【薬祖 神農】


【神農】小泉栄次郎著/和漢薬考 表紙扉より

伝説の人物。「三皇」のひとり。神農は農業と医学の創始者と伝えられていて、古代の書物
には医薬の始祖というような記載があります。「淮南子」修務訓に
「神農は百種類もの草の
効用や味、川や泉の水を味見して、避けるべきものと役に立つものとを人々に分かるように

伝えたが、一日のうちに70もの毒に当たった。」とあり、神農の毒味と医薬の始まりについて
の伝説は、これが源となっています。

今から約二千年前、漢の時代に「神農本草経」という神農の名を冠した薬物書が成立しました。
これには植物を中心に動物・鉱物も加えて、約360種の薬が記載されています。

この中には、病気のときだけでなく健康増進に役立つため、常用してよい上品120種、薬理作用
の強い薬で、病気の重いときだけしか服用してはいけない下品120種、そしてその中間の中品
120種、の三つに分類されています。こうした分類は、同時代に成立している西洋のギリシャの
薬物書などと比較すると、優れた特徴かもしれません。

 

 

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(写真・上)大阪道修町の薬問屋街にある少彦名神社で買い求めた神農図です。作者によって神農の描き方も随分違っています。この神社では毎年11月22〜23日に神農祭がおこなわれ、笹に張子の虎をつけたものを、無病息災を祈願し頒布されます。この笹は大阪の問屋さんからご厚意で頂戴したものです。(写真・下)
 

 

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