【山閑堂農園・春】


桜の開花は遅れ、咲いても雨や風に遭い花を堪能する間も短かった。花が散ると新緑の明るく軽い輝きが眩しい。冬に強剪定したため、隙間の多い畑になったが、やがて緑で埋まる。やぶ蚊が出没し、木々の枝から枝へと蜘蛛が巣を張ると、作業も苦になる。夏はこれに暑さが追い打ちをかける。

 

桜の開花は遅れ、風や雨で長くは持たなかった。毎日撮影し、運よく青空に映える桜を見た。自宅にいながらの花見は贅沢ともいえるが、花の名所へ出かけることの愉しみは得られない。この春、いままで行ったことのない花の名所を見つけた。半分散っていたが来年の満開を心待ちにしている。

 

梅の木に得体の知れない糸状のモノ。調べるとウスネオイデスというエアプランツであった。中南米が原産という。なにも知らずなにもせず、いつこの枝に辿り着いたのであろう。

エアプランツに興味を持った流れで、ダイソーでチランジアというエアプランツを買った。なにぶん手入れ水やり不要というのが魅力だ。買って1か月ほどで花が咲く、造花ではなかったことが証明された。

 

秋から冬のあいだ休日毎に強い剪定・整枝を続け、スカスカの庭になる。しかし、新緑の勢いはすさまじく、ところどころ伸びた枝葉の剪定が必要になる。雑草は伸びたところで草刈り機で払う。雑草は四季を通じて入れ替わり、何年かで草の勢力も変わる。腸内細菌のように畑の生態バランスがとれているのかも知れない。

 

 

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