………緑川光
- 程普徳謀………麻生智久
幸野善之
増谷康紀
小野綾子
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山田真一
稲田徹
豊島真千子
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土門仁
神谷浩史
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- 諸葛詠…………緒方恵美
- 秦夫人…………原えりこ
- 周瑜公瑾………速水奨
- 郭嘉奉孝………二又一成
- 太史慈子義……梁田清之
- 曹操孟徳………銀河万丈
- 孫権仲謀………森功至
- 水の中の月 La Lune sous l'Eau
- 夢の欠片 Les Fragments du Reve
- 炎鳴 Fanatique
- 夜を駆ける La Bete en Tenebres
- 黄金宮 Palais d'Or
- 風花 La Premiere Neige
- 輪舞 La Ronde
- 水の中の月 La Lune sous l'Eau
西暦200年の夏を間近に控えた午後の昼下がり。孔明は川べりに男が倒れているのを見つけ、助ける。その男の名は単福。孔明は単福を家に連れ帰る。単福については穎川の出身ということしか分からなかった。回復した単福は、そのまま孔明の家に居付くようになった。
- 夢の欠片 Les Fragments du Reve
江東にいる兄から孔明に手紙が届く。江東では、小覇王・孫策が死んだばかりで跡をまだ18歳の弟の孫権が継いでいた。ここで問題が起こる。太史慈や程普の忠誠は孫権へではなく、死んだ孫策に向けられたものだったのだ。周瑜は国中がバラバラのになるのを恐れ、魯粛に相談を持ちかける。魯粛は孫権の新しい臣下を登用する案を出し、諸葛瑾の名を挙げる。孫権に謁見する瑾。孫権の人なつっこい、ざっくばらんな振るまいを、諸葛瑾はすっかり気に入ってしまい、仕官を決める。
- 炎鳴 Fanatique
兄・諸葛瑾の様子を聞いて、単福は孔明の仕官先の希望を尋ねる。仕官する気のない孔明は、自らを古えの菅仲や楽毅になぞらえていたのだ。それを孔明の学友たちはあざ笑う。その頃、孔明の学友たちの論議の的は曹操と袁紹の官渡での戦の行方だった。袁紹有利との多くの学友たちの意見を単福は笑いとばす。自分たちの意見をバカにされた学友たちは怒るが、孔明は単福の意見を論理的にまとめ上げる。納得する学友たち。しかし、曹操が勝ったら次はこの荊州が狙われる…
- 夜を駆ける La Bete en Tenebres
その頃官渡では、戦が膠着状態になって曹操が苛立っていた。曹操の側につき従っていた郭嘉はそんな曹操を励ます。そこに曹操の昔の知合いで袁紹の幕僚の許攸がやって来た。曹操は許攸の進言を容れ、烏巣にある袁紹軍の食糧貯蔵庫を焼き払う。勝負は完全に曹操に決まりつつあった。謎の夢にうなされていた単福に、曹操に密かに対抗意識を燃やす孔明は昔の話をする。孔明はこの国の平和のため、曹操とも孫権とも違う第三の勢力を強く待ち望んでいた。
- 黄金宮 Palais d'Or
ある日、孔明は母の病気を理由に兄に呼ばれ、江東に向かう。孔明と会った瑾は、しきりに孔明に仕事の場を見せようとする。瑾の魂胆は、孔明を孫権に仕えさせることだったのだ。孔明は兄をまき、茂みに身を隠す。前方から孫権と諸将たちの一群がやって来たからだ。周瑜は孫権が諸将とうまく付き合うのを見て、思い悩んでいた。このままでは諸将が孫権を甘く見かねない。そこで、孔明は茂みの陰から周瑜に江東の将を一つにまとめる策を教える。諸将との談笑の中、気安く周瑜を呼ぶ孫権。だが、周瑜は孫権と謁見する際の正装で現れる。周瑜の真意を悟った孫権は正装で出直す。周瑜は諸将たちに、正しい君臣の関係を見せつけることに成功したのだ。もはや孫権に気安く声をかける者はいなくなった。
- 風花 La Premiere Neige
袁紹軍を打ち破り、快進撃を続ける曹操。そこに荀からの書簡が届く。内容は、劉備が都に攻めて来た、ということだった。今の自分は荊州と益州がかかってきても大丈夫、と余裕で構える曹操。油断はなりませんぞ、と言う郭嘉に対し、曹操は軍師の必要性を語る。曹操が恐れる者、それはこれから才覚を現してくる若い者だった。その者はまだ劉備軍にはいない…
- 輪舞 La Ronde
孔明と市場に出た単福。そこに曹操軍に敗れた劉備軍がやって来た。人混みが嫌いな単福が市場に出たのも、実は劉備を見るためだったのだ。孔明も単福も、敗軍の将ながら堂々としている劉備に、何か言いようのないものを感じていた。いつの間にか、孔明と単福は無二の親友になっていった。しかし、ある土砂降りの日、何かに追われるように単福が孔明の庵に戻ってきた。単福は徐庶という本当の名を明かし、過去を語る。人殺しをしていた単福は役人から逃げるために名を変えていたのだ。別れを告げる単福に、孔明は財布を持たせて、早く逃げるように言う。孔明は単福から与えられた勇気を胸にこれから起こるであろう大きな戦に立ち向かう。
聴き処っ!
- とにかく、完全オリジナルストーリーだが、ほとんど展開に無理が無いところがスゴイ。さらに、キッチリと官渡の戦いも押さえてあるところがいい。劉備たちを敢えてセリフ無しにしたのも良い試みだ。各トラックのタイトルにもフランス語訳がついていて、浪漫編の雰囲気を盛り上げているぞ。
- やっぱり、第一の萌え処は緒方恵美さん演じる孔明の姉さんだろう。謎多い孔明の姉妹をオリジナルながら見事に再現している。弟の均もかわいいし、兄の瑾も渋いし、とにかく孔明一族のファンにはたまらないぞー。
- それにしても、やっぱり、太史慈がカッコよかったなぁ。極めつけは孫権に言った「さては、私の包丁さばきをご存じない?」だ。おいおい、そんなもの知らねぇよ! 勝手に設定を作るなよなー。いや、面白かったけど(笑)。
- もう一人カッコよかったのは、郭嘉だなぁ。特に曹操を相手にして全く見劣りしない台詞回しは、スゴイの一言に尽きる。
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