タイトル
The市役所改革
〜現役職員が物申す!〜
著 者
もとまつ いつたろう
元松 逸太郎
発行所
総合電子出版社
判 型
四六判
頁 数
254頁(本文242頁)
ISBN
4-901732-02-1
発行日
2005年9月2日
価 格
1,800円(税別)
購入
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備考
2005年7月、地方公務員法第38条に基づき、本の出版等にかかる営利企業従事許可を得ています。
レビュー

 未曾有の財政危機に陥っている地方自治体。職員の不祥事や厚遇制度が明らかになるなか、役所の体質改善が叫ばれ、今や、地方公務員はかつてない転換期を迎えている。
 「親方日の丸」と言われたのは遠い昔の話。ぬるま湯に浸かったままでは、地方公務員制度は間違いなく崩壊してしまう。役所を変えるのは、国でも世論でもなく、職員自らの意識変革しかない。
 本書は、現役の市職員が、これからの地方自治体を担う若手職員と、これから地方公務員を目指す人たちに向けて書き綴った、改革を呼びかけるメッセージ。
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目 次

第一章 なぜ今改革が必要なのか
1 国と地方の財政事情
 (1) お先真っ暗〜国家財政 (2) 地方財政も火の車 (3) AさんとBさんの暮らし
2 市町村における行政改革の取り組み
 (1) 市町村合併こそ「究極の行革」 (2) 職員削減による人件費圧縮 (3) 行政でなくてもできること (4) 職員削減の切り札「指定管理者制度」 (5) これからが本番「給与カット」

第二章 マスコミ報道がすべてではない
1 公務員なんてみな同じ?
 (1) 多種多様な公務員 (2) 木を見て森を見ず
2 市職員の給与は高すぎる?
 (1) 地方では民間企業が低すぎる? (2) 一定水準の給与設定が必要な理由 (3) 市職員は国家公務員より高い? (4) 自治体間には大きな格差
3 市職員は暇?
 (1) 仕事量では測れない地域活動 (2) ある活動記録
4 どの市役所も厚遇?

第三章 これが市職員のすべてだ
1 採用から配属まで
 (1) 採用試験 (2) 採用の決定 (3) 初任給はこうして決められる (4) はじめての配属
2 給与の仕組み
 (1) 給与決定の三原則 (2) 自治体によって異なる市職員の給与 (3) 昇給・昇格の仕組みからみた給与水準格差 (4) 勤務評定制度
3 福利厚生制度
 (1) 職員研修制度 (2) 様々な休暇制度 (3) 互助組織
4 市役所生活
 (1) 人事異動 (2) 昇任と降任 (3) 懲戒処分と分限処分 (4) アルバイト禁止 (5) 組合活動の重要性と弊害 (6) 地域貢献とボランティア活動 (7) 職場の人間関係とメンタルヘルス (8) 退職と失業給付 (9) 退職後の仕事

第四章 人事担当の目
1 人事の仕事
2 若手職員の意識変化
3 厳しさを増す環境
4 こんな職員が認められる
 (1) リーダーシップを発揮できる職員 (2) 情熱を持ち続ける職員 (3) 創造性豊かな職員 (4) 人から信頼される職員
5 見習いたくない職員モデル
 (1) 困った上司 (2) 役に立たない同僚

第五章 住民や他団体との関係
1 意識の高い市民
2 困った来庁者
3 自治会との関係
4 市議会との関係
5 近隣自治体との関係

第六章 市職員を目指す人へ
1 自治体を選ぶ
2 理想と現実のギャップに驚くな
3 知識より大切なもの
4 いつも誰かに見られている
5 それでも夢を持つ

第七章 次代を背負う若手職員へ
1 給料は労働の対価
2 コスト意識を持つ
3 いつでも全力投球
4 問題意識こそ改革の第一歩
5 積極的な情報収集と問題提起
6 地域とのふれあいを大切に
7 メンタルヘルスと相談相手
8 人脈だけで仕事はできない
9 休暇の取得は義務ではない

第八章 変えよう変わろう市職員
1 年功序列型組織からの脱皮
2 職員登用の見直し
 (1) 実のある女性職員の登用を (2) 若手に刺激を与える登用を
3 必要だから実績評価に力を注ぐ
 (1) 勤務評定の活用 (2) 人事評価と目標管理の導入 (3) 信賞必罰
4 固定概念に捉われない組織づくり
 (1) 成果主義の到来に備える (2) 市民のパワーを活用する

終 章
資料編