ちかっぱ美味い!
味紀行

2009
じゃじゃ馬日記
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福岡市中央区の某所に「じゃじゃ馬」という居酒屋があります
四季折々の海の幸で晩酌かたむけに12年通ってます
厳選された食材を刺身、焼き、揚げ、蒸し
その丁寧な仕事はまさに高級割烹技
プライベートでけでなく接待にも太鼓判
あえて居酒屋と呼ぶのは、看板にそう書いてあるし
お値段がデイリーに通えるほどの良心的な居酒屋価格だから
今年はこの店で食した旬の海の幸をお伝えしてまいります
12月 最終回
超肉厚アナゴの白焼き
じゃじゃ馬日記も今月で最終回
一年間ご協力ありがとうございました!
最後を飾るのは、それにふさわしい珍し物、地元博多湾産巨大アナゴ。アナゴは江戸前のイメージが強いのですが、実は博多湾もアナゴの漁獲高は全国屈指で伊崎漁港で水揚げされるアナゴは伊崎のアナゴといって、知る人ぞ知る特産品なんですよ。
それにしてもこんな肉厚なアナゴは初めて見ました!
丸の状態では手で持った時に指が回らない程の太さです。倍の時間をかけて焼きあがったアナゴの白焼きは、言わずもがな、ウマい尽きます。脂が乗り切っているけど淡白で、フワフワで優しい甘み、この美味しさはまさに食べてみらんとワカランワカランです。
ちなみに、鍋でいただいてもそうとうにウマいそうで、次回は是非鍋をと勧められました。まさにこの時期ならではのアナゴ三昧でしょう!
10月・11月
店主ダイエット中につき休刊です ^^;


じゃじゃ馬日記ファンの皆様、ゴメンナサイm(__)m
別に病気になったわけではありません
美食&運動不足の効果絶大で
大好きなユニクロTシャツのプリントが
XLサイズでも拡大画像になるほどの成長を遂げましたので
今月は健康増進法に基づき?酒・美食を控えております
9月
あらっ!? アラかと思たらタカバやった!
この魚を見るたびに、一瞬あらっと思います。博多で珍重される高級魚のアラに似ているから。
アラと同じハタ科でタカバアラとも呼ばれます。アラが黒褐色で大ぶりなら、こちらは小ぶりでアズキ色。味もアラに似ていて豪快でありながら淡白な白身魚。刺身の状態で出されたらアラと間違えるくらいです(*^_^*)
この日は残念ながら、大将が「刺身にはちょっと時間が経ち過ぎだから」と、煮付けにしてくれたのですが、ひとくち食べたら、その残念な思いは吹っ飛びました。
身がギュッと引き締まって、海の香りがして、煮汁の味もキツ過ぎず甘過ぎず絶妙で美味いのなんの!!
ちなみに、このアラ系の魚は冬場が旬で、特に九州場所の頃になると値段が倍近くに跳ね上がるので、今のうちに食べておくのが得策かと・・^_^;
8月
早くも秋刀魚(^_^)
秋刀魚といえば秋の魚というイメージですが、初秋刀魚は8月上旬から中旬頃から出始めます。北海道の根室、厚岸(あっけし)あたりから空便でやってくる空飛ぶ秋刀魚は脂がのってホントうまいです。
ただ、秋刀魚も温暖化の影響を受けているのか、今年は7月始めには市場に登場しました。
で、当然じゃじゃ馬にもあるある!!
昨年は石油の高騰で、日帰り漁(飛行機に間に合う日ように沿岸部で操業して即水揚げするので新鮮)の秋刀魚が少なかった分、今年は目いっぱいイタダキまっす!!
7月
今が食べごろ!博多名物 あぶってかも!
柿の葉が色付いて太うなってきたらくさ、これば食べてんしゃいて!
ウロコもいっしょんたくり食うとよ。脂んのってものすごウマイけん!
あぶってかもの由来ば教えちゃろうか。
明治の昔に博多湾にこんスズメ鯛の群れがチカッパ湧いて漁師さんの往生こいてくさ、捨てるとはもったいなかし、ばってんウロコ取るともしろしかもんやけん、そのまま塩ばまぶして一日ほたくり干して炙って食うたげなたい。そしたらこれがものすご美味かったもんやけんちょっと流行ったげな。そしたら料亭やま祢の女将のアイデアたい。ふてぇがってぇ、こげな下魚ば大阪から来た名士の客に振舞うとったい。そしたらこれがウマかて評判のたってくさ。あぶってかもが博多名物に大出世たい!
やっぱうまいもんばうまかぁ〜と思うとは、庶民やらシェレブやら関係なかとよね!焼酎ばっかし飲みようばってん、ちゃんと聞きようとなぁ?
あっ、あんた俺んとも食いよろう?こすかぁ〜!!


と、こんな薀蓄を博多弁でしゃべくりながら、鱗ごとバリバリ噛むとほんとに美味いのでした!(^^)!

6月
伊佐幾の旬が始まった!
伊佐幾(イサキ)の季節がやってきました!
旬に入ると身が引き締まって脂が乗って、とても美味しいのですが、伊佐幾の活き腐れという言葉の通り、鮮度の落ちがとても早いので、板場さんの目利きと腕前で味が変わってしまうちょっと曲者な魚なのです。
もちろん、魚のエキスパートじゃじゃの大将ならゼッタイ大丈夫!
海葡萄も添えてくれました(^^♪
5月
新筍の揚げ出し
旬を問わずお決まりのように、年中水煮の筍を使っている中華人にとって、この時期旬の筍は格別です。
柔かくて風味があって、これが筍の味だぁ・・・
煮物、焼き物はもちろん、揚げ物にもよし!
じゃじゃ馬は揚げ出しで楽しませてくれます。
あまり通い詰めて、タケノコ生活にならないように気をつけなければ^_^;
4月
新かなぎの釜茹で
毎年桜の季節に合わせて期間限定です
いかなごという魚の稚魚で、九州では「かなぎ」と呼ばれています。釜茹でにして干したのがチリメンジャコ。
春にかけてどんどん成長するので、このサイズでの時期はほんの数週間です。ゆえに新かなぎ!
干す前に釜茹でしてものを冷ましたものですが、大根おろしとお醤油で頂くと、何ともいえない甘味と海の香りがして、酒肴にもご飯にも最高です!
ちなみに10センチほどに成長していかなごになると、九州では親かなぎと呼ばれ、一夜干しの焼き物がこれまた絶品!
嗚呼、春の恵みに感謝 m(__)m
3月
カワハギ肝和え刺し、穴子白焼き、河豚白子焼き
カワハギは初夏が旬なのですが、この日は肝が大きくて身も肥えてるということで、大将がすすめてくれました。
たたき風の切り身に肝を和えるのもこの店ならでは。ひとくちで2度美味しいです。
ツマミに穴子の白焼きを頼んだら、河豚白子のオマケ(格安)\(◎o◎)/!河豚が白子を抱くこの時期は、常連になるとコース材料の加減でこんなラッキーがあるとですよ。
2月
帆立とアスパラのバター焼き
北海道の活き帆立とアスパラのシンプルなバター焼きです。もちろん注文が入ってから帆立を開いて調理するので、瑞々しい食感と海の香りが絶品です。そろそろ焼酎に切り替えようかと思いきや、ついついビールが一本増えてしまいます。お店デフォルトの北伊醤油の風味も利いているので、ご飯のおかずにももってこいです。普通の店なら単品で出てくるほどたっぷりのサラダの付け合せも嬉しい一品です。
お値段は700円也!
1月
とら河豚刺し
毎冬12月から1月は、じゃじゃ馬恒例の河豚推進期間です。生簀には所狭しとまるで潜水艦基地のように河豚が待機します。僕はこれをじゃじゃ馬機動部隊と呼んでいます。
天然物は原価でもプラチナ物なので無論養殖ですが、身はさらしに包んで一日寝かされ、皮は徹底的に磨きがかけられ、サッと湯引きされプルンプルンに仕上げるという、基本処理がきちんとなされています。しかも身は厚めに鉄引きされます。河豚には欠かせない重要アイテムのポン酢も絶妙に調整が利いて相性抜群です。
コースがメインですが、刺身単品も常時注文できます。
コースでなくても常連には白子も出してくれます。
気になるお値段ですが、河豚コースで飲んでも1万円はかからないとだけ申し上げておきましょう。
大将に、このページを立ち上げるから写真撮ってもいい?と頼んだら、それならと、大トロと中トロを乗っけてくれました(^^)