【山閑堂農園・春】


2月最後の休日に薪ストーブの焚き納め。小さな木片を軽く焚いて、あとで煤や灰の掃除をして片付ける。春が早く、温かい。桜も早く、新緑も早い。立春が過ぎると夕暮れは延び光が輝きだす。

新型コロナは昨春、感染力は強いが重症化しないオミクロン株に変異した。この時点で出口は見えるが、1年も引きずり、この春ようやく2類→5類へ引き下げられた。規制は緩和されるが、マスクの習慣だけは変わらず、付けていないと戸惑う場面もある。ここは一軒屋で、コロナの期間中でも客の居ないときはマスク無しで過ごせた。

 

公園の桜に遅れること1週間で開花。なんといっても春は桜。齢を重ねることで、染みついた光景だ。寒いころ、さきがけて咲く沈丁花はいつの間にか畑から消えた。香りで存在を誇示するが、寿命は20〜30年と短い。またウイルスを抱えており、そのため、20年待たず枯れることもあるという。何本もの沈丁花を植えたが、10年以上枯れずにいた記憶がない。

 

新緑を楽しませるケヤキの枝に毎年カササギ(カチガラス)が巣を築いた。今年はいつまでも営巣せず、ある日近くの電柱に移動したことに気づく。カササギはつがいで行動し、写真では分かりづらいが、巣に迫るカラスを追い払おうとしている。後日、カラスより怖い電力会社に巣を撤去される。巣の素材は木の枝ばかりではない、電線あり、針金あり、金属板やプラスチックもある。

 

露地植えで大きく育ったラベンダーが、一昨年の台風で根こそぎ折れる。小さな苗を大きな鉢に植えた。花は色も香りも華やかさがある。鉢のまま大切に育てることにした。

 

 

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