@教育予算の変化
初等・中等教育の支出を減らし、高等教育や研究開発を増額。教育全体の条件整備をやめ、戦略的な施策へ積極的に投資。
A学校統廃合の進行
都市部では小・中学校の「学校選択制」とからめ、高校の「多様化」再編とも重ねて、学校の統廃合を促進。
B学校統廃合の進行
すべての子どもの学力保障という視点が消滅。新学力指導要領と「学びのすすめ」(文科大臣アピール)に基づく学校教育は,全体として授業時数削減と教育内容カットだが、できる子には習熟度別学習で発展的学習を保障。
C拡大しつつある格差
学校完全5日制の施行にともなう公私立校の格差(大半の私立校は6日制)。土曜補習や学校行事の扱いの格差。学校外の教育機会の利用の格差。学習意欲、学習時間、学力格差など種々の格差が拡大してきている。
教育コースの差別的分化
学校制度の複線化,進路に応じた「学習コース」の分化。この結果,小学校高学年で「自分の将来が見えた」に。
学校が民間企業化
@管理職への権限集中
Aシステム(規則、文書)による管理
B評価を通じコントロール
C学校間の競争=生き残りをかけた特色づくり
教育がサービスの選択的な「消費」に
教育が子どもや親にとって参加でなく「選択」に。そして自己責任の拡大。
独りごと |
現任校では、「チャイムは鳴らず時計で動く、サブバックは自由、靴下は2ポイントまで、昼休みは体育館で遊んでよい、弁当と水筒可」 この差!! |
「男子が先で女子が後」というような小中学校の出席簿。今まで当たり前だった習慣が男子優先の意識を知らないうちに植えつけてしまっているという指摘があり、行政が男女交合名簿を推進する時代となった。しかし現場では、男女の区別の名簿が便利と支持する声が多い。
今春からS中学校では男女混合名簿を採用した。職員からは、「時代の流れだ。」という声もあり、混乱はなかった。
男女混合名簿の国は、インド・韓国・日本のみと言う報告がある。研修の機会を増やして、男女共同参画社会の実現に学校が優先して取り組みたいものである。 (R・O)