追悼之碑の維持管理

 タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼法要(平成29年6月20日) 
 

在チェンマイ日本国総領事館 川田一徳総領事様にもご来臨頂きました。
バーンガード学校学生達が出迎えます。

大東亜戦争末期、インパール作戦に従軍した日本将兵の一部は、駐屯地のあったチェンマイへ向けて敗退して来ましたが、飢えやマラリアで多くの方々が亡くなられました。この追悼之碑には、この地やその途上(白骨街道)にあった御遺骨を収集し、火葬、納骨しています。

NPO慧燈理事長挨拶
 平成9年10月22日里親募集を開始してから、教育里親制度による奨学金支給を20年間続けることができました。
多くの皆様のご支援に感謝申し上げます。この地がタイ国と日本国との友好の礎となり続けることを願っております。

読経、献香

追悼之碑傍らに建立した大梵鐘。未だ発掘されず草生す屍となって眠っておられる戦歿者の方々へ『南無阿彌陀佛』『安らかに』の願いを込めて、そして  未来を担う子供たちへ『みほとけの をしへ守りてすくすくと 生ひ育つべき 子等に幸あれ』の願いを込めて鐘の音が響き渡ります。

バーンガード学校付近に住む日本兵を知る方々は、高齢になり今年は会場でお会いできませんでした。年月がたち当時のことを語る方々は少なくなります。日本とタイは同盟国だったのでここに日本軍の駐屯地のひとつがあり、地域の人々と日本兵の友好交流があったことを楽しかった思い出として語って頂きました。これからは、追悼之碑や梵鐘が後世に伝える役割を担っていくことになると思います。奨学金伝達式が繋いできた御縁に改めて感謝申しあげます。


 メーホンソン県へ(平成29年6月22日) 
 

メーホンソン県へ到着。よく雨が降るので、傘を準備してくれています。チェンマイ県から国内線飛行機を使えば40分ほどで着きますが、車だと急な山路を5時間ほど走行しなければなりません。飛行機から見下ろす山道をインパールから敗退して来られた兵隊さん達は歩いて行かれたのかと苦労が偲ばれます。

クンユアムのトーペー寺。ここは日本兵の野戦病院があった場所で敗退して来た多くの日本兵が亡くなられたところのひとつです。お参りをして、維持管理のお礼をお渡ししました。幼い頃、日本兵と会った思い出がある御坊様です。

フォイポン村の日本兵士鎮魂の塔でお参り。
多くの日本兵の御遺骨が収集され「白骨街道」と呼ばれているところに建てられています。もしも白骨がここに残っていなかったら、日本兵の足跡を私たちは知らなかったかもしれません。日本兵の方々の志がインドの独立に貢献し、戦後日本の平和を導いて下さっていると思います。先人の方々の思いにまもられて今の私たちが生かされていることは本当に有難いことです。ふるさとに帰りたかった日本兵の方々に感謝の思いでお参りをしました。

 
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NPO慧燈では、タイ国チェンマイ県バーンガート学校内にある「タイ・ビルマ方面戦病歿者追悼之碑」と「大梵鐘」周辺の清掃作業をバーンガード学校にお願いしています。