ある里子からの手紙(2022年)



≪ ある学生からの手紙(抜粋)≫
 中学校1年です。現在47歳の母と暮らしています。収入は月4,000バーツです。昔は5人家族で、父と母と2人の兄と私でしたが、父は私が4歳の時にガンで亡くなりました。それから一番上の兄は交通事故で亡くなりました。二番目の兄は結婚して家を出ました。
 無料で提供してもらった家に住んでいます。電気は通っていませんが、勉強は暗くなる前に終わらせるか、太陽電池を使います。小学校の時の成績はあまりよくないです。なぜなら、携帯電話を持っていないので、オンライン授業ができなかったからです。
 現在、学校で吹奏楽団のトランペットをしています。学校の勉強もよく理解できたと思います。
 今まで心配していた生活費や学校で使うお金などが少し助かりました。奨学金を下さって本当にありがとうございます。もっと一生懸命勉強したいと思います。
 里親様、本当にありがとうございました。

≪ ある学生からの手紙(抜粋)≫
尊敬する里親様へ
 高校3年生です。今まで里親様から奨学金を支給していただきましたが、今年も奨学金をいただきました。これまでにいただいた奨学金は学業を続けるために使わせていただきました。高校2年生の時は友達よりもたくさん勉強したり課外授業に参加したりしました。
 春休みになって自宅に帰ってからは母の仕事の手伝いをしていました。また裁縫の仕事もしました。裁縫の仕事はとても繊細で楽しい仕事なのですが、疲れる仕事でもあります。春休み中は近所の滝に行ったり他の村に住んでいる祖父母を訪ねたりしました。
 新学期になり高校3年に進学しました。里親様にお手紙が書ける最後の年でもあります。今、私は大学進学を目指して沢山の本を読んで一生懸命勉強しています。進学出来たら教育学部で勉強したいと思っています。大学に入学することは難しいのでドキドキしています。でも一生懸命勉強して試験に受かるよう努力します。
 里親様は日本ではいかがお過ごしですか。コロナウィルスの感染状況は良い方向に向かっていますか。どちらかへ旅行に行かれましたか。里親様のご健康と里親様がこの手紙を読んで幸せな気持ちになってくださることを願っています。
 これまでずっと私に奨学金を支給してくださったこと、心から感謝しています。将来、私に金銭的な余裕ができたら、里親様が私にしてくださったように、私も他の人と分かち合えるような人になりたいと思っています。
 最後になりましたが里親様がご健康でありますように、ご家族様がずっと幸せでありますようにお祈りしています。

心から敬意を込めて




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