トリカブトは、九州では高山の山頂付近に自生している。その母根を烏頭といい、子根を附子という。
毒性が強く、生薬として用いる時は、加工、炮製して利用される。
体を温め、冷えによる痛みをとる作用がある。
八味地黄丸などに含まれている。
バイモはその鱗茎を生薬として用いる。
咳を止め、痰を切る作用がある。
滋陰至宝湯、清肺湯などに配合されている。
エンゴサクは延胡索と書き、九州では次郎坊延胡索や山延胡索がある。
この塊茎を生薬として用いる
気血のめぐりを良くし、よく痛みをとる。
安中散などに使用されている。

葛の根と書いてカッコンという。有名な葛根湯の君薬である。
生薬の本にはさつまいものような葛根が載っている。一度これを掘ってみようと試みた事があるがなかなか骨の折れる作業で、しかも芋のような葛根を堀だす事はできなかった。
生薬の生産は大変な作業だが、薬価は低く抑えられている。この分だと誰も生薬の生産をしなくなってしまう。
トチバニンジン(栃葉人參)は和人參として、貴重な朝鮮人参の代わりに用いられたようですが、薬効は随分違うようです。
九州では山道の脇に自生しているのをよくみかけます。


イノコズチはご存知のようにどこの草原にも見られる植物である。。ヨコバイのような種がズボンにくっついた経験は大抵お持ちだろう。生薬名は牛膝(ごしつ)という。茎の節の部分が牛の膝に似ているからという。そしてこれが膝の痛みなどに効果があるというから面白い。

リンドウの生薬名は竜胆という。その地下部を用いる。肝経の熱をとる時用いられる。竜胆瀉肝湯が有名な処方である。
タンポポやスミレ、ドクダミなども同じように苦い薬草である。苦いものは苦寒清熱薬といい、胃腸の弱い人は胃腸が冷えてお腹をこわす事があるので注意が必要である。

桂皮は楠木科の植物で、三本の葉脈が特徴である。
幹の皮の部分を桂皮(肉桂)、細い枝の部分を桂枝という。代表的な生薬で、いろいろな処方に入っている。温中補陽といい、体を温め陽氣を補う作用がある。
風邪薬の基本である桂枝湯の君薬である。

ドクダミは生薬名を十薬、または魚醒草という。
日本では民間薬として、よく用いられる。
味辛、性寒で清湿熱、消腫の作用があり、腫れ物などに用いられる。
民間薬として常用する人もいるが、下痢したりすることもあるので注意が必要。

サトイモ科のカラスビシャクは田んぼの溝などによく見かける。
生薬名は半夏という。
多くの方剤に入っている重要な生薬である。
球状の塊茎を用いる。
生では毒性が強く、水にさらし、生姜を加えて炮製にする。
燥湿化痰といい、痰を除く作用があり、陳皮とともに二陳湯の主薬である。
吐き気をとめる作用があり、小半夏加茯苓湯というつわりの薬にも入っている。

