作業工程


一般に、旗染全般を印染め(しるしぞめ)とよびます。
この印染めの作業工程にはいろいろありますが、
わかりやすく大きく分けて、
引き染 (ひきぞめ)と捺染 (なせん)の
二つのやり方に分けられます。
商品によっては、生地、染料などの違いで金額が異なります。
また、その日の天候により、色合いが違っていることもあります。


引き染
パソコン、または直接生地に下絵を書きます。

糊置き
ぬかともち米を混ぜた糊を下絵のとおりに置きます。
ここが白くなります。
天気の日には天日で、雨天のときは乾燥機で糊を乾燥させます。

染める
いろんな色で、生地を染めていきます。
染料を乾燥させ、140度で5分熱処理をして染料を固着させます。
タンクに水を張り、生地を漬込み、水洗いして糊を落します。

完成!
捺染
パソコン、又は手彫で枠を作成する。
布をひく
台の上に生地を引く。
枠を置く
作成しておいた枠を生地の上に置く。
染料
染料を枠の端に置く。
へら
枠に置いた染料をへらで均等にする。
干す
枠を外し、生地がくっつかないように干す。
縫製をしてちちをつけて完成です。



ひとりごと・・・


“そめや”と言う仕事は、一言で言うと無のものを有にする製造業です。

真新しい真白の生地を下絵ペンで下絵をし、
そして、
それにのりをおき、
赤、青、黄、紫・・・と色を入れていく
干して、
乾かして、
熱処理して、
それから仕立をして商品となる。

作業は日によって季節、気候、いろんなバランスで微妙に変化し、
失敗する事も多い。

労力のわりには儲からない仕事かもしれないなぁ・・・

by R

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