【食事指針ピラミッド】


1992 Nov.15 朝日新聞で、肉より穀類 米国「食改革」という見出しで食事指針ピラミッドが紹介されました。温心堂では既に上記のプリントを1989年頃から準備し相談客に配っていました。というのも、このプリントは、まさに日本の伝統食の構成だからです。

すべて信頼の置けるものではないけど、栄養学で確立された科学的根拠に基づく日本の伝統食こそ、民族を越えてヒトという動物の食性の基本を示しうるものではないかと思っています。食材は毒も薬もあるわけで、それを否定するものではありません。食材として全て認めた上で、ではヒトの食性を考慮すれば、どのようなものが望ましいのか?そこから食養相談が始まります。

アメリカでこのようなピラミッドが発表される時、乳製品や畜産品の摂取割合の数字をめぐって業界の強い反発があった。

健康より利害を重んじることは、企業としては当然のことかもしれませんが、命を守る食に限らず、あらゆる面で、一定の懐疑的ものの見方は、必要なことです。

食の基本は穀物類、それも未精白であれば栄養成分の構成もバランスよく摂取できますただ玄米が最高かと、問われるなら、疑問があります。硬く、噛むのに時間がかかるものをゆっくり食べていられる人ならまだしも、忙しい人や、どうしても玄米の味覚になじめない人に、強制は出来ません。こんなかたには、分搗き米や胚芽米をすすめています。それに麦や粟などの雑穀を混ぜたり、また白米に一定の雑穀を混ぜる方法です。

これを基本とし野菜、魚、肉を適量取り入れ必要カロリーを摂取できれば理想的だと思います。乳製品や卵は、あまりお勧めできませんが、時々、少しとるくらいが適量と言えます食物連鎖の頂点に位置するもので、他の動物が短期に必要とし、かつ未成熟の消化管で摂取できるような食材だからです。砂糖もあまりお勧めできません。カルシウムやビタミンのロスを招くし、過剰の糖分は、脂肪源となったり、血糖を急激に上昇させる原因ともなります。料理に使用する程度ならまだしも、ジュースや菓子など大量に砂糖が入ってるものは注意がいります。ただ、ハレ食として考える食摂取形態は、この限りではありません。適当な表現ではありませんが、栄養学など捨て、、全て忘れての暴飲暴食も、必要な場合もあるでしょう。

   ※食に関することは「食の考え方」や「食養メーリングリストでの投稿集」に
     書いていますのでこれ以上の重複は避けます。

 

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