【生薬メモ(2)】
【タ〜ト】
基 原 | サジオモダカ |
使 用 | 塊根 |
成 分 | アリソールA,B,C, |
薬 効 | 利水滲湿薬 |
薬 理 | 甘、寒、利小便、清湿熱 利水滲湿・清熱・止瀉・消腫:利尿作用があり、清熱するので湿熱に用いる。組織間や |
解 説 | 沢に生え水を瀉すという由来。利尿作用のほか抗脂肪肝作用も知られている。 |
処 方 | 五苓散、猪苓湯、八味地黄丸、当帰芍薬散 |
基 原 | ハチク、マダケ |
部 位 | 幹茎の内層 |
成 分 | アルンドイン、シリンドリン |
薬 効 | 化痰止咳薬 |
薬 理 | 甘、微寒、清熱化痰、除煩止嘔 清化熱痰:化痰と軽度の消炎作用を持つ。肺熱の咳嗽・粘稠〜黄痰/清熱止嘔:胃気を |
解 説 | 竹の表層を除いたもので竹の葉を用いることもある。 |
処 方 | 清肺湯、竹如温胆湯 |
基 原 | ハナスゲ |
部 位 | 根茎 |
成 分 | チモサポニン、マンギフェリン |
薬 効 | 清熱薬 |
薬 理 | 苦、甘、寒、清熱瀉火、生津潤燥 清熱瀉火:苦寒で清熱し滋潤性があって体液を保持するので、気分証で傷津傾向のものに |
解 説 | 実熱、虚熱ともに用いる解熱薬。血糖降下作用もある。 |
処 方 | 酸棗仁湯、消風散、白虎加人参湯、桂芍知母湯 |
基 原 | チャ |
部 位 | 葉 |
成 分 | カフェイン、テオフィリン、タンニン |
薬 効 | 清熱薬 |
薬 理 | 苦、甘、涼、清頭目、除煩渇、化痰、消食、利尿、解毒 去風・清爽頭目:傷風による頭痛・鼻閉・風熱上行による頭痛・めまい・目の充血/清熱降火・ 冷服すると聚痰蓄飲し過量に服むと不眠・動悸・悪心・めまい・耳鳴・目のかすみをひき |
解 説 | 緑茶を用いる。清熱薬に分類され体を冷やす性質があるため冷え症には焙じて飲用する。 |
処 方 | 川弓茶調散 |
基 原 | チョウジ |
部 位 | 蕾 |
成 分 | オイゲノール、バニリン |
薬 効 | 温裏去寒薬 |
薬 理 | 辛、温、温中、緩腎、降逆 温中降逆:腹中を温め吃逆・悪心・嘔吐を治す。胃寒の悪心・嘔吐・吃逆・腹の冷え・よだれや |
解 説 | クローブと呼ばれるスパイス。芳香性健胃薬として用いる。精油は歯痛 などに外用する。 |
処 方 | 治打撲一方、女神散 |
基 原 | カギカズラ |
部 位 | 釣棘 |
成 分 | リンコフィリン、ヒルスチン |
薬 効 | 熄風鎮痙薬 |
薬 理 | 甘、涼、清熱平肝、熄風定驚 熄風止痙・平肝潜陽:鎮静・降圧・催眠作用があり、痙攣・筋肉のふるえなどを止める。肝火・ 長時間煎じると効果が低下するので、後から投入し2〜3沸する |
解 説 | つる性の植物で、茎にある鈎状の棘を集める。高血圧、頭痛、耳鳴りなどに用いる。 |
処 方 | 釣藤散、七物降下湯、抑肝散 |
基 原 | チョレイマイタケ |
部 位 | 菌核 |
成 分 | エルゴステロール、α-ヒドロキシテトラコザン酸 |
薬 効 | 利水滲湿薬 |
薬 理 | 甘、淡、平、利水滲湿 利水滲湿・止瀉・消腫:組織間や消化管内の余剰水分を血中に吸収し利尿する。泥〜水様便 |
解 説 | 形態が猪の糞に似ているので命名された。代表的利尿剤のひとつ。 |
処 方 | 猪苓湯、五苓散 |
基 原 | マイヅルテンナンショウ |
部 位 | コルク層を除いた塊茎 |
成 分 | サポニン、デンプン、安息香酸 |
薬 効 | 化痰止咳薬 |
苦、辛、温、燥湿化痰、去風止痙、散結消腫 熄風止痙:苦温辛烈で開泄走鼠し、痙攣を止め意識を覚醒し痰を除く。中枢性の痙攣・意識 燥咳や血虚・陰虚には禁忌。妊婦には用いない。半夏は辛散で脾胃の湿痰を除き、天南星は |
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解 説 | コンニャクと同じサトイモ科で偽茎の模様がマムシに似ている。寒痰を除く。熱痰には 貝母を用いる。 |
処 方 | ニ朮湯 |
基 原 | オニノヤガラ |
部 位 | 塊茎 |
成 分 | バニリン、バニリンアルコール |
薬 効 | 熄風鎮痙薬 |
薬 理 | 甘、平、平肝熄風止痙 平肝熄風・止痙:鎮痛・鎮痙作用があり肝風内動に用いる。肝陽上亢・肝風内動のめまい・ |
解 説 | 肝が病因となって起こる目眩や頭痛に用いる。高価なのでジャガイモを蒸して乾燥した偽物 が出回ったことがあった。 |
処 方 | 半夏白朮天麻湯 |
基 原 | クサスギカズラ |
部 位 | 外層を除いた根 |
成 分 | β-シトステロール、アスパラギン、サポニン |
薬 効 | 補陽薬 |
薬 理 | 甘、苦、寒、養陰潤燥、清肺生津 潤肺止咳・化痰・清熱:鎮咳・解熱・抗菌・溶解性去痰の作用があり、肺熱の咳嗽・肺陰虚に |
解 説 | 海岸の砂地に生えるアスパラガスの一種。陰虚による咳嗽、微熱、炎症に麦門冬と 併用する。 |
処 方 | 滋陰降火湯、清肺湯 |
基 原 | トウガ |
部 位 | 種子 |
成 分 | 脂肪油、アデニン |
薬 効 | 利水滲湿薬 |
薬 理 | 甘、涼、潤肺、化痰、消瘍、利水 清熱排膿:消炎・排膿作用があり、一般に肺・腸管の化膿症に用いる。肺化膿症(肺癰)の |
解 説 | 冬瓜とはいえ夏野菜として果肉を食べる。種子は利水と排膿作用がある。 |
処 方 | 大黄牡丹皮湯 |
基 原 | トチュウ |
部 位 | 樹皮 |
成 分 | グッタペルカ |
薬 効 | 補陽薬 |
薬 理 | 甘、温、補肝腎、強筋骨、安胎 温補肝腎:腎陽虚で腰膝がだるく無力・インポテンツ・四肢の冷え。肝陽虚でやる気が出ない 陰虚火旺には禁忌 |
解 説 | 葉は杜仲茶として民間薬で高血圧や動脈硬化の予防に用いられる。葉より樹皮のほうが 優れている。神経痛や腰痛などにも用いる。 |
処 方 | 大防風湯 |
基 原 | ウド |
部 位 | 根茎 |
成 分 | オストール |
薬 効 | 去風湿薬 |
薬 理 | 辛、温、除風和血 去風湿・止痛:とくに下半身の疼痛に有効であり組織間の水分を除去する。羌活は上半身の 陰虚火旺には禁忌。暑熱の時期には慎重に用いる |
解 説 | 春の山菜として食用にする。風寒湿による疼痛、知覚麻痺、筋肉痛、目の 充血、皮膚病に用いる。 |
処 方 | 十味敗毒湯 |
【ナ〜ノ】
基 原 | スイカズラ |
部 位 | 葉、茎、花弁(金銀花) |
成 分 | タンニン |
薬 効 | 清熱薬 |
薬 理 | 甘、寒、清熱解毒、疎風通絡 清熱解毒:甘寒で清熱し胃を障害せず、消炎・化膿抑制に働く。発散作用もあり、表熱の 虚寒の下痢・陰証の瘡には禁忌。忍冬の花蕾である金銀花のほうが作用が強力である |
解 説 | 炎症性疾患の利尿や化膿性皮膚病、神経痛、筋肉痛に用いる。花は金銀花と言う。 |
処 方 | 治頭瘡一方 |
【ハ〜ホ】
基 原 | アミガサユリ 川貝母:潤肺化痰に優れ陰虚・燥痰に適する。淅貝母:清熱化湿・散結に優れ熱痰・ |
部 位 | 鱗茎 |
成 分 | ペイミン、ペイミノシド |
薬 効 | 化痰止咳薬 |
薬 理 | 苦、寒、清熱化痰、開鬱散結 潤肺化痰・清熱止咳:肺を滋潤して化痰し胸中の熱を除く。肺熱の咳嗽・粘稠な痰・黄痰・ 淅貝母は高価なので粉末にして1回1〜1.5gを服用する |
解 説 | 粘っこい熱痰のある咳に用いる。 |
処 方 | 滋陰至宝湯、清肺湯 |
基 原 | オオムギ |
部 位 | 発芽種子 |
成 分 | デンプン、蛋白質、アミラーゼ |
薬 効 | 消導薬 |
薬 理 | 甘、平、行気消食、健脾開胃、退乳消脹 健脾開胃:食積の腹満・厭食・脾胃虚弱の食欲不振/舒肝:肝気鬱結による胸脇部の |
解 説 | 健胃消化剤として、また授乳を中止することで起こる乳房の腫れに用いる。 |
処方 | 半夏白朮天麻湯 |
基 原 | ジャノヒゲ |
部 位 | 根の肥大部 |
成 分 | オフィオポゴニンA〜D |
薬 効 | 補養薬 |
薬 理 | 甘、微苦、微寒、養陰生津、潤肺清心 清熱生津:甘寒で滋潤性をもち生津に働き軽度の清熱効果がある。熱盛傷津の高熱・脱水・ 湿証には禁忌だが、陰虚をともなう湿熱に使用することがある |
解 説 | 体液を潤し熱性、乾性の咳、痰を治す。 |
処 方 | 麦門冬湯、滋陰降火湯、清肺湯 |
基 原 | ハッカ |
部 位 | 全草 |
成 分 | メントール、メントン |
薬 効 | 解表薬 |
薬 理 | 辛、涼、宣散風熱、清頭目、透疹 疎散風熱:芳香性を有し発汗・解熱する。咽痛・目の充血を除き鎮痛する。風熱表証の軽度の 精油を含むので長時間煎じてはならない(後下する)。乳汁分泌を抑制するので授乳中の |
解 説 | ペパーミント、スペアミントはハーブとして用いられる。芳香成分による発散作用で風邪や 頭痛、目の充血を治す。 |
処 方 | 川弓茶調散、荊芥連翹湯、加味逍遙散 |
基 原 | ハマボウフウ |
部 位 | 根、根茎 |
成 分 | ベルガプテン、プラソレン |
薬 効 | 補陽薬 |
薬 理 | 甘、微苦、微寒、養陰清肺、益胃清津 |
解 説 | 海岸の砂地に生育し、防風の代用として用いられる。中国では北沙参という。 |
処 方 | 清上防風湯 |
基 原 | オニユリ |
部 位 | 鱗片 |
成 分 | デンプン、蛋白質、脂肪、アルカロイド |
薬 効 | 補養薬 |
薬 理 | 甘、寒、養陰潤肺、清心安神 潤肺止咳:肺陰を滋潤生津し気道を潤す。軽度の清熱効果をもつ。肺燥や肺熱の咳嗽・乾咳 |
解 説 | 鎮咳去痰、また微熱により落ち着かない気持ちを鎮める。 |
処 方 | 辛夷清肺湯 |
基 原 | ヨロイグサ |
部 位 | 根 |
成 分 | ビャクアンゲリコール、ビャクアンゲリシン |
薬 効 | 解表薬 |
薬 理 | 辛、温、散風除湿、通竅、消腫排膿 散寒解表:温性で散寒化湿し、芳香で通竅し鼻閉を改善する。止痛作用があり風寒湿の 燥性が強く陰血を消耗するので陰虚火旺・血虚頭痛には禁忌。化膿が潰破したら使用量を |
解 説 | 頭痛の代表薬で特に感冒のときの頭痛や鼻閉、鼻炎に用いる。 |
処 方 | 清上防風湯、川弓茶調散、疎経活血湯 |
基 原 | ビワ |
部 位 | 葉 |
成 分 | ネロリドール、ファルネソール |
薬 効 | 化痰止咳薬 |
薬 理 | 苦、微寒、清肺止咳、降逆止嘔 化痰止咳:肺気を下降させることで止咳化痰する。軽度の清熱・滋潤作用を持ち気道を潤し |
解 説 | 民間薬での応用範囲は広いが、漢方では咳、痰に用いる。血糖降下作用が報告されている |
処 方 | 辛夷清肺湯 |
基 原 | ビンロウ |
部 位 | 種子 |
成 分 | アレコリン、アレカイジン、クバコリン、クバシン |
薬 効 | 理気薬 |
薬 理 | 苦、辛、温、殺虫消積、降気、行水、戴瘧 理気消積:破気作用があり気滞全般に用いる。胃腸の蠕動を促し胃腸内の停滞を除く。 |
解 説 | 平滑筋の活動を亢進し食物の消化を助け、滞りを治す。寄生虫の駆除にも用いる。 |
処 方 | 女神散 |
基 原 | オオツヅラフジ |
部 位 | 茎、根茎 |
成 分 | シノメニン |
薬 効 | 利水滲湿薬 |
薬 理 | 苦、辛、寒、利水消腫、去風止痛 利水消腫:「下焦血分の湿熱を泄する」と言われ、浮腫・肺水腫・胸水・関節水腫・腹水に用い 大量を用いると反って尿量減少することがあるので、少量から次第に増量する |
解 説 | 生薬の中でも鎮痛作用が強く、関節痛、神経痛、筋肉痛に用いる。 |
処 方 | 防已黄耆湯、疎経活血湯、木防已湯 |
基 原 | 天然の含水硫酸マグネシウム |
部 位 | 鉱物 |
成 分 | 硫酸マグネシウム |
薬 効 | 瀉下薬 |
薬 理 | 鹹、苦、寒、瀉熱通便、潤燥軟堅、清火消腫 瀉熱通便:腸管内で水分を保持し吸収されないので、容積が大きくなりその刺激で腸管の 冲服する(煎液に溶かし服用、又は煎液で服用)。妊婦は禁忌 |
解 説 | 塩類下剤として用いる。朴消が硫酸ナトリウムという説があり、ここでは芒硝を 硫酸マグネシウムとしている。 |
処 方 | 大承気湯、通導散、防風通聖散 |
基 原 | ボウフウ |
部 位 | 根、根茎 |
成 分 | フロクマリン類、クロモン類 |
薬 効 | 解表薬 |
薬 理 | 辛、甘、微温、去風湿・止痛・止痒・熄風止痙・止瀉・止血 去風解表:発汗力が緩和で燥性も弱いので表寒・表熱のいずれにも使用でき、軽度の化湿 |
解 説 | 風湿による関節痛、筋肉痛、偏頭痛、目の充血に用いる。 |
処 方 | 防風通聖散、十味敗毒湯、川弓茶調散 |
【マ〜モ】
基 原 | アサ |
部 位 | 果実 |
成 分 | 脂肪油、糖 |
薬 効 | 瀉下薬 |
薬 理 | 甘、平、潤燥滑腸通便 潤腸通便:油成分を豊富に含み便を軟化させる。老人・熱病の回復期・産後の津液不足・ |
解 説 | 大麻と同属植物の実で七味唐辛子に使われる。生薬としては腸を潤し通便させる下剤 として用いる。 |
処 方 | 麻子仁丸、潤腸湯、炙甘草湯 |
基 原 | アケビ、ミツバアケビ |
部 位 | 茎 |
成 分 | トリテルペノイド |
薬 効 | 利水滲湿薬 |
薬 理 | 苦、涼、瀉火行水、通利血脈 降火利水:上焦の心火を尿として排泄する。消炎・鎮静・利尿作用を持つ。心火による焦燥感・ 妊婦には禁忌 |
解 説 | 利尿作用が強く、炎症性の排尿異常や循環器障害による浮腫や黄疸に用いる。 |
処 方 | 五淋散、消風散、竜胆瀉肝湯 |
基 原 | |
部 位 | 根 |
成 分 | アプロタクセン、コスタスラクトン |
薬 効 | 理気薬 |
薬 理 | 辛、苦、温、行気止痛、健脾消食 理気止痛:昇降に働き胃腸を通行し三焦の気滞を除く「行気止痛の要薬」と言われる。胃腸の 精油成分を含有するので、長時間煎じない(後下)。理気止痛には粉末を服用する。 |
解 説 | 飲食の不摂生による激しい嘔吐、下痢、腹痛、又感染性の下痢に用いる。胃腸の働きを 調整する。 |
処 方 | 加味帰脾湯、女神散 |
【ラ〜ロ】
基 原 | リュウガン |
部 位 | 仮種皮 |
成 分 | 糖、酒石酸 |
薬 効 | 補養薬 |
薬 理 | 甘、温、補益心脾、養血安神 養血安神:滋潤性を持ち補心血・安神・健脾の働きがある。心脾両虚で眠りが浅い・多夢・ 湿困脾胃・痰飲には禁忌 |
解 説 | 甘い果実で薬膳に使われる。生薬として滋養強壮、不眠に用いる。 |
処 方 | 加味帰脾湯、帰脾湯 |
基 原 | 大型哺乳動物 |
部 位 | 骨の化石 |
成 分 | 炭酸カルシウム |
薬 効 | 安神薬 |
薬 理 | 甘、平、渋、鎮驚安神、斂汗固精、平肝潜陽 平肝潜陽・熄風止痙:甘渋で重く浮陽を潜鎮する。鎮静・鎮痙作用があり頭のふらつき・筋肉 牡蠣と効能がほぼ同じであるが、牡蠣は胸中の動悸に、竜骨は臍下の動悸に有効とされ |
解 説 | マンモスなどの化石。神経過敏の安定、動悸、不安、不眠に用いる。 |
処 方 | 柴胡加竜骨牡蠣湯、桂枝加竜骨牡蠣湯 |
基 原 | トウリンドウ |
部 位 | 根、根茎 |
成 分 | ゲンチオピクロシド |
薬 効 | 清熱薬 |
薬 理 | 苦、寒、清熱燥湿、瀉肝胆火 清熱燥湿:苦寒で沈降性があるため肝・胆・下焦の清熱燥湿に用いる。肝胆湿熱のいらいら・ 胃腸虚弱者や軟便〜下痢のあるものには禁忌。大量に使用すると胃腸を障害する |
解 説 | 秋の七草で熊胆より苦いので竜胆と呼ばれている。苦味健胃薬、炎症に用いられる。 |
処 方 | 竜胆瀉肝湯、立効散、疎経活血湯 |
基 原 | |
部 位 | 根茎 |
成 分 | シネオール、ケイヒ酸メチルエステル、ガランギン、ガランゴール |
薬 効 | 温裏去寒薬 |
薬 理 | 辛、熱、温胃散寒、消食止痛 散寒止痛:腹中を温め鎮痛する。胃寒の上腹部痛・悪心・つばやよだれが多い。中寒の 熱証には禁忌 |
解 説 | 中国南方に分布するショウガ科の植物で、胃痛、消化不良など冷えによって生じた 胃腸病に用いる。 |
処 方 | 安中散 |
基 原 | レンギョウ |
部 位 | 果実 |
成 分 | トリテルペノイド、リグナン類 |
薬 効 | 清熱薬 |
薬 理 | 苦、微寒、清熱解毒、消腫散結 清熱解毒:消炎し化膿を抑制する。発散の働きがあり解表薬として風熱表証に用いる。発熱・ 寒証には禁忌。化膿が自潰した後は用いない |
解 説 | 化膿性の皮膚病やアレルギー性疾患に用いる。 |
処 方 | 荊芥連翹湯、清上防風湯、治頭瘡一方 |
基 原 | ハス |
部 位 | 種子 |
成 分 | デンプン、蛋白質、ロツシン |
薬 効 | 固渋薬 |
薬 理 | 甘、渋、平、補脾止瀉、益腎渋精、養心安神 養心安神:心神を安定させる。心血虚・心陰虚の動悸・不安・眠りが浅い・よく目が覚める・ |
解 説 | 脾胃を補い下痢を止める。心の熱による不安、不眠に用いる。 |
処 方 | 清心蓮子飲、啓脾湯 |