【山閑堂農園・秋】


昨年も晩秋まで温かく、冬は突然にやってきた。昨日は半そで、明日は長そでといった具合に寒暖差が大きく朝は長そで、午後は半そでと寒熱の調節に忙しい。全体に温暖な秋で、紅葉は遅れた。イチョウ、モミジ、ケヤキ、モクレン、4本の大きな落葉樹があるため落葉が溜まり、しばらくは落葉掃除が日課だ。火を点けて立ち上る煙を見ながら暖をとるのは風情こそあれ、住宅地ゆえ簡単にはできない。

 

この秋、単焦点の交換レンズを買った。サイト構築のための道具なので特段のこだわりはないが、中古で50mm相当、F1.8というのを入手した。20cm接写可能なのでクローズアップレンズを付けるとさらに距離が縮み、薬草撮影には最適だ。ということでモミジの葉を撮ってみた。いままでズームレンズを使っていたのでレンズ筒を回すだけでフレーミングした。単焦点は自ら動いてフレーミングする。写ったものを見ただけではわからないことだ。

 

緑の中、一点の紅、ここにモミジを植えた覚えはないが、ここに居場所を見つけた。プロペラの付いた種が飛び、小さく芽吹いたものはよく見かけるが、ここまで大きく育つのは少ない。割り箸くらいの大きさになると育ちやすい。踏んだり刈り取ったりしない限り、徐々に大きくなり畑にはそうして育ったモミジが3本ある。

 

不精して簡単な剪定で済ませていたが、敷地の木立は栄え手に負えなくなる。昨年は松の木を2本切り倒した。今年は大きなアンズの木、プラム、クルミを伐採し、10数本の木々の枝落としをする。早朝からチェンソーを振るい昼下がりに一段落。大きい幹は短く切り薪ストーブの燃料に、小枝は焚き点けに最適だ。

 

 

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