【今月のコラム】


【石斛蘭】

コロナワクチンその不都合な真実  詩想社新書
アレクサンドラ・アンリオン=コード 鳥取絹子 訳

このような非難の目的はただ一つ…私の信用を失わせ、黙らせることだ。なぜなら私はRNAの研究にかかわる者として、コロナワクチンの効果や安全性について、とても懐疑的だからだ。

著者は研究者としての責任と義務感からコロナワクチンについて多くの発言をおこない憤りを表明するが、メディアは「極右」呼ばわりし原理主義者とかセクトなどと非難した。政府や製薬会社の意向を受けたメディアは証拠も示さず「フェイク」、「陰謀論」など口を極めて罵る。新型コロナワクチンの接種が始まった2021年2月から2023年12月27日までの公表分で、国の予防接種健康被害救済制度に基づく、被害認定件数は5735件。うち死亡認定は420件だ。責任逃れに執心する国が認めた数なので実数はもっと多い。国の流すフェイク情報に粛々と従うことこそ国の陰謀に巻き込まれているのだ。新型コロナウイルスの最初のニュースが伝えられた時、世界中がパニックに陥り、ノアの箱舟に例える人もいた。「船に乗り込み生き延びたい」1918年、未曾有の死者を出したスペイン風邪が100年周期で来るかも知れない。10年以上も前から必ず来ると学者や国は警告を発し、各地で訓練も行われた。人々の脳裏にはパンデミックを恐れる下地が備わっていた。いまとなってはパンデミックだったのか疑わしくもある。PCR検査・陽性を以て新型コロナ感染数として報告した。この検査は正しくコロナウイルスを反映するものだったのか。今年の4月2日、ドイツ政府は「パンデミックはなかった」、と認めた。ドイツ政府のデータによれば、パンデミックは起こっておらず、結果的に大衆を洗脳して危険なワクチンを受け入れさせるための心理作戦に過ぎなかった。洗脳が解けないまま、何回もワクチンを打ち続けているのは世界中で日本だけだ。

「パンデミックが来る」との学者の警告さえ、心理作戦だったのかも知れない。100年前のパンデミックに比べ簡単に宣言が出せるようにWHOは定義を変えている。感染の恐怖が醸成され、ワクチンと治療薬への期待が高まっていく。WHOがパンデミックを宣言すると、ワクチンは光の速さで開発・製品化された。モデルナ社はたった2日で製造法を発見し42日間で出来上がった。ビオンテック社は数時間で製造法を発見した。薬の開発は超特急で進んでも10年はかかる。数時間〜2日で出来た薬は効果も安全性も未知のものだ。多くの人が死にたくないからワクチンを接種したが、最悪を想定するとコロナで死ぬかワクチンで死ぬか二択なのだ。ワクチンを打てばコロナとワクチンの2つ脅威にさらされるが、ワクチンを避けるとリスクは半分で済む。

結果を見てみよう。ワクチンは流行を止めえなかった。ワクチンを接種しても感染は防げず、周囲への感染も防いでいない。2021年11/23、WHOのテドロス事務局長も「ワクチンを接種しても、それでも感染するリスクはある」との声明を出した。これを聞いても、接種を墨守するのは最初に刷り込まれた情報がいかに強固かを物語る。その後、警鐘を鳴らす報告が続々と出ても「フェイクだ陰謀論だ」として一瞥もくれない。国の言いつけを守り、何度もワクチンを接種し「おかげで命長らえた」と思う人々はおそらく善人であろう。

欧州疫学ジャーナルに発表されたハーバード大学の研究によると、ワクチン接種率とコロナウイルス感染者の増加には関係がないという。これは68カ国で行われた分析で明らかになったものだ。

人口の60〜75%がワクチン接種を行ったイスラエルやポルトガルでは、住民100万人当たりのコロナ感染者数が最も多い。感染予防にも重症化予防にもならないが危険性はあり、それを示すデータは世界各国で報告された。権威ある医薬品安全監視機関のデータを調べると毎回、危惧すべき多数の事象や死亡例が報告されている。例えばアメリカの10年間の有害事象報告システムのデータベース見ると、コロナワクチン接種開始後、死者が4800%も増加した。2022年9/9付のデータベースで確認された重症化を数字であげると以下になる。これは公的なものでフェイクでも陰謀でもない。

  • 死亡:3万人以上
  • 入院:約17万7000人
  • 救急処置:約13万5200人
  • アナフィラキシーショック:約1万人
  • 後遺症:約5万8000人
  • 心筋炎:約5万2000人
  • 危篤状態:約3万4000人
  • 深刻なアレルギー反応:約4万4700人
  • 心筋梗塞:約1万6000人
  • 帯状疱疹:約1万5000人
  • 血小板減少症タイプの血小板疾患:約9000人
  • コロナワクチンと関係があるとみられる流産:約5000人

死ぬような年齢でもないのに急逝した芸能人や有名人、入院中の知人、不調を抱える友人や親類そして身内。上記を見て思い当たる症状はないだろうか。公的機関のデータが出ていても国は根拠なし、陰謀論と強弁する。WHOのヴィジアクセスにもコロナワクチン接種開始後の1年間だけで、好ましくない事象は過去50年に報告されたインフルエンザワクチン副作用の総数の10倍に達している。国も医療関係者も「高齢者や基礎疾患のある人は接種を..」と促すが複数回接種すると免疫機能が低下していく。高齢者、基礎疾患のある人ほど避けるべき危険なものだ。

2022年8/31、医学誌「ワクチン」に、成人のワクチン接種による深刻な副作用を評価した研究が紹介されている。モデルナ社とファイザー・ビオンテック社の2つの研究を総括した結果、ワクチン接種者はプラシーボ群より深刻な副作用の起こるリスクが16%高い。ワクチンのほうがウイルスそのものより危険で、危険度は98倍にまでなるとの報告もある。

いままで、予防用ワクチンを接種することは、弱毒化されたウイルスまたは不活性化されたウイルスのタンパク質の一部を注射することを意味していた。つまりウイルスまたはウイルスの一部は無害化されたうえで、ワクチン接種されていたのだ。

ワクチンが体内に入るとヒトの免疫システムはこれを異物と認め、すぐに抗体を作り病気への抵抗力を高めた。2021年9月、アメリカ疾病対策センターは「ワクチン」の定義を大きく変えた。免疫には触れず、もっぱら予防といい、その範囲も定めていない。ここに登場したのがmRNAを用いたワクチンだ。mRNAを脂質の膜に包んだものをワクチンとして注射すると、ヒトの免疫システムはすぐに異物として感知せず、抗体はできない。ウイルスから守られるためには接種後2週間の日数を要する。この2週間、体の中で何が起こっているのか?mRNAが体内に入ると細胞と融合し、mRNAの情報に従い体内に新型コロナウイルスのタンパク質(スパイクタンパク)をつくりだす。このスパイクタンパクは不活化されていないため無害ではない。さらに体にどんな影響を及ぼすかも全く分からぬまま抗体を作ってしまう。

このワクチンによって、私たちの身体はとても不安定な状態に陥ってしまうのだ。つまり、私たちの免疫防御システムが、この異物のスパイクタンパクを生成する私たち自身の細胞を攻撃する可能性があるのだ。

mRNAを用いた新型コロナワクチンは結果的に体を破壊し、自己免疫疾患を引き起こすことが考えられ、様々な副作用の報告がそれを示唆する。ワクチン接種後、心臓の具合が悪くなった患者の心筋を調べると、そこにはスパイクタンパクとともに炎症性の免疫細胞が確認された。この免疫細胞が自己免疫反応の証拠だ。厄介なことにスパイクタンパクは消滅するまでに体内を循環し、脳などの一部の組織と結びつくことがあり、血栓や凝固物を作りやすい。

出版された学術誌をベースにすると、2019年の段階で、医師免許を持つあらゆる医師にとって、mRNAワクチンを接種した患者に重大なリスクがあるのは明らかなはずだった。患者たちは、もしワクチンを接種しなかったら、軽い症状で済むか、自然に治癒したであろうに、いったんワクチンを接種すると重い症状に苦しむことがあった。

マウスを使った研究では10μg(10万分の1g)の注射で80%が24時間以内に死に、半分の5μgでは20%のマウスが死んだ。生き延びても注射後の体内での動きを追跡するとマウスでもヒトでも恒常的な慢性炎症状態になり、免疫が疲弊する。これらの研究結果は2021年2月、ワクチン接種が真っ盛りの頃、ファイザー社から機密文書として伝えられた。これを日本政府、欧州医薬品局など特定レポートとして公表はしているが、国民には伝えず接種キャンペーンに拍車がかかるのみであった。

モデルナ社の最高医療責任者で研究チームのタル・ザクスは、2017年、アメリカはボストンでのTEDx講演で、次のように明言している。「本日みなさんに伝えたいのは、私たちは事実として、生命のソフトウエアをハッキングしているということです」

mRNAは私たちの遺伝子にあるDNAの重要な情報をタンパク質に伝えるもので、その情報は生命の本となっている。ワクチンによって生命の発達や機能の維持に欠くべからざるものを書き変える恐れがある。書き変えられたものは卵細胞から胚芽、胎児から子孫へと影響を及ぼす。mRNAがヒトの細胞に入り込むことで遺伝子が修正され「がん」のリスクが高まる。様々な懸念や危険を抱えたワクチンは臨床試験を終えないまま製品化され、法外な高値で売りまくった。国は国費で私企業のキャンペーンを展開した。開発にも公的資金が投入されている。莫大な利益を得た製薬会社幹部が副作用報告が出る前、持株を売り逃げた話もある。

ワクチンによる死亡や副作用はこれからも続々と出てくる。国は責任逃れや転嫁に粉骨砕身するだろう。新型コロナは終息したが、新たな感染症が登場し予防だとしてワクチンを投入する兆しがある。メディアが危険を煽り、「予防のため接種を..」と刷り込めば人々は疑うことなく何回も接種会場へ向かう。アメリカの軍産複合体の話はよく聞くが、患者の福祉をないがしろにする医療産業複合体も同じ規模で存在する。アメリカ発のワクチンはWHOのプロパガンダによってパンデミックを産みだし、顧客を創出した。これからも同様の手法が展開されるだろう。WHOは早速、パンデミック条約の制定を言い出した。

 

 
 

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