プロジェクトG4・異聞《ガードランサー》
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陸上自衛隊八王子駐屯地に拠点を置く特殊部隊に所属する水城史郎三尉は、自身が配属されたとき既にラインアウトしていた特殊装甲 強化服・開発コード「G4」の戦闘スペックに潜む問題点に直面していた。 G4システムは元々警視庁が未確認生命体鎮圧用に開発した強化服・G3システムの強化案のひとつとして設計されたものであったが、 搭載されたAIが「敵」の殲滅を最優先するあまり装着員への身体負荷を考慮せず、長時間運用した場合生命維持システムが機能不足となり、 装着した者の生命を奪う恐れがあることから、設計者である小沢澄子本人の手により封印されたはずのものであった。 そのG4がなぜ陸自において完成されたか、その経緯については水木も聞き及んでいたが、それは彼にとって関心事ではなかった。 警護していた研究機関がアンノウンの脅威にさらされ壊滅した時、成す術もなく倒され敗残兵となって以来、水城は「死を背負わなければ アンノウン。それは人にあらざるもの。人間の存在をはるかに凌駕する力を持つ敵に対し、あまりにもぜい弱な己の肉体と精神・・・ だからこそ死を背負う覚悟が必要なのだ。そしてG4システムは、水城のその覚悟を試そうとしていた。 彼らに自分と同じ覚悟を抱かせることはない。「G4の負荷を軽減する支援機器があれば・・・」 チェイサーシリーズは警視庁独自の特殊白バイ開発計画だったが、プロトタイプとして当時の警視庁特別救急警察隊に配備された G4がバックパックとしてオプション装備する予定だった超小型ジェネレーターを2基搭載し、「G4単独では運用に難あり」とされていた 開発は時間を必要としながらも順調に進み「ガードランサー」と名付けられた特殊バイクは、鍛えぬかれたレンジャー出身の隊員達でさえ だが、不運は再び巡ってきた。その夜更け、G4ハンガーを突如、アンノウンが襲撃してきたのだ。 水城達には知らされていなかったが、深海はG4システムの強化策として、超能力による戦闘指揮機能を与えようとしていた。 「誰だって生きていたいんだっ!生きようとすることが、何の罪になるというんだ!!」 水城は声を絞りつくして吠えた。その怒りはアンノウンに向かって放たれ、そして自分自身に跳ね返ってくる。 「生にすがる奴にG4を纏う資格は無い」そう、G4とは死をも超越する完全なるワンマンアーミーなのだから・・・ (設定・モデリング・撮影=嵐田雷蔵さん) |
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現存する数少ない資料映像より
上方視点からG4との対比 |
合成によるガードチェイサーとの比較
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正式な製造認可が降りた訳ではない為
所属を示すマークなどは無い |
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荷電粒子ビーム砲。ビームの威力もさる事ながらバレルの高い強度を活かし、
敵を引っ掛け移送したり、障害物の突貫にも使用可能だったようだ |
GM−01改収納スリット
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足回り。重量的にはガードチェイサー以上なのであるが、高出力エンジンの
搭載と強化タイヤによりトライチェイサークラスの走破性能を誇る。 |
だが、今やその全ては闇の彼方である・・・
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