追悼之碑の維持管理


 2023年7月4日 タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼法要
 

4年ぶりの訪問です。屋外での法要なのでお天気が心配でしたが、快晴でした。

大梵鐘の周囲の木々の背が高くなっていて、年月の流れを感じました。
未だ発掘されず草生す屍となって眠っておられる戦歿者の方々へ『南無阿彌陀佛』『安らかに』の願いを込めて、そして未来を担う子供たちへ 『みほとけの をしへ守りてすくすくと生ひ育つべき 子等に幸あれ』の願いを込めた梵鐘です。

NPO慧燈では、この場所の維持管理経費を支援しています。

バーンガード学校の敷地内 タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼之碑へ向かう道

タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼之碑のご遺骨を納める納骨口を案内するセリー理事。
この碑の建立当時バーンガード学校の校長だったセリー理事は、「調先生達がご遺骨を前にお参りをした時、涙が流れていました。それを見て日本人の気持ちがわかり手伝いたいと思いました」と語りました。

先の大戦時にインパールから敗走した日本兵が、チェンマイ県に到る道中で戦病歿され、ご遺骨は放置されたままでした。
それらを収集、火葬し、この碑には約一万八千柱のご遺骨が安置されています。

参列者による献花

羽黒郷 様による
相撲甚句『御前に』奉納。

日本語教室の学生達も「どすこい」の掛け声で参加しました。
←本番前の練習風景。

在チェンマイ日本国総領事館 樋口惠一総領事様、副領事様も参加頂き有意義な法要となりました。
理事長夫妻が奏でるオカリナの音色に合わせて『ふるさと』献唱。

このタイ・ビルマ方面戦病歿者追悼之碑をお守りくださっている在チェンマイ日本国総領事館の方、チェンマイ慰霊祭実行委員会の方、バーンガード学校の方などと共にここに集い、法要ができたことが何よりの喜びでした。
会場準備など、バーンガード学校の先生・学生の方々に大変お世話になりました。ありがとうございました。


 2023年7月6日 ムーンサーン寺院参拝と資料館見学
 


この寺院は当時野戦病院のひとつで負傷・傷病した重症患者を収容していましたので、多くの方々がここでお亡くなりになりました。
「戦友よ 安らかに眠れ」と刻まれた慰霊碑にお参りしました。
資料館内にはクンユアム第二次世界大戦博物館を建てたチューチャイ・チョムタワット氏(2016年1月18日永眠)が収集したものの一部が展示されています。
クンユアム郡の警察署長として赴任したチューチャイさんは、各家庭で旧日本兵の水筒や外套、毛布、鉄鋼ヘルメットなどが保管されていることに気づいたといいます。これらの品々は、旧日本兵が食糧や果物と引き換えに地元のタイ人に与えたものでした。兵士と地元住民の関係が良かったことも知ったそうです。
このお寺と資料館をご案内頂いたチェンマイ戦没者慰霊祭実行委員会の方々は、毎年8月15日にチェンマイ戦没者慰霊祭をこの会場とバーンガード会場の2箇所で同時開催されています。
日本人とタイ人の交流の歴史を大切に保存し、守り続けて頂いておりとても有難く思っています。




<<2022年度追悼之碑の維持管理 2024年度追悼之碑の維持管理 >>
 
 

NPO慧燈では、タイ国チェンマイ県バーンガート学校内にある「タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼之碑」と「大梵鐘」周辺の清掃作業をバーンガード学校にお願いしています。