「途中下車した街で」

旅に出れば
少しは忘れられると思った
でも途中下車して歩いた街の
人ごみの中で見たものに
僕は思わず息をのんだ
サラッとした感じの
少し茶色がかった髪をしている
君にとてもよく似た人だった
君ではないことに気づくまで
一体何秒かかっただろう
その姿をずっと目で追っていた
忘れようと思っていたはずなのに
君のことが少しも頭から離れない