追悼之碑の維持管理


 2024年6月25日タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼法要
 
前日は大雨でしたが、法要の為に学校や財団理事の方々が会場を美しく整えて下さいました。

在チェンマイ日本国総領事館 樋口惠一総領事様、副領事様なども参加頂き有意義な法要となりました。

理事長挨拶
 先の大戦時にインパールから敗走した日本兵が、チェンマイ県に到る道中で戦病歿され、ご遺骨は放置されたままでした。それらを収集、火葬して、約一万八千柱のご遺骨が『タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼之碑』に安置されています。

読教の中、参列者による献花とお参りをしました。
羽黒郷様による相撲甚句『御前に』奉納。
日本語教室の学生達も「どすこい」の掛け声で参加しました。

理事長夫妻が奏でるオカリナの音色に合わせて
『ふるさと』献唱。
大梵鐘の音が響く中、平和を願い、
先人への感謝を込めて黙祷を捧げました。
 今年も在チェンマイ日本国総領事館の方、チェンマイ慰霊祭実行委員会の方、バーンガード学校の方などと共にここに集い法要を行うことができました。
 皆様のおかげで30年間この碑を守り続けてこられたことは尊く有難いことだと改めて思いました。


 2024年6月27日ムーンサーン寺院参拝と資料館見学
 
 この寺院は当時野戦病院のひとつで負傷・傷病した重症患者を収容していましたので、多くの方々がここでお亡くなりになりました。
 「戦友よ 安らかに眠れ」と刻まれた慰霊碑にお参りしました。

 資料館内にはクンユアム第二次世界大戦博物館を建てたチューチャイ・チョムタワット氏(2016年1月18日永眠)が収集したものの一部が展示されています。
 クンユアム郡の警察署長として赴任したチューチャイさんは、各家庭で旧日本兵の水筒や外套、毛布、鉄鋼ヘルメットなどが保管されていることに気づいたといいます。これらの品々は、旧日本兵が食糧や果物と引き換えに地元のタイ人に与えたものでした。兵士と地元住民の関係が良かったことも知ったそうです。

 このお寺と資料館をご案内頂いたチェンマイ戦没者慰霊祭実行委員会の方々は、毎年8月15日にチェンマイ戦没者慰霊祭をこの会場とバーンガード会場の2箇所で同時開催されています。
 日本人とタイ人の交流の歴史を大切に保存し、守り続けて頂いておりとても有難く思っています。




2023年度追悼之碑の維持管理 >>
 
 

NPO慧燈では、タイ国チェンマイ県バーンガート学校内にある「タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼之碑」と「大梵鐘」周辺の清掃作業をバーンガード学校にお願いしています。