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IWC年次総会での各国の投票態度
(2004年:イタリア・ソレント)

 第56回IWC年次総会は、2004年7月19日から、22日までの4日間、イタリア南部のソレントでが開催されました。同会合には、加盟国57ヶ国(内6ヶ国が新規加盟)中56ヶ国が参加しました。(コスタリカが欠席)

 本年度の新規加盟国は、コートジボアール、モーリタリア、スリナム、ツバル、ハンガリー、ベルギーの6ヶ国です。

 以下、その時の重要議案に対しての各国の投票態度を表にしてみました。

又、特別日本と政治、経済で関係が深いと思われる国をピックアップしてみました。それ以外の国は日本語表記名のアイウ順に並べてあります。

【日本と政治・経済で関係の深い国々】
  南氷洋サンクチュアリ
廃止及び捕獲枠設定
提案(日本提出)
南太平洋サンクチュア
リ(ニュージーランド、
オーストラリア提出)
南大西洋サンクチュア
リ(ブラジル、アルゼン
チン提出)
人道的捕殺に関する
決議(ニュージーラン
ド提出)
日本の沿岸ミンククジ
ラ100頭捕獲提案
(日本提出)

国  名

賛成 反対 棄権 賛成 反対 棄権 賛成 反対 棄権 賛成 反対 棄権 賛成 反対 棄権
日本

     

   

   

 

   
アメリカ  

 

   

   

     

 
イギリス  

 

   

   

     

 
イタリア  

 

   

   

     

 

オーストラリア

 

 

   

   

     

 
ドイツ  

 

   

   

     

 
フランス  

 

   

   

     

 

韓国

   

 

   

   

     

中国

     

   

   

 

   
ロシア

     

   

   

 

   

※サンクチュアリ・・・聖域、つまり、鯨を捕殺してはいけな海域

  南氷洋サンクチュアリ
廃止及び捕獲枠設定
提案(日本提出)
南太平洋サンクチュア
リ(ニュージーランド、
オーストラリア提出)
南大西洋サンクチュア
リ(ブラジル、アルゼン
チン提出)
人道的捕殺に関する
決議(ニュージーラン
ド提出)
日本の沿岸ミンククジ
ラ100頭捕獲提案
(日本提出)

国   名

賛成 反対 棄権 賛成 反対 棄権 賛成 反対 棄権 賛成 反対 棄権 賛成 反対 棄権
アイスランド

     

   

   

 

   
アイルランド  

     

   

     

 
アルゼンチン  

 

   

   

     

 
アンティグア・バーブーダ

     

   

   

 

   
インド  

 

   

   

     

 
オーストリア  

 

   

   

     

 

オマーン

 

 

   

   

   

   

オランダ

 

 

   

   

     

 
ガボン

     

   

   

 

   
ギニア

     

   

   

 

   
グレナダ

     

   

   

 

   
ケニア  

 

   

   

     

 
コスタリカ

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

コートジボアール

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

サンマリノ  

 

   

   

     

 
スウェーデン  

 

   

   

     

 
スイス  

     

   

     

 
スペイン  

 

   

   

     

 
スリナム    

欠席

   

欠席

   

欠席

   

欠席

   
セネガル

(投票権停止)

(投票権停止)

   

 

 

   
セントクリストファー・ネーヴィス

     

   

   

 

   
セントビンセント    

   

   

 

 

   
セントルシア

     

   

   

 

   

ソロモン

       

 

   

 

   
チリ  

 

   

   

     

 
ツバル

     

   

   

 

   
デンマーク  

   

   

   

 

   
ドミニカ

     

   

   

 

   
ニカラグア

     

   

     

欠席

   

ニュージーランド

 

 

   

   

     

 
ノルウェー

     

   

   

 

   
パナマ  

   

   

 

     

 
パラオ

     

   

   

 

   
ハンガリー  

 

   

   

     

 
フィンランド  

 

   

   

     

 
ブラジル  

 

   

   

     

 

ベリーズ

(帰国)

(帰国)

(帰国)

(帰国)

(帰国)

ベニン

     

   

   

 

   
ペルー  

 

   

   

     

 
ベルギー  

 

   

   

     

 
ポルトガル  

 

   

   

     

 
南アフリカ  

 

   

   

     

 
メキシコ  

 

   

   

     

 
モナコ  

 

   

   

     

 
モーリタニア

     

   

   

 

   
モロッコ

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

(投票権停止)

モンゴル

     

   

   

 

   

合  計

19 30 2 26 21 4 26 22 4 29 22 0 24 28 1

結  果

否 決

否 決

否 決

可 決

否 決

資料提出:日本捕鯨協会

●鯨類捕獲枠調査の拡大

 日本は北西大西洋鯨類捕獲調査について、鯨類による捕食量を統計的に十分な精度で推定するために、沿岸のミンク鯨を120頭(現行50頭)、沖合のイワシ鯨を100頭(現行50頭)に増加する方針をIWCに伝えました。
 又、2004年〜2005年度をもって16年計画を終える南氷洋鯨類調査捕鯨については、次回、年次会議に次期南氷洋調査計画を提出する予定です。

●沿岸小型捕鯨

 わが国は、昨年同様、商業捕鯨モラトリアムによって疲弊している沿岸地域の救済及び、RMS(改定管理制度)の実証試験を目的とし、ミンク鯨、ニタリ鯨、それぞれ年間150頭(5年間)の捕獲を提案しました。同案は、24票という今まで最大の支持票を得たものの否決されました。その後、わが国が提出した「沿岸捕鯨地域の救済に積極的に努めることを確認する」との決議案がコンセンサスで可決されました。

サンクチュアリ(鯨保護区域)

 上記の表にありますように、設立後10年を迎える南氷洋サンクチュアリについて、生態学的に正当化できないとの外部科学者の分析結果を受け、日本は、南氷洋サンクチュアリの廃止提案を行いましたが、否決されました。
 同時に南太平洋(オーストラリア、ニュージーランド提出)及び、南大西洋(ブラジル、アルゼンチン提出)に新たなサンクチュアリを設立するとの提案も、ともに否決されました。

●保護委員会

 昨年のベルリン会議で設立された、鯨の保護のみに偏重した保護委員会については、日本など持続的利用国はその設立に強く反対してきました。
 日本は同委員会の名称に「持続的利用」を含めるなどの訂正を行うよう関係国に働きかけましたが、合意が得られなかったため、他の約20カ国とともに同委員会を欠席しました。

今後の年次会議

 2005年の年次会議は、韓国のウルサン市で5月30日から6月24日まで開催されます。
 又、2006年会合は、無記名投票の結果、カリブ海のセントキッツでの開催が決定しました。

本文、日本捕鯨協会発行の「勇魚通信」vol.18参照


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