【山閑堂農園・秋】


11月に年末頃の寒波が襲い、早い冬を予感させるも、日中は穏かで厳冬期の寒さとは異なる。まだまだ晩秋で紅葉も今が盛り。わが家のイチョウは実が付かないので幸いしている。落ちた銀杏の実の臭気たるや処分にも困る。背丈50cm程の鉢植えを畑に移したところ、みるみる伸びて屋根を超えた。生命力に富み、葉は水分を多く含み、幹のコルク層が厚いので防火のため街路樹の定番とされる。

 

この秋、薬局移転10周年になる。引っ越しの日の紅葉は最も印象深いものだった。夏、剪定クズを木の傍で焼いてモミジの葉を傷めてしまった。今年は元気を失い葉も少なく紅葉も貧相で寂しい。数本のモミジを植えているが薬局横ともう一つ小さなモミジがなんとか鑑賞に堪えた。

 

畑のあちこちに散らばっていたサフランの球根を集め、花壇の隅に植えた。赤いメシベをスパイスや薬用とする。毎朝、ピンセットでつまみ、焼酎の入った瓶に保存する。みるみる着色し、深い赤黄色の薬酒ができあがった。

 

遊歩道を設けて4年になる。その時植えた樹木が伸び枝を広げた。ようやく雑木ガーデンの体裁が整ってきた。落ち葉を踏みしめるとサクサクと音を立て、風情を醸し出す。独りそう思いつつ、しばし自己満足に遊ぶ。

 

 

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