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鯨を食べることに関しては、動物愛護の観点からいろいろとご意見がお有りになられる方がいらっしゃると思います。ここではあくまで、まじめに、真剣に、皆様のご意見、ご質問をお聞かせ下さいませ。


店主の見解![]()
日本は、四方を海で囲まれているので、昔より海の恵みをいただいて生活をしてきた民族です。鯨も昔から各地で獲られてきました。一部の地域を除いては、本来鯨と言えば、ひげ鯨(ミンク、ナガス、ザトウ等)ですが、(ゴンドウ、ツチ、マッコウ等は歯鯨)、こちらでは、縄文時代の遺跡から鯨の骨が見つかっています。
しかし、本格的に獲るようになったのは江戸時代からです。その頃はまだ網に追込み銛で突く古式捕鯨でした。近代捕鯨になったのは明治の頃です。当時はアメリカやソ連、ヨーロッパでも盛んに捕鯨が行なわれていました。
しかし、日本と欧米の鯨との係わり方は全く異なっていました。欧米は、鯨から主に油を取り、肉や他の部分は破棄していました。日本では、油はもとより、肉、内臓、骨に至るまで全て利用していました。ひげは、江戸時代の人形浄瑠璃の糸に、又明治時代は女性のコルセットに、昭和に至っては、テニスのラケットにも使用されていました。そして日本は、戦争に負け、戦後の食料難の時代に、1頭獲れば大量の肉が取れるので、安価な動物性蛋白質の供給源として、学校給食や、一般家庭にまで広く普及しました。こうして日本は、さまざまに鯨と係わり合い多くの文化も生まれてきました。
さて、鯨の現状ですが、戦前、戦後を中心に、欧米、日本と競って捕鯨をしてきました。その結果著しい資源の減少をまねき、種の絶滅の危機にひんしました。当時は、比較的体が大きい、ナガス鯨を中心に、白ナガス、セミ、ザトウ、マッコウ鯨等を獲っていました。それらの種類はいまだに回復していません。そこで、欧米、日本、ロシア等の主要捕鯨国は、商業捕鯨禁止措置に踏み切りました。しかし日本は、古来よりの鯨との文化が有り、すべての鯨を捕らないと言うのではなく、鯨がはたして何頭いるのか、全ての種が絶滅の危機にあるのか、調査してみようと提案しました。
ひげ鯨類は、ここで挙げた以外に、ミンク鯨、イワシ鯨、ニタリ鯨、コク鯨、ホッキョク鯨等がいます。鯨はだいたい2年に1回の割合で子どもを産むと言われています。しかしミンク鯨については、このサイクルがもっと早いと言われており、さらに、ひげ鯨の中では、一番体が小さいと言う理由で、比較的捕鯨の対象にならなかったと言う事で、たくさんいるのではないかと思われ、日本は国をあげて、このミンク鯨について調べるようになりました。
そして、日本は今まで調査捕鯨を続けているのです。ここでは、無作為にミンク鯨を採取し、耳あかの年輪を調べ(年齢がわかる?)、えさは何をどれくらい食べているのか、何歳の鯨が多いのか等、かなり正確な調査がなされています。IWC科学委員会でも日本の調査結果の信ぴょう性は支持されています。その報告では、ミンク鯨は、南氷洋だけで約75万頭、北大西洋では約2万頭と発表され、そのうち、2千頭ぐらい間引きしても何の問題もないと言われています。
しかしながら、IWC(国際捕鯨委員会)において、欧米諸国は、すべての鯨類が絶滅の危機にあるからと言って反対しています。マスメディアを駆使して一般の市民にも、「鯨は絶滅の危機にあるから、それを獲って食べる日本人は、野蛮な人種だ。」と言っています。これは日本の食文化を否定されていることです。そしてそれを実行させられています。しかしながら、日本はこの調査結果を基にまっこうから対立しています。私は日本政府のきぜんとした態度はすばらしい事と思います。(正式に反対しているのは日本のみ。ノルウェーはIWCでの1982年の商業捕鯨モラトリアムの決定に対し、異議申し立ての手続きを行い、現在でも合法的に捕鯨を行っている。)
最後に、私のこの鯨に関しての知識は書物によるものです。多少の差違、又、実際捕鯨に携わっている人からは、「間違っているよ」と指摘があるかもしれません。そこのところは何とぞお許し下さいませ。




