現場はあきれている | |||||
「学力」認定テスト 『まいチャレンジ』 |
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熊本市8月26日実施(他の地域は8月25日実施) | |||||
<学校現場から> | 独りごと | ||||
テストで等級をつけ優劣を競うなど学校で行なうべきでことでない。なんの事前協議もなく、下ろしてくるなど極めて一方的である。夏休み直前の勤務動静表も決まった段階で出された。(追求されないためか)実施にあたって、何の裏づけもない。やりたいのなら県教委が予算を組み、希望者を募り有料で実施すればいいこと。こうしたものは、県教委が学校に直接に命令することではない。(Aさん) | これって、できる子のためのテストよね |
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論議もなくぬきうち発表という感じ(教育) 文科省も学力低下であせっているのでしょう。国数英担当は負担増、社理も来年から?あるそうで、これ以上何で多忙にしたいの。(Oさん) | |||||
教育委員会のやる仕事は別にあるはず。個に応じてなどと言っているが、いわゆる点数のとれる子が対象となり、点数がとれない子たちに何の対応もしようとしていない。点数によってランクづけするなど、上記のことも含めて、人権教育の推進に逆行する。このようなことを職員に意見も十分言わせないまま、権力的に押しつけている。(Mさん) | |||||
県教育委員会作成の資料では、プラス面ばかりが書かれてありますが、中1にとっては次のマイナス面が考えられます。 @まだ、習っていない範囲が60%もあること。できる生徒にとってはゆがんだエリート意識を持たせる可能性があります。 A普通の学力の生徒、あるいは、できない生徒には、劣等感を植え付けることになりかねません。 B希望受験ですので、全体の中でどれくらいの学力かははかりにくい。9月に入ってすぐどの中学校でも実力テストが実施されます。 Cこのテストで自信を失い、希望をなくし、学習からの逃避を招く可能性もあります。(Hさん) |
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<生徒や親の反応> |
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・よくわからない。 |
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なぜ こんなテストを
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個に応じた指導をするためには、現場の教師に任せるべきであって、県教委がテストを作成して、全学年で同一問題で実施すべきではない。 今求められているのは、テストを実施することではなく、生徒たちの興味・関心を引きつける教育内容を創造できるようにするべきである。 |
このテストを評価する現場の教職員は、あまりいないと思われる。校長でさえ、このテストは意味がないと思っているが、県教委から下りてきているのでやめられない。現場は、あまりに突然な話で驚いているし、「なぜこんなテストをしなければならないのか」とあきれている。 | ||||
各教科で「一級、二級、三級、準三級」の認定証を交付するとあるが、級を与え、競争させることによって、学習への意欲・やる気を喚起させるというのは、あまりにも短絡的で、質の低い教育方法と言わざるを得ない。 教育委員会や学校が一体となって、認定証を交付することによって、生徒たちは個別化され、共同の学びがますますなくなり、結局生徒たちのストレスを高め、学校は荒れていくことが危惧される。 |
県教委は、このテストの目的をこう書いている。 |
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来年度から入試制度が大きく変わる。このことに不安を持っている中学生や保護者はとても多い。「まいチャレンジ」は県教委が行なう事業だけに、この不安をあおっていくのではないだろうか。入試制度の改革とからんで、教育の機会均等が奪われていくのではないか。税金を使ってやる事業がそれで良いのだろうか。 |