バーチャコッパーへの道
         〜ハイスコアを取る方法〜

◆序章

アーケードでバーチャコップ2が稼動してから、数年経ちます。バーチャコップ2(以下、VC2)の楽しみ方はいろいろありますが、このバーチャコッパーへの道では「ハイスコアを取る方法」に焦点をあてて解説していきます。
人によって撃ち方は違うと思いますが、私ことJINが経験上会得した事を基に解説していますので主観がかなり入ることをまずご理解下さい。
とりあえず、私はこの方法で80万点以上をコンスタントにたたき出していますので参考になるかと思います。

なお、解説はアーケードのデラックス筐体を基にしています。小さいサイズの筐体、サターン版、PC版、ドリームキャスト版では若干仕様が違ってきたりするので、デラックスと同様の方法では難しい場合もあるかもしれませんが、基本はほとんど同じと思っても大丈夫ではないでしょうか。

 

◆バーチャガンの構え&撃ち方

アーケードのバーチャガン(以下、ガン)は重量があるので、ただ闇雲に撃っていると最後まで腕がもたなくなります。ゲームクリアまで30分かかりますので、いかに最後まで体力を持たせて正確に数多く標的を撃てるかがハイスコアへの道です。

そこで、撃ち方のポイントとしては次のとおり。
1.ガンの構え
2.立ち位置
3.無駄な動きをしない
4.とにかくゲームを楽しむ

それでは、各項ごとに実践的に説明しましょう。


1.「ガンの構え」について
効率的なガンの構えには、2通りあります。「両手撃ち」「片手撃ち」です。ガンに重量があるので両手撃ちの方が多いかと思います。

「両手撃ち」・・・グリップを利き手で持ちトリガーを引く担当、反対の手で銃身前方を支え銃口を標的に向ける
          担当とするやり方。体は正面を向くかやや斜め。両手で動かすため素早いリロードをしつつ目
          標に銃を向け連射するにはほんの僅かながら時間的不利が出る。一発必中の人向き。
          片手で持つよりも腕への負担が少ない。

「片手撃ち」・・・利き手ひとつで、すべての操作をすること。体は利き手の方側が前に出るようなやや斜め向き。
          素早いリロードをしつつ連射するのに向いている。標的を追うのも微調整し易い(と、思う)。
          連射型の人向き。短所は、腕ひとつに負担がかかりやすく疲れやすい。

 どちらのタイプも、腕の肘から先の筋肉の力が強くなればそれだけ楽にガンを支えることができるのですが、無理に鍛えることはありません。最初はとてもきついのですが、何度もプレイしていくうちに慣れてきます。
それでも、腕の力だけでガンの重量を支えつつ、銃口の向きを調節し、トリガーを連続して引き続け、すばやくリロードもするのは大変ですので、できるだけ体に負担がかからないような自分のポーズを見つけるようにしましょう。
重いコートは脱いだほうがお勧めです。

 ちなみに、私の片手撃ちの時の姿勢は・・・。
 肘関節をできるだけ伸ばしてガンを持ち、肩から肩甲骨の筋肉(三角筋)と胸の筋肉で腕全体を持ち上げ、腕への負担を軽くします。体は背筋を伸ばして左足に重心をかけ右足を前に出した「休め」の姿勢で安定を保つようにします。グリップを握る薬指小指でガンの横方向へのブレと銃口が重さで下方向落ちるのを押さえ、中指にガンを乗せて、人差し指はトリガーを引くことだけに集中しています。横方向の動きは体全体で動かしたり、微調整は手首でします。


2.「立ち位置」について
効果的なリロードの為には、立ち位置も重要です。位置・・・つまり、画面から自分までの距離です。
リロードは基本的に、銃口を画面の外に向けてトリガーを1回引きます。
両手撃ちで、銃口を指先で隠してリロードするということも可能ですが、アドバダイズデモで紹介しているやり方に従いたいと思いますので、銃口隠しリロード法はここでは忘れて下さい。

理想的な立ち位置は
「画面の面に対して真正面の位置」「腕を伸ばして銃を持った時に銃先が筐体のホルダーに届く位の位置」
です。
前者の真正面というのは、正確な照準の為。後者の方は、リロードを素早く行う為です。
特に、リロードをするにはガンを一度上下左右どこか画面外に向けなくてはなりません。例えば下方向リロードの場合、画面に近すぎるとガンを傾ける角度は大きくなります。また、ケーブルがまっすぐになるほどに離れてしまうと、標的を追うのに自由を奪われてしまいます。ケーブルと鎖が絡まないようにして構えて、腕を伸ばしたまま下方向に傾けていくと、先が筐体のホルダーに届く位が目安です。
くれぐれもガンを筐体のホルダーにぶつけないように。気をつけてください。
両手撃ちの方で上方向へのリロードをする人もいます。これもかなりいい感じです。

3.「無駄な動きをしない」について
標的はある程度まとまって出現します。10人位までの一団が終わるとちょっと一息つける位の間(ま)があります。
無駄な動きをしないというのは、少ない動きでリロードしつつ標的の出現場所にガンを向けておくということです。その間を無駄にしてはいけません。腕を休める時は、最短の動きで構え直せるようにします。腕を伸ばしたまま体の前で下ろしておくことをお勧めします。
各々の標的の出現する間隔が短くなると、リロードしてから狙うのでは間に合いません。ひとり撃つたびにリロード、それも画面外に向けた時から次の出現場所に向かって移動しながらトリガーを引くのが理想的です。
筐体に体を密着させてガンを画面にごく近づけて標的を狙ったりするのは、動作が遅くなり逆効果です。

4.「とにかくゲームを楽しむ」について
上で多少窮屈なことを書いてきましたが、これは一例です。素早いリロードさえ身に付ければ、VC2のワンコインクリアはすでに目の前です。
あとは、VC2のゲームを楽しむことが上達への最大の早道です。ゲーム中の音楽を聞きながらノリノリでプレイするもよし、愛するキャラクターになりきってプレイするもよし、スコアアタックを目指すもよし、自分なりにいろいろな楽しみを見つけて下さい。
(但し、ただ人を撃ちたいからだけという理由で欲求の代わりにプレイするのは問題です。ガンシューゲームと現実の区別だけはきっちりつけましょう。あたりまえの事ですが)

 

◆スコアについて

VC2でのスコア算出は3種類あります。

●標的ひとりにつき1発のみで出る通常の点数。
●3ポイントショット・・・標的の当たり判定が消える前に続けて3発打ち込むと得点が3倍になる。
             但し、1発目、2発目どちらかで急所(頭、胸)に当てると判定は消えて通常の点数しか入らな
                            くなる。3発の間隔が遅くても、3ポイントショットが発生しない。
●ジャスティスショット・・・標的が持つ銃か、銃を持つ側の肩に当てると、ボーナス点。3ポイントよりも点数が高い。
               ジャスティスになると、標的の当たり判定は消える。

と、いう訳でハイスコアを取る為の最も良い方法は、「ジャスティスショットを狙い、外した時の為に3発連射する」ということになります。ひとりひとりに対してです。
ジャスティスは上半身を狙うので急所を撃たないように1発目腕、2、3発目は足・・・と微調整します。
慣れてきたら、視界の端で常にスコアの表示を確認しながら打ちましょう。細かい点数は読めなくても、ジャスティスならば黄色い文字が、3ポイントならば数字の下に「3POINT SHOT」と追加表示されますので成功したかどうか一瞬で判断できます。
そこで、ジャスティスに失敗して通常得点だったときは、その数字を表示している間(ギャングはノックバック状態。まだ倒れ始めていない)ならばほぼ当たり判定が残っていますので3ポイントが可能です。
(これを「追加ショット」と呼ぶことにします。)
1発目から2発目までの間の追加ショット有効時間は標的によって間隔が違いますので、経験でひとつひとつ確認してください。

 

ちなみに…

最近のガンシューの定番となってきている「コンボ(続けてヒットし続けることにより加算される得点の倍率が上がったりするなど)」、「タイムボーナス」、「物品破壊による得点加算」などなどのスコア稼ぎの方法はVC2には存在しません。
あるのは、純粋にギャングを撃った時の3ポイントショットとジャスティスのみです。ボス戦でいつまでもミサイルを撃ち続けていても、短時間でクリアしても得点は一律5000点。(私はVC1の得点方法よりもVC2の方が好みです)




ロックオンサイトとスコアの関係

ロックオンサイトは、敵が出現する直前から撃たれるまでの時間を視覚的に現しているものですが、ロックオンサイトとスコアの細かい点数も関係しています。
サイトが表示されたばかりで青→緑→黄色→赤→被弾となりますが、青に近いほど得点が高く、色が変わっていくにつれて点数が減り、赤で最低得点です。被弾した後に撃っても最低得点は入ります。その関係を大まかな点数で表わすと・・・

       サイトなし 青(大体の最高点)→赤(最低点)
通常得点 :  250  450位〜350      200  
ジャスティス: 1250  2000以上〜1750  1000

同じ標的でも、ジャスティスの方がお得ですが、全てジャスティスばかり狙えば良いかと言えばそうともいえないのです。サイトが黄色を超えるまで待たないとジャスティスとりにくい者もいますし、場所的に3ポイントしか取れないギャングがいたりしますので、そのタイミングの見極めも重要になってきます。基本的にジャスティス狙いは待ち、3ポイント狙うなら速攻です。

ルートの分岐について

ハイスコアを狙うなら、ギャングが多く出現しなおかつジャスティスの取りやすい出方をするルートを選択しましょう。
という訳で、1ステージでは右側を選んで「ハイウェイ」へ。2ステージでは左側を選んで「デッキ」へ。サターン版では3ステージでも分岐しますが、左の「アーケードルート」をお勧めします。

ライフとギャングの出現数の関係

残ライフの数によって、出現の数が変わります。
出荷時(稼動した当初)の難易度は、よくノーマルと言われている難易度よりもやや高めとなっていますが、どちらのときも、現時点のライフの数が3個になると出現しなくなるギャングがいくつかあります。
特に、ステージ2デッキルートでプレイしても5人も出てきません。3人はジャスティス可能なので、およそ5〜6千点位のロスです(ステージボスのひとり分ですね)。
難易度が極端に低くなると、ライフが2個になってもギャングの数は減らないみたいですが、どの難易度でプレイするにしても、最低4個はライフをキープして下さい。


難易度とスコア

難易度がやさしくなるほど、ジャスティスで取れる得点が高くなりますので、最終的なスコアはかなり高くなります。
これは、難易度ごとに点数が設定してあるというより、ロックオンサイトの色が変わるのが遅いせいではないかと思っています。ただ、あまりに難易度が低いとカメラワーク(画面の視点の移動)が遅いので調子が狂わされてしまい、かえってやりにくい時もあります。各難易度に対してのベストなタイミングというのを体で覚えてください。

店員ではないので、VC2の設定画面を見たことはないのですが、実際にプレイしていて難易度がいくつあるか確認したところ、とりあえず5段階はあることを体験しています。
  超イージー
  イージー
  ノーマル(殆どの店で設定されている難易度)
  ややハード(出荷時の難易度)
  ベリーハード
本当の設定の表示はもっと微調整の利くように、こまかい目盛式になっているのかもしれません。確認しようがないので、機会があればオプション画面を確認させてほしいというのが小さい夢です。

 

◆終章

エントリーネームで一番であれば、その筐体ではハイスコアかもしれません。
でも、75万点以上を出せるようになってこそ、本当のハイスコアラーといえるかと思います。相当数をこなして正確さを極めなければなりませんが、難易度ノーマルで90万点台も夢じゃありません。あきらめないでがんばって下さい♪





TOPにもどる