【食養MLでの投稿集(1)】 


テーマを決めてものを書くのも大切ななことですが、このページは、実際の質問に対し回答形式で述べたものです。マクロビオティックという玄米菜食のML(メーリングリスト)に参加してお話しした数多くのメンバーのかたとの対話集です。ただし、相手のお名前や文章は掲載していません、私の回答のみ編集して公開します。相手のかたの引用を省略しているため文に少し不自然な部分があるかもしれません。また個人的にメールなどによる問い合わせも沢山あり、長期に意見交換したメンバーもありますが、それは公開していません。食養に関しては養生訓の話にもまとめています。


投稿集(1)

     

投稿集(2)

水の摂取について(1)       膝の水
牛乳関連の書籍紹介       断食
不眠の対処について       歯磨き粉
五行食養法を巡って(1)       口内炎
五行食養法を巡って(2)       治療家の資質
五行食養法を巡って(3)       若年生白内障
冷えについて(小児)       カルシウム錠のこと
冷え症のこと       健康食品について
回虫駆除       水の摂取について(2)
玄米菜食について       風邪に効く薬草
鼻水に生姜湯       ハレの日の食事
魚の解毒       玄米菜食の問題点
脾胃と湿       生姜湯の応用
陰陽五行と食養       風邪が長びくとき
アルミとアルツハイマー       正月の屠蘇について
玄米(フィチン酸)と自然塩の害        

波動計とニューサイエンス

       
目に効く薬草        
牛乳批判の新聞記事        
有機農法の食材        
梅と酒        
ハトムギを癌へ応用        
産後の漢方薬        

水の摂取について(1)

さて、水のことに関して討論が交わされていましたが、一言私の考えを述べてみます。

水は摂りすぎてもいけない、水は摂らなくてもいけない。

水は水毒の原因として極力控えさせる治療家がいることは確かです。ところが朝1升の水を飲むと言う健康法もあります。流しに水を流すように行かないのが人間の体です。空腹時、体温36〜37℃程度のお湯を飲むと胃を10分程で通過します。ところが26〜27℃になると30〜60分の時間を要します。冷蔵庫の水5〜10℃となると数時間を要すると予測がつきます。夜飲んだ冷水が朝までジャブジャブ胃の中に留まった経験のある方もおられると思います。長時間水が胃に留まると、消化能力が落ち穀物の気を昇提出来なくなります。

どんな症状がでるかと言えば、まず眩暈、頭痛、吐き気、尿量減、浮腫・・・食物と一緒になればさらに胃内停留時間は長くなります。食物でも甘味系、油脂系のものはさらに時間を延長させます。ここで水分摂取の要点をまとめてみます。

  1. 発汗、体内水分の消耗があれば速やかに補給する、その際空腹時、体温以上の温かい水分を補給する。(ミネラルウォター)

  2. 体温以上であっても食物が胃内にあるときは大量に飲まない。

温湯を飲めば渇きも速やかに止まります。効率よく水が吸収されるからです。しかし暑い夏1杯の冷水は美味いものです。出来ればその後熱いお湯で温度を中和されると良いでしょう。冷水、冷菓子、冷果で夏の間中体を冷やすと、胃を始め肺、腸、、も冷え込み秋(9月下旬頃から)には寒冷病に襲われます。夏こそ温度の貯金をしましょう。

 

牛乳関連の書籍紹介

漢方薬局をやっているので、お客様には砂糖、乳製品、卵の摂取は注意するよう説明を欠かしません。知らずに乳業関係の方、ケーキ屋さんに話して嫌がられたこともしばしば。せめて日常食(ケの食)からは排除したいものです。

学校給食にしても牛乳だけは飲むよう指導するのは無知ゆえでしょうか?妊婦に牛乳を配る自治体もあります。牛乳はカロリーパセントで表示するなら40〜50%が脂肪です良質な栄養源とはいえません。カルシウム源として飲用している方も多いけど実際は骨
など逆に脆弱になるという報告もあります。もしカルシウム源として有効としてこれを必要量飲むなら同時に相当量の脂肪も摂る事になり、動脈硬化、心臓病のリスクも高まります。さらに蛋白質はアレルギーの原因物質となります。カルシウムが必要なら海草野菜から取るべきです。

実はこんな事、当の乳業会社が一番熟知していることなのです。島田彰夫先生の食と体のエコロジー(農文協)から引用します。

牛乳の栄養学的及び生理学的効用に関する総合研究 1978年にも示されているように、乳業関係者は十分にわかっていたのであろうが、それを公表することによって日本人の健康が損なわれるよりも、会社の業績が低下することを恐れたのであろう。

島田先生の本はすでに読了のことと存じますが食と健康を地理からみると(農文協)にも詳しく書かれてあります。また先日ML上で絶版の紹介のあったエコロジカル・ダイエットにも大変解かりやすく書かれてあります。私も岩佐京子さんの牛乳の小冊子を読んでから牛乳関連の書物を読み始めました。ちょうど11年前に出版された本を一つ紹介します。

牛乳アレルギー  小林 登 監訳 西村書店

医学書の分類で著者はアメリカの小児科医です。アレルギーが誰にでも起こりうる事が豊富な文献、や症例で示されています。

蛇足ながら先月18日の公衆衛生学会で牛乳のアレルゲン性は高温殺菌では低温殺菌の1.5〜3倍高まるそうです。日本の牛乳は高温殺菌が多いのでとくに注目すべき報告だと思われます。 

 

不眠の対処について

西洋医学のMLに、或は東洋医学のMLに、同じく整体や、気功、自然食、宗教、、などのMLに投稿されたなら、それぞれ、それなりの回答が得られるでしょう。またそれなりの効果が見られる場合も在ると思います。

有効例10例を集めて、あるいは100例集めて100%の効果があるとはいえないことは常識で解かります。治療法の判定にはバイアスがかかってきます。公平な統計学的検定を経なければ有効の判定は出せないのです。常識は有効なものさしのひとつだと考えています。玉石混交ある治療法の中でいい療法に巡りあわれるといいですね。

まずはWeb検索を試みてください、自分の病気の知識を出来る限り収集して下さい。特定の分野なら医者と話せるくらいの知識は短期間で得られます。そして医者と相談してみてください。納得がいかなければセカンドオピニオンを求め別の医者を尋ねる方法も考えられます。それで治療の方針が提示される事になりますが、西洋医学での限界があれば東洋医学の医者に相談してください。実はそれでも治らない病気があります。そうなると代替医療と言うことになってきます。私は呪い系も否定しません、しかしそれでも治らない病気もあります。

このことは大事なことです。病気と折り合いをつける非侵襲的療法を選択してください。金のかかる療法だけは止められたほうが良いと思います。人に優しく有効な治療法は最も安価なものなのです。

カフェインの件は経験上申し上げたのですが、鎮痛剤に関しては、一般薬には配合されて居ますが、医療用医薬品には配合されていない事が殆どです。しかし能書の副作用欄を見ると、効能と同じ副作用が書かれています。これは薬理学上のパラドックスで例えば頭痛薬で頭痛を引き起こしたり、睡眠薬で不眠を引き起こしたりと言ったことが現実に起こります。

生体はアクセルとブレーキを同時に踏み調節しながら走る車にたとえられることがあります。よく考えるとなんとなく解かってくるでしょう?長くなりましたが、私ならばこんな方法を取るだろう、と思うとこを書いてみました。

 

五行食養法を巡って(1)

ここで書くべきかどうか迷いました。果たして玄米菜食で治るのかどうか、疑問に思ったからです。一般論ですが食事療法が有効な、病気もあります。アトピー等その典型例と考えられます。しかしそれが万能ではないことは、食事だけで治った人がどれくらい居るのか考えてみれば解かると思います。誤解のないよう申し上げます。玄米菜食は食事療法の基本を提示してくれますが、全てではありません。

食事に関しては今の調子でやっていかれたら良いか、と思います。ただ、肉・魚は摂取して良いのでないでしょうか。私見ですが。体重1kgにつき約1〜2gの蛋白質は必要と思われます。成長期の子供であればさらにこの2〜3倍は必要です。

蛋白質を摂る時はスパイスが欠かせません。ご存知と思いますが、蛋白質は窒素化合物です。腐敗するとアンモニアを始めとする毒性のある成分が発生します。この防腐処理と考えてください。しかしスパイスの中でも唐辛子だけはあまり推奨できません。

食事の中で不足がちなのが酸味です。クエン酸を始めとする有機酸を摂取されると肝臓の代謝が促進され解毒機能が温存されます。梅干、レモンなどその代表ですね。普通、食物は五行五味で甘に分類されるものが多くあります。辛に分類されるのがスパイスです。鹹、酸はもうお分かりだと思います。苦味の食物がなかなかありませんアクの多い山菜にいくらかあるくらいです。苦味は血脈に入りその清熱作用で炎症を抑えます。ここで薬草の出番です。ヨモギの煎じ液で入浴との事ですが、それもいいでしょう。も一つドクダミ茶を服用されてはどうでしょうか、出来ればスイカズラの花も配合すると効果が上がります。11ヶ月の子供でドクダミ10gスイカズラ5g程度を5分間煎じそれを1日分として服用します。外用は保湿剤として椿油、オリーブ油をお勧めします。漢方の太乙膏もまた紫雲膏もいいと思いますが炎症のひどい時は中黄膏が良いのではないでしょうか。

皮膚病は肝臓で解毒できない病毒が出口を求め皮膚の柔らかい部分に出てくるものです。無理に抑えると病毒は内攻し肝臓を痛めます。大正時代の漢方医で森道伯という方がその医論で解毒体質と表現されている疾患があります。当時は今と違い結核が病気の中心でした。その治療をはじめ呼吸器や皮膚疾患に応用できる薬方が書かれてあります。柴胡清肝散がそれです。前も述べたように肝臓の解毒能を助け炎症に対しては清熱し治癒に導くものです。ただ苦い薬なので剤形によっては服ませる工夫の要るところです。

ステロイドの離脱はなかなか難しい問題です。今苦しんでいる子供をみて何かしてやりたいと思う気持ちは良くわかります。ステロイド絶対ダメといえる根拠を私は持ち合わせていません。出来るだけ使わないように、と無責任な事しかいえません。参考までに、漢方では六味丸と言うのをステロイドの離脱の一助として使います。アトピーは全方位的視点で望まねばなりません、以上のような狭い了見で済むとは思いませんが、何らかの判断の手助けになればと思い、私の解かる範囲で書いて見ました。            

 

五行食養法を巡って(2)

長い返事、いくつかの疑問点、どうにも一回きりで止められそうにありませんね。それ程の技量ももありませんが疑問点を中心にもう少し書いて見ます。

調理は食材の陰陽の差を縮め、人間の食性に近づけるという作業の一面を持っています。加熱も一法、塩、調味料そしてスパイスの添加も一法、辛味は痛覚に近い性質を持っています。しかしそれは辛味を中心の性質とするスパイスです。唐辛子はその代表で口に入れてから出るまでその刺激性を維持します。これが推奨できない理由の一つです。スパイスはこの他矯味、賦香、着色、そして防腐、殺菌、酸化防止の作用があります。穏やかな作用のスパイスやハーブを数種少量ずつ配合したり、香草野菜を使う事により肉・魚等の蛋白質の防腐処理となります。また高脂肪、高蛋白食が消化管にもたれることも防いでくれます。西洋では昔から。「男の評価は書斎の本で見分けよ、女の評価は台所のスパイスで見分けよ」と言います。

も一つ薬草を紹介しておきます。肉・魚等煮込むとき山査子を使うと早く柔らかくなるとともに脂肪、蛋白質の消化を助けます。肉より魚を勧める食養家もいますが海洋汚染は陸の10倍、食物連鎖の頂点に近い大きい魚は要注意です。肉もまたホルモン剤、農薬、抗生物質等の汚染から逃れられるものではありません。この際満遍なく食べるしかないように思います。歯の形状で例えられるように穀物を中心とした食構成でカロリーを満たせば栄養学的にも問題はないと言われています。食生態学では人類発生以来、栄養学の数字を満たした人類は存在しないだろうと書かれてあります。食の伝統に従い適当にやっていればいいのかも知れませんね。

砂糖(蔗糖)の問題点はグルコースに分解する時カルシウムを始めとするミネラル、ビタミン類を消耗する事にあります。蜂蜜などは既に分解が完了しているので、砂糖よりましです。砂糖はダメでも黒砂糖は良いと言う食養家もおられますが、黒砂糖の90%は蔗糖です。ご注意を。

食材は五行で甘味に分類されるものが多いのは、甘味は人間の生命維持に重要な役割を担っているからです。甘味を求める事は当然です。五味調和、過不足があってはいけません。味覚を信じるしかないようです。酢は酢酸ですが果実酢、玄米酢は有機酸を含みます。わずかな酸味でも効果があります。少量の梅干を加え煮込むなどの方法はいかがでしょうか。酸味は辛味を緩和します。また加熱により酸味も辛味も緩和されます。

普通、心臓でも肝臓でも負担がかかればその働きを補償すべく肥大するようです。検査では異常がなくても五臓の中で肝臓は最初に障害が起こるとこです。肝臓の働きを助けることが大切だと思います。漢方では80%のとこで治療を打ち切り、後20%は自然の治癒力で治していくようにします。そのほうが治癒率も経過も良好なのです。医祖ヒポクラテスの西洋医学序説にも100%の状態は好ましくない、と述べられています。健康とは80〜100%の間で絶えず揺れ動くものだと私は思っています。

 

五行食養法を巡って(3)

薬局と言う仕事上、お客様との相談の中で学ばせていただいた食養であることをお断りして引き続き書いてみます。

前回五味調和過不足なくと言う事を書きました。これは平等に摂取することではありません。食材は甘に分類される物が多くを占めています。甘を中心に辛・鹹・酸を少しずつ、苦を時々と言うのが五味調和の意です。ピクルスは酸・辛を同時に満たします。塩は自然塩を使えば鹹のほか苦であるMgも含有します。こうして食材の構成を考えていくと、自然食材がいかに多様性を有し、人に優しいか理解できます。ただし陰陽五行もあくまでも作業仮説であり例外は幾つもあります。現実に適合させる為の無理な分類もあります。陰陽の見解で議論の絶えない理由の一つです。絶対的なものではありません。

唐辛子は辛大熱に分類されます。辛平の熱度を+1とすると辛温で+2、辛熱で+3、辛大熱は+4〜5になります。穀物の米を基準の甘平0としての数字です。これほど食性から離れたものは薬物の作用を有します。辛熱の薬物は表裏への走鼠性(ネズミの様に走り回る)があります。唐辛子多食の人は体表にいけばのぼせや頭痛、内臓にいけば胃炎や痔が多く見られます。またナス科の植物は元々薬草として使われていた為食材とするには要注意と書かれた本もあります。

食を信念や理想で摂ってはいけません。食材を生かす為にも、楽しい食事であらねばなりません。おいしくいただいてこそ血となり肉となります。

健康とは80〜100%の間で絶えず揺れ動 くものだと私は思っています。80%という数字に根拠はありませんが大切な事です。治療を続けていくと或る程度良くなって足踏みする時期があります。そこを仮に80%の地点とします。も少しと一層の努力をし濃厚な治療を求める時期でもあります。自然治癒力で治ろうとしているにも関わらず治療で治癒力を抑え込んでいる場合が往々にしてあります。そして80%からが治りにくいのです。80%を見極めるのは難しいところですが、漫然と治療を続けることは利益になりません治療家の利益にはなるかも知れませんが。

病状が改善しないため、思い切って薬を止めたとたん体への負荷がとれ好転すると言う事はしばしばあります。それから後は薬草茶や食養で維持していく、体に優しい治療を選択されたらよいと思います。悪くなれば、亦もとの有効な治療に戻ればよいのです

玄米は甘微寒−0.5で少し冷やす性質を有しています。虚弱者、脾胃虚証、幼児、病人にとって新陳代謝を低下させたり不消化をもたらす恐れがあります。殆どの人には問題いのない事でも、何が起こるか解かりません。食べてみて嫌だったらためらわず止める事です。私は胚芽米をお勧めします。これも昔から論争の絶えない事ですが。胚芽残存率は好みでよいと思います。麦(帰経・肝臓)粟など混ぜても可。

山菜などのあくは自然界の毒物なのであくを抜く工夫をして時たま食べるくらいで良いと思います。蛇足ですが虫食い野菜の虫食い部分にも毒性があります。これは虫を殺す為、植物が自ら毒成分を産生するためと言われいます。もち米はうるち米と違い粘膩性があります。これは湿熱(炎症)を助長します。常食とするわけには行きません。もち米を練った餅は更に粘膩性を増していますので、注意してください。粒食、粉食、練り食それぞれ性質が違っています。

陰陽五行とは別に食材の性状を表現する言葉があります、生、肥、甘、冷。この四つです。中医では病因の一つとして痰・血滞を考えます。この四つの性質を持つ食材はを形成します。生・生ものです。肥・脂の多いものです。甘・甘味の強いものです。冷・体温より著しく温度の低いものです。いずれも胃腸の動きを不活発にし消化を妨げます。

 

冷えについて(小児)

こんにちは、今朝は大変寒い朝でした。といっても外気温1度、しかし晴天でだんだん温かくなり、陽だまりに居ると快適です。来日される中医の話ですが、日本人の薄着に驚くそうです。若い女性が夏も冬も大して変わらぬ服装で短いスカート姿・・・寒い時に保温は欠かせないと思います。私は、非難して下さる方の思いやりを考えているところです。

日本にもかって山田椿庭という小児専門の大家がいてこの人の書物は薄着を奨励しています。薄着の始まりは何だろう?と考える事もありますが、冷たい子供の手足を暖めてあげたいと思うのは自然な親心です。そこに薄着の理屈の介入する余地はありません。偉い学者の説より、最新の学説より、私は伝統や生活の知恵の方を信じ、かつ重んじます。

但し保温といっても過剰になると意味のないばかりか逆効果になってしまいます。数枚の衣服の上に風を通さない上着を身につけるだけで保温は達成されます。手袋、靴下も何枚も履く必要はありませんが、必要ならば上に風を通さないものを重ねるだけで随分保温力は上がります。逆効果と書きましたが、正しくは不都合といった程度に考えてください。

人は穀物の気を源に温度を発生させているわけです。それを発散させてしまうと何処からも陽気は頂けません。更に穀物を取り温度を発生させるわけですが人の体はストーブに薪を追加するようには行きません。陽気を損耗すれば同時に陰気も損耗します。貯金に例えれば解かりやすいでしょう。内が冷えている、つまり金欠病の状態だとします。その上薄着で体表からまでお金が漏れていったら益々貯金はなくなります。のぼせるような過剰な暖房は逆に陽気を発散させますが。発散させない程度の保温は、常識で判断されたらよいと思います。親の信念で子供がつらい思いをするのは見るに耐えません。

子供さんの手足の冷えは、肝気の巡りがうまくいっていないのではないかと推測されます。漢方で肝というのは自律神経なども含んだ気の調節器官と考えます。桂皮、生姜を服用との事ですが、さらに当帰(トウキ)芍薬(シャクヤク)を加えたらどうでしょうか、桂皮・辛温 生姜・辛微温でその陽気で内外を暖めますがその陽気でのぼせや、逆に陽気の遺漏を招く事もあります。芍薬は桂皮の行き過ぎを抑えます。柔肝、平肝作用もあります。トウキは肝血の増加に寄与します。肝血が増えるとおのずと肝の疏泄は上手く行きます。分量を書いておきます。桂皮2 生姜2g、当帰3g、芍薬3g、飲みにくいので黒砂糖など好みでどうぞ。大棗(ナツメ)も2〜3個入れると脾胃の働きがよくなります。

 

冷え症のこと

情報が少ないので正確なことは言えないのですが、一般的雑談でご勘弁願います。思い当たるのは夏の冷飲冷食冷房ではないですか?私は日頃夏こそ温度の貯金をと訴えています。暑さに乗じ体を冷やすと、気温が下がり始める9月末頃から寒冷病(自家製造語)となります。その上短いスカートなどはいていると脚から寒がいりこみお腹や子宮を冷やす事になります。

今までは何でもないことでも齢を重ねると変化します。中国の古典医書では女性は7の倍数で体調の変化がみられると言います。即ち7で腎気が活発になり歯や髪が生え、14で腎気成熟し子を孕む、21で腎気が行き渡り、28で強壮期となり、35で顔がやつれ始め、42でしわが増し白髪が見られる、49で月経が止まる、といった具合です。男は8の倍数です。

寒冷と、この体調の変化の時期や、ストレスが重なったりしたのではないかと推測しています。違ってるかも知れませんが。他にも色んな原因が考えられるでしょうけど、詳しくは婦人科の受診をお勧めします。もう少し様子をみると言うことであれば、一つ薬草を紹介しておきます。紅花3〜5gを清酒50ml弱火で1分程煎じ寝る前1回服用します。薬草店で買えば100g→300円前後で手に入ると思います。但しこれは寒冷病という前提の話です。出血などがあれば話は別です。

好転反応のことですが、、自然医食などではその副作用を糊塗する為よく使う言葉です語源は漢方の瞑眩(めんげん)反応から来ていると思われます。漢方関係者の間では現在否定的です。証の不適応とするほうが大勢です。何らかの療法で不快な症状が出たときは、まず不適応か副作用を疑ったほうがいいと思います。

 

回虫駆除

一病息災の考え方ですが、胃弱の人は食べ過ぎない為、肝臓、膵臓の病気になりにくいし、肝臓の悪い人は、心臓の病気になりにくい傾向はあります。あくまでも一般論ですが、全て悪い人もいるので、法則性は在りません。とは言えやはり回虫やその他の寄生虫がいると解かれば、駆虫したいですね。仮に体の役に立つとしても、充分な医学的管理が出来ない人にとっては、リスクもあります。

40歳台後半以上の人はかって(小学校時代)海人草という薬草を学校で飲まされた経験がおありと思います。なかなかいい薬なのですが、今は手に入り難くなっています。山椒や唐辛子で虫体を麻痺させて排出させる方法もありますが、辛味が強いため結膜が充血したりする例もあります。

これならと思える処方が漢方にありますので紹介しておきます。甘草粉蜜湯です。甘草2gを200mlの水で30分程とろ火で煎じます。それに米粉3g、蜂蜜5gを加え撹拌し粥状にし、半分に分け朝夕空腹時に服用します。数日続けてみて下さい。甘草は2gで10円くらいでしょう、薬草店に行けば何処でも置いてあります。これでダメなら、医者に相談されたほうが良いでしょう。新薬の駆虫薬は副作用が在るため、特に妊婦の服用は慎重にと書かれてあります。

蛇足ながら、鶏の駆虫に関してはいくらかの経験があります。見事に効きます。10年程前、闘鶏愛好家から条虫駆除の話がありました。なにぶん闘鶏ですから強くなるためあらゆることを試みるわけです。一羽の闘鶏に平均2〜3匹、50〜60cmくらいの条虫がいます。地面飼いするため中間宿主であるミミズなどから卵が侵入し、そのため食欲や闘争心が落ちます。闘鶏愛好家の中にも一病息災の考えの方があり、条虫のおかげで食べ過ぎが抑えられる為、又食べ過ぎても条虫が上前をはねてくれるので脂肪がつかず身軽になるという話も聞きました。

これに数種の薬草を使用してみました。中でも優れていたのは、檳榔子と言う薬草ですこれを煎じ、もしくは粉末にし服用させます。30分〜1時間くらいで虫体の排出が始まります。ほぼ完璧な駆虫効果です。虫体を麻痺させ、腸管の運動を亢進させる薬効があります。分量が多すぎて、最初の頃は犠牲になった闘鶏もありました。量を多くすれば効くだろうという闘鶏愛好家の独断でそうなったもので、私が責任を問われる事はありませんでした。人に使ったことはまだありませんが、粉末で1g位を空腹時服用します。条虫をはじめ回虫などにも有効と書物には書かれてあります。薬草の中では、幾らか注意のいる部類になりますが、新薬と比べれはずっと安全です。

 

玄米菜食について

大雑把な説明ですが、こんな実験があります。2群のラットの片方には減塩食を与え給餌レバーに電流を流すストレスをかけます、もう一方には高塩食を与えそのまま。すると減塩食のラットの血圧の方が上昇したと言う報告です。体に優しいという食事をとっていても、脂の滴るようなステーキ、活魚の刺身も食べたいな、と考えるならたまにはそれも食べたらよいと思います。心の栄養と言う呼び方で表現する食養家もいます。私もこの考えかたに賛成です。

以前私がほぼ完璧に玄米菜食の教科書どうり取り組んだ頃は、信仰に近いものがあり、乳製品や卵は勿論、肉や魚など食べる気もおこらなかったのですが、そんな状態は半年くらいしか続きませんでした。幸か不幸かわかりませんが?この経験から柔軟な食養生をお勧めしています。

仕事がら食養の相談を受けるのですが、自分がやっていることを相談者に対しても説得するわけです。信じてやっていると、異論をさしはさむ人を打ち負かしてでも、という気まで起こります。打ち負かしたところで他人の食の嗜好を変えられるわけがありません。今は妥協的にやっています。好みや生活スタイル等考え、これ位ならどうですか?といった具合です。この方が一緒に考えた食養という意識を共有できるので、いい関係が築けます。

穀物菜食は人の食性に合ったもので、だれにとっても基本食として優れています。1日3回1週間で21食をたべるうちの数回でも、できれば10回くらいは一汁一菜を取り入れたらその分体の負担は軽くなります。食べ過ぎたなら1〜2食ほどの断食か、澄まし汁や味噌汁だけ食べる断食で、あとはハブ茶、ドクダミ茶などの緩下作用のある薬草茶で胃腸の掃除をする。これくらいは誰に教えてあげても納得してもらえると思います。

穀物菜食の食養が栄養学と結びついていけば大変素晴らしいものになるでしょう。乳製品、蛋白信仰の栄養学ですがおかしなところは取り入れなければ良いのです。

 

鼻水に生姜湯

鼻水ですか?肺が冷えているようですね。肺に充分な陽気があれば、肺の蒸気を気化出来ます。本来蒸気で発散するべき水が、温度不足で、気化できないでいるようです。深い考察はさておき、脾胃の弱い人は水穀を分ける力が不足します。脾胃がしっかりしていても、腎気が弱いとその水を気化できません。とりあえずの方法として、肺を暖める事です。

しょうが湯でほぼよろしいと思います。私の方法を書いて見ます。生の生姜4〜5gを茶漉しにすりおろし熱湯をかけます。それに少々のレモン汁と適量の蜂蜜をいれ、熱いうちに服用します。これで効かなければ、すりおろしたままの生姜に、葛粉を水でといて蜂蜜を適量いれ、葛・生姜湯として服用します。葛を入れれば熱の持ちがいいです。葛粉を入れる場合は加熱が必要になります。これでダメなら、蒸しタオルで鼻を被うといいです。

大雑把な分類ですが、冷えには温熱発生そのものが出来ない本当の冷えと、実は温熱発生はあるものの手足などの末梢血管まで達しないと言う冷えです。生理痛のひどいのも冷えが原因のひとつと思います。

生姜湯は割と有効な食養として推奨できます。もう一つ保温も大切です。冬は当然のことですが、私は夏こそ冷えを治すチャンスと思っています。エアコン冷飲冷食は禁物です。夏からだを寒冷の刺激から守る事が養生のコツだと思います。さらに春さき温暖になった頃から、首、肩、背中を起床時に乾布摩擦すると皮膚が強くなり風邪をひきません。寒くなる秋口まで続けてみて下さい。

 

魚の解毒

紫蘇がいいです。紫蘇は魚貝類の解毒薬として有名です。刺身に紫蘇の葉が添えられるのはあながち見栄えだけではなさそうです。しかし紫蘇の葉は虫食い防止に農薬を沢山使うらしく、こうなると魚毒と農薬を天秤にかけなくてはなりません。紫蘇の葉、わさびなどその香味が蛋白質の腐敗を遅らせる働きを有します。殺菌作用もあり、胃のもたれも防ぎます。薬でいえば芳香健胃薬です。サバで有名なアニサキスも、わさびである程度防げます。ほかにも茴香などでの実験もあります。茴香は大正漢方胃腸薬の安中散という処方に配合されています。

魚や肉などの油脂や蛋白食の時はその添えられた量より更に多めの紫蘇、わさびなどを必要とします。

既に書いたような事ですが、紫蘇、蜜柑の皮を乾燥させ保存しておくとこんな時便利です。蜜柑の皮は胃の気滞(もたれ)を防ぎます。この2種にさらに生姜を少々加え、お茶にして飲むといいです。

まさに食中毒に遭遇したなら、下剤をかけ食物を排除する方法になります。といってもそんな時は病院に駆け込みますね。昔の話になりますが、簡単に病院にいけなかった頃は、病気になるとまず大概ヒマシ油を飲ませ、消化管を空にしたそうです。そうすることにより、消化の負担を軽くし、その力を治癒に向かわせると言う考えからです。その後下痢を梅肉エキスで止めるという療法だったことを聞いたことがあります。今ではとてもお勧めできるものではありません。

 

脾胃と湿

常識的には湿度と温度の関係だと思いますが、それは既にご存知と思います。理科年表で調べてみると、日本の相対湿度は年間通じて65〜75%平均です。寒季は乾季ともいって湿度は低下します。75%ではエキス顆粒の調剤は湿気をおび往生しますが70%になると何とか上手くいきます。一桁台の湿度の差は大きいと考えています。世界の湿度も調べてみると、大陸地の寒季の湿度は20〜30%というのもあります。年間通じて20%台の都市もあるようです。これは砂漠地帯でしょう。こうなると、どんどん皮膚で水分代謝をする為腎の働きが楽になるそうです。

私が教わった漢方の先生の話ですが、中国から来日された方と握手すると大概手が乾いているが1週間も滞在し別れの握手を交わすときは湿っているということです。いつもこんな話から漢方の講義が始まっていました。

湿気と消化管の水滞の関係です。脾は湿を憎む、胃は湿を好むと言われ、胃には常時水分が存在しています。ただの水ではなく消化液なのですが、臍から上に1指ずつの間隔で鳩尾まで6箇所の経穴がありその腹診によって胃の水滞(浸水)状況が解かります私は感性が鈍いので、重症のケースで動悸を呈した人の場合でしか確認できていません。この方法で日本から中国に旅行した時などに確認すると、水滞が減少するそうです

以上は気象から考えられる事ですが、陽性の飲食が多いと、陽を涵養すべき陰を消耗し乾燥を呈します。たとえば蒸留酒である焼酎を常飲する人の肌荒れなど・・・それを防ぐ為には陰性の肴をということになりますが、沖縄など強い蒸留酒を飲むところでは、濃厚な料理を沢山食べるようです。

一般的傾向として日本人は脾胃が弱いと言われています。そのおおきな要因の一つが消化管の水滞です。握手をして手の湿った人があればおそらく胃に水がじゃぶじゃぶ溜まっていると考えられます。今の時期は湿度が低い為確認できないかも知れません。

 

陰陽五行と食養

最初に物ありき、しかる後物の解釈や分類が始まる訳です。その最初が二元論です。例えばこれから春になると新芽が出ます。芽は陰そしてそれが新緑となり太陽の光を浴びると陽となります。で、茎は葉と比べると陰ですが根っこと比べると陽になります。陰中に陽があり、陽中に陰の概念である寒があり、寒中に陽の概念である表があるわけです。これは物の形においても性質に置いても考えられることです。東洋医学では陰陽論から八網分類を導き出します。8 * 8= 64と言う占いの卦と同じものです。

              (陰)ー虚ー裏ー寒

              (陽)−実ー表ー熱

ここで陰陽は大概念となるのですが、それぞれに虚実・表裏・寒熱を含みます。東洋医学では最も基本的な弁証論治の一つです。複雑な体の機能や病気のメカニズムを観察と思弁によって医学体系へと昇華させた先人の知恵に驚くばかりです。更に臓腑弁証という五行の概念が入って来ます。この方法が現在一般的考え方です。これに病因などの要素も勘案し診断治療→フィードバック→診断治療.. とやっていくわけです。臓腑弁証は五味で酸・苦・甘・辛・鹹、五臓で肝・心・脾・肺・腎と分類してそれぞれの関係を相克・相生などで解釈します。病気の分類は大変複雑多岐、混乱するし、私は正直言って、覚えるのに頭がついてゆきません。

実際の仕事は、理路整然とはいかず勘や、慣れの領域です。マクロビオティックの陰陽論は人の基本的食性を示すことは出来ますが、複雑な病気の診断や治療には、いささか物足りないものを感じます。それでも治癒力を励起させることは叶うわけです。陰陽論だけのマクロビオティックから五行も自在に使いこなせるマクロであれば、また一歩進んだ食養が拡がるでしょう。しかしその基には栄養学がなければならないと思っています。

身土不二について。かっては、身土不二以外はありえなかった訳です。これはエコロジーとも関連してきますが、自宅近くに田畑を耕作し、殆どの労働が食をうる為のものだった頃、それぞれの民族がそれぞれの食を見出し食の体系(大袈裟ですが)を作り出し食に見合う身体や思想が形成されたと思われます。元々人は民族を選ばず穀菜食動物なのですが、乳製品や肉を食べた寒冷・乾燥地の民はどれほどの期間をかけて身体に適応させてきたことでしょう。

日本人は日本の伝統食の身体が出来上がっています。乳製品などは、ハレの食と考えています。薬食という考えで、病者に食べさせることもありますが、その場合は心理効果からではないでしょうか。楽しみに食されるなら、それもまた良いと思います。石塚左玄の食養の系譜中の栄養学の泰斗、川島四郎先生は日本では牛乳は飲まないが、外国へいった時は飲むようなことをその著書のなかでかかれています。何か深い考があってのことなのか?いまだ知るを得ません。

新鮮な旬のものを、原材料で調理する。加工食品は加工段階を経るにつれ身土不二から遠のいてゆきます。島田彰夫先生の身土不二を考える、と言う本は参考になります10年前初版ですから、すでに読了かも?昨年出版の伝統食の復権もわかりやすい本です。

 

アルミとアルツハイマー

アルミニウムが良くないという研究者の記事が新聞で報道されると、後を追うように業界のヒモ付き学者が、根拠がないとか、偏向モデルの実験値を示し安全の認定を与えたりしています。これはどんな業界でも同じです。利害が真実に優先するのです。アルミも、農薬や環境汚染、添加物、原発・・・様々な問題が取り上げられ、凡そ忘れられてしまいます。忘られてもそれらの問題はなくなったわけではありません。

 アルツハイマー病  黒田洋一郎著 岩波新書 1998年出版

これは参考になります。読了であれば失礼。飲料水中のアルミが特に問題があるように書かれています。飲料水の不安を煽りたて法外な価格の浄水器を売りつける業者を見てるとムカムカ吐き気がしてきますが、電解法によるアルカリ水はアルミが濃縮されるそうです。アルミを除去できるような浄水器は水のミネラルも除去するわけで、迷うところです。

アルミとあまり関係はありませんが浄水器は2〜3万程度の中空糸膜+活性炭のものでいいと思います。医療経済的にも高価なものがそれ程有効とも思えません。

ところで、私はこの本をよんでやはり飲料水のみならず、避けられるアルミは避けたいと考えました。アルミの圧力鍋はステンレス製に替えアルミ合金、アルマイト、アルミホイル、医薬品、食品中のアルミ化合物・・・できる限り避けるよう努力しています。

こんな試みをしても死亡率100%・生きるものの宿命からは逃れられないのです。老いにも一度は向き合わなければいけません。その意味でも推薦できる本です。本のあとがきの著者の一句は更に感動しました。この一句で本も著者も信じることにしました。

人間の生存や健康にかかわることで、いったい、

事前に厳密に実証できることがあるのか。

 

玄米(フィチン酸)と自然塩の害

自然食は安全か 高橋晄正 著 1989年の出版で、私もすぐにこの本を読みました。久司先生のマクロビオティク食事法もこの年出版です。折りしもマクロビオティク関連の読書をやっている時で、ショックというか、目から鱗というか、複雑な感想を抱いたものです。高橋先生はご存知東大物療内科の講師で、このような発言で講師以上になれなかったという噂もあります。しかし薬害問題などの理論的役割を果たしてこられ私は大変尊敬しています。玄米賛美の本を読むのと同じくらい玄米批判の本も読むのが私の読書スタイルです。

話はそれますが、1969年漢方の認識(NHKブックス)も出版されていて、私が読んだのは1986年漢方薬局を開業して一年目だったと思います。高橋先生の取り組んでおられる推計学による計量診断学の立場で書かれた圧倒される本でした。しばらくは、薬局の廃業も考えるくらいでした。何ら確かなevidenceもなくただ古典や経験を拠所とする仕事に疑問をもちました。いまもその思いは沸々と残って、時に躊躇したりしつつなんとなく惰性で仕事を続けている次第です。もう一度読み返し、正確な情報を以って投稿すべきなのかも解かりませんが、なにぶんやることが多くて、又できたとしても、メールで容易に書けるようなものでもありません。興味ある方は是非一読されんことをお勧めします。

漢方、鍼灸を中心に書かれた本ですが、東洋医学の知識もないのに一蹴してしまう学者と違い深く研究し資料も収集した上での研究ですから、本の価格の十倍の価値はあります。この他、別途薬草や漢方薬、新薬は勿論、一般用医薬品に関する著作物も多くあります。いずれも考えさせられ、自分の仕事や存在価値に失望させられます。

フィチン酸の多い玄米、玄麦を大量に摂ると、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などの 金属とキレート結合し、不溶性の塩を作るためその吸収を妨げる。ということですが、私はこれが本当だったらどうしよう、と思い、玄米も食べつつ、精米機を買い大方の主食は1〜2割ほど精米した米に、押し麦1割、粟0.5割、時に黒米、赤米発芽玄米、小豆などの配合で食べています。玄米が好きで玄米以外は主食として認めないと言われる方からは怒られるかも知れませんが、結構美味しく食べています。もし玄米だけ沢山食べている方であれば見逃せない問題だと思います。

自然塩はニガリが多く腎臓や肝臓を硬化させるとし、JT塩を勧めるということですが、私は少なくとも食などに関して、これは絶対ダメというものはありますが、絶対これでなくてはダメというものはありません。塩に関しても、いったいどれほど摂取すればどれ位の被害があるのでしょうか、常識的な量を使用していて、問題が起こるとは思えません、もし起こるとしてミネラルは塩だけからのみ摂取する訳ではありません。生命に必要なミネラルそのものが被害を及ぼすとするならそれは天命ではないかと思います。

このことよりJT塩に興味を持ちました。塩は数種類使っていますが、JT塩だけは使いません。しかし自然塩といえども普通は岩塩を精製して海水組成に近く調整するもので化学工業の恩恵を受けているわけです。私はこれを使っています。料理の味が良くなるというのが第一の理由です。塩田法で得られる海塩で気になるのは、海洋汚染のことです。特に内分泌撹乱物質は極微量で影響を及ぼします。このあたりの安全は確保されているのか、資料があれば欲しいとこです。ミネラルたっぷりが、別の被害を生むことにも繋がります。だとすれば味のこだわりがなければ、JT塩の方がいいかなと考えないこともありません。

例えば砂糖でも黒砂糖はカルシウムも沢山あるからと、推奨する方もあるけど、黒砂糖でカルシウムを摂取するためには100g〜200gの黒砂糖が要り、そのことで今度は蔗糖の被害が生じます。こんなことを考えていると、本当は良くないのだけど、と、純白の白砂糖を恐る恐る少し使うほうがよほど身体にいいといえます。

玄米、塩、その他色々な栄養素も、別段一食で完結するわけではないのに、一食の内容を分析してバランスがおかしいと、言う事がしばしば見受けられます。このことがまたおかしなことなのです。生命現象を考えると、許容の幅は計り知れないものがあります。実際に塩ゼロで生きている民族もあれば、カロリーにしても1400Calどころか500Calぐらいで生きている人もいるのです。

総量で、ある一定期間かくある食物や栄養素を摂取すればいいと考えたほうが生けるものの現実であると思っています。とすればハレ食で日頃不足がちの栄養素や食の欲望を補給ストックする事も納得がゆきます。

 

波動計とニューサイエンス

ご紹介のwebページみました。なるほど、と思ったのは、エコショップのことです。物にしては結構高価なものです。波動やフーチ(ダウジング)のアイテムも気になります。有名なO-ringとおなじく不確定なもので、意念によって幾らでも左右されるものを手がかりに、再現性のある科学的判定が出来るのか?と思った次第です。

波動計は有名ですが、元々波動など測定できる回路は組み込まれておらず、皮膚伝導度(発汗によって変化が著しい)測定器程度のラジオニックスと呼ばれるものです。解かりやすくいえば、うそ発見機の携帯版です。これを真剣に研究しておられるかたもあり、一概に否定するものではありません。21世紀医療業界の地動説となり得る可能性もなきにしもあらずですが、波動そのものがまだ仮説の段階です。

仮説の段階の理屈で、ラジオニックスを研究していく意味はあるのかも知れません。これからの研究に注目もしています。有効なら使ってもみたいのですが、今の段階でこれを商品の販売という経済目的に使用される事を懸念しているのです。意念によって変動する数値・・・その意念が利益だったりノルマだったりすれば、知らずに購入する人の不幸を招きます。同じく健康産業に従事する者としてこの手の業者のやりかたには疑問をもっています。善意に違いないと思ってはいるのですが。少なくとも私が見聞した波動ビジネスに対しては、こんな感想を持っています。納得できるものと出会わなっかた不幸でしょうか。漢方業界だってひどいものです、幾らか薬品の知識があるだけに説得力があり、次々に抱合せ販売を重ね、最初から○○万円頂と決めている悪質な薬局さえあります。

どんな、説得力のある意見でも波動という文字のため全てご破算です。極論ですが私は自分の経験と仕事の勘で、そう決めているのです。波動、O-ring、ダウジング、充分とはいえませんが一応勉強しました。今の段階でいえることもこれくらいです。この件に関してはML上であまり論争したくありません。これらのものに熱心に取り組んでおられる方もあると思いますので、お許しください。

誰しも医学の素人であってはならない、自分の病気くらいは充分に情報を収集し熟知することは可能なのです。それをしないことから悲劇は始まります。西洋医学で容易に治癒する病気を敢えて漢方や東洋医学又は代替医療で治す必然性はあるのでしょうか?新薬で数日で軽快する病気なのに、排毒といい苦痛に耐えさせ、または好転反応と詭弁を弄し耐えさせる....新薬のリスクをも勘案して最も有用性の高い療法を考える事は、医療の素人にも出来ない筈はないと思います。

それと船井幸雄、、波動などと同じく、、、この名前がでてもご破算です。オカルトビジネスのドン。批判的な投稿になって申し訳ありません。といふのも船井ワールド及びそのシンパに関わりあうと、禅でいう「魔境に入る」危険があります。気功では偏差といいます。一般には洗脳です。ニューエイジやニューサイエンスは西洋が起源です。徹頭徹尾、理知や合理性でつき進んできたサイエンステクノロジーの反証として、西洋人自らの手で東洋思想が発掘されたのです。

彼らの根本には西洋的科学や理性を感じます。カプラの「タオ自然学」など読むとこんな論考は東洋人には出来ないと痛感させられます。例えは悪いけどシェルドレイクの「なぜそれは起こるのか」は一読の価値を認めるものの、同じテーマで書かれた船井幸雄の「100匹目の猿」は読むに耐えません。   

 

目に効く薬草

以前の投稿で私が紹介した、島田彰夫先生の伝統食の復権を読むと、最近の子供の視力減退は眼科でも常識化してるそうです。その原因の考察として柔らかい食物が増え咀嚼の機会減少し、それによって、水晶体の厚みを調節する毛様筋が鍛えらがれなくなった。と書かれています。なるほど、食物の軟化は社会現象でもあり、社会問題でもあり、便利に加工されたもの程著しくダメです。

上記投稿のとき栄養学の泰斗川島四郎先生の話も書きましたが、この先生の本は色々な栄養学実験を元に興味ある話が書かれています。その元は、「実兵50人を以ってせる軍用糧食の栄食人体実験の研究」というもので、私は図書館で流し読みしたくらいで、詳しく読んでいません。戦場での兵士のあらゆる状況を想定し食物で解決できる事はないかという研究です。

私が漢方を教わった先生が川島先生と親交があり、目によい食の話を伺った事を思いだしました。夜間でも視力がアップすれば、敵を早く発見できるし、戦闘を有利に進められるということです。川島先生の本は10冊ほど持っていますが、この方法は見つけることが出来ませんでした。漢方の先生が川島先生との会話で得られたアイデアだったのかもしれません。それは・・・大分県臼杵地方の郷土料理、黄飯です。これが視力アップに良いということです。これはクチナシをご飯に炊き込んで食べるものです。Google検索の1頁目でレシピが見つかりましたので以下にペーストしておきます。

   黄飯の材料〔4人分〕
   米      280g
   水      420cc
   くちなしの実 2〜3個

   作り方 
   1.米はといでざるにあげておく。
   2.くちなしの実はくだいて水につけ、色を出す。
   3.炊飯器に1・2を入れて炊く。

これに「かやく」を乗せ正月や祭りのとき食べるそうです。クチナシの実は苦寒の薬草で心、肝の熱を冷まします。肝は目に開竅し心肝の熱は視力を低下させます。クチナシの苦味で治す訳です。苦味は多く長く服用すべきものではありません。時々使う事がコツです。

目の病気で、も少し守備範囲の広い薬草がありますので、脱線ついでに書いてみます。私が推奨してるのは菊花です。クチナシより苦味は少なく、養肝明目作用があり、肝血の消耗による視力減退にも使います。目がしょぼつく、かすむ、充血、乾燥等、パソコンの前に長時間向かう人等便利な薬草です。これは常用可。もっとも効果的なのは、菊花の生の搾り汁です。20〜30gをミキサーかすり鉢で擂り潰しガーゼで漉しそれを飲む方法です。花が足りない時は葉っぱでも可。苦いので子供さんが飲めるかどうか?生憎、生の菊や葉が手にいらない時は、薬草店で乾燥菊花を求められても良いでしょう(100gで300〜500円位)。または生の菊が手に入った時、まとめて乾燥させ保存しておく事も可能。これに熱湯を注いでお茶として飲む方法でも良いです。

ハーブではカモミールが菊科の同属植物で、似たような効果が期待できます。これは菊花より更に苦味が少なく甘みさえあります。一本植えておくと、次々と種が落ちカモミール畑が出来上がります。きっと子供でも飲めると思います。この薬草から抽出されたアズレンは目薬等医療用医薬品として認定されています。

ハブ茶。これは漢方では決明子といってこれも菊と同じように明目に使います。整腸作用や穏やかな瀉下作用があり飲みやすく大変便利、かつお勧め出来るお茶です。そのまま煎じても飲めるし、焙じると香ばしくコーヒーみたいな味です。これも畑の隅に種をまいておくと毎年種が落ちたとこから芽がでて何の管理も手間も要らない薬草です。

* * * * *

                             

紹介した黄飯のレシピ及び薬草に興味を持っていただいて嬉しく思います。菊花はどんなものでも構いません。新鮮なものであればてんぷら、おひたしで食するも一興かと。生の絞り汁がベストではありますが、生の花弁や葉を大雑把に刻みそれにお湯を注いで、好みで蜂蜜等で甘みをつけてもいいです。緑茶、紅茶などブレンドされてもいいです。そちらでは菊を見かけないとの事、日本で栽培される菊で花屋で販売されているものは、農薬の心配があります。ご注意を!

菊は中薬でも菊花で通用します。別名も幾らかありますがほぼ同じものです。書いておきます。甘菊花・抗菊花・黄菊花・白菊花など、中医は白と黄また野菊を使い分ける事があります。漢方薬店なら乾燥したものが必ず置いてあります。

   Compositae    Chrysanthmum morifolium HEMSL   (羅語)

クチナシは山梔子(さんしし)これはスパイス店にもあると思います。別名梔子山梔・山枝・山梔皮・山梔仁など。菊花は甘微苦ですがクチナシは苦寒で菊に比べ相当苦く体を冷やします。このため多量を長く使うに注意を要します。寒熱比は菊が−0.5クチナシが−2。黄飯では少量使います。

   Rubiaceae      Gradenia jasminoides ELLIS

カモミールはプランターで育てると新鮮なものを手に入れる事が出来ます。花を摘んで、そのままお茶としてあるいはその他のハーブとブレンドしてもいいです。ハイビスカスなど酸味のあるハーブを加えると肝に帰経し目にもいいと思います。

私はハブ茶(決明子)を常用しています。自分の畑で無農薬放置栽培したものをそのまま、10〜20gを400〜600mlの水で10〜15分弱火で煎じ、これにカモミール等を加えて飲用する事もあります。時にフライパンで焙じて使うこともあります。焙じたら浸出時間は短縮され、熱湯を注ぐだけでも飲めます。ミルで砕いてドリップでも可。薬膳で汎用される枸杞の実も目にいいです。これは大概の食材店で扱っているようです。                            

 

牛乳批判の新聞記事

5月26日(土)の日本農業新聞に新潮社の牛乳批判。農家、消費者が猛反発。「悪意を感じる」と言う見出しで記事がありました。昨日、早速書店に出かけ、新潮45/6月号健康ジャーナリスト・外山利通氏の「牛乳はこんなに体に悪い」と言う記事を立ち読みしました。

まさに常識的記事でなんら異論をさしはさむ余地もなく、むしろ控え目な記事と感じたくらいです。かつ牛乳に関してこれほど短く適確にまとっまった文は評価すべきと思いました。記事の内容は乳業会社こそ熟知している事です。最も正確かつ膨大な情報を蓄えているのも乳業会社において他は考えられないからです。販売の為ある程度の嘘を宣伝し続ける業界の狡猾さは理解出来るものの、消費者団体までもが抗議とは?

牛乳に関する正確な情報は消費者にとっても決して不利益をこうむるものでは無いのに、、、連日長期にわたり豊富な資金力で宣伝し続ける乳業会社に洗脳された結果なのか?こういった善意の記事がたまに出てくると、よってたかって圧殺しようとする乳業会社に怒りを覚えます。

本文には、こんな妄言が書かれていた。

   科学的根拠のない批判・・・
   いたづらに消費者に不安をあたえる・・・
   牛乳を目の敵にしている・・・
   意図的に牛乳を陥れようとする、業界の策略・・・

どっちがどうなんだ!

牛乳の栄養学的、科学的問題は乳業会社自らの手によって既に解決済みの事。乳製品の消費促進は煙草と同じく、今は社会問題と認識すべきかと..

 

有機農法の食材

どんな努力を傾けても純粋無垢の有機農法など考えられない訳で、食材が無く食べられないことは化学肥料や農薬より毒であるともいえます。もう一つの問題遺伝子組換え作物は原料や飼料の段階ですでに我々の胃袋の中に侵入してきています。遺伝子組換え作物も一時頓挫したかのように見えましたが、着実に実績を積みあげているようです。「不自然な収穫」の著者がその本に書いておられたように業界は一時の頓挫など殆ど気にとめず、ひたすら5年後、10年後の成功を画策してるとの事。以前、米の不作で、米の盗難事件まで頻発した事を考えると、農業をやってるから自分の食いぶちは大丈夫と豪語しても、危機的な食料難になれば、自分の食い物を守る為の傭兵さえ必要かもしれません。杞憂だといいのですが。

オーガニックにこしたことは無いけれど、全てを賄うことは明らかに不可能である以上化学肥料、農薬を使った野菜であっても自国で賄える自給率の向上を願うばかりです。オーガニックのこだわりよりも、せめて顔の見える人の作ったものを食べたいものです大手企業、大手外食産業のオーガニック参入。豊富な資金力で一体何をやろうとしているのか?元々閉鎖系での生命の循環がオーガニックであることを考えるなら全く異質の企みといえなくもない。        

 

梅と酒

梅のつく言葉に塩梅(あんばい)と言うのがあります。味加減やその他具合がいい事を表現する言葉で、九州弁では、「よかンばい」と言います。実際話すときは、適当にという意味で使う事が多いです。

酸苦甘辛鹹の五味の中で甘や辛に分類される食材は数多くあるものの苦は少なく薬草の守備範囲になります。そして鹹・酸これは薬草にも少なく食材にも少ないものです。鹹と言えばこれは、塩くらいしかありません。酸味薬草も多くはなく、食材としては酢、レモンなどの酸味の強い柑橘類、そして梅です。甘を中心に辛を少々、塩、梅で鹹・酸の調和をはかり、時に薬草の苦味。。これがいい塩梅「よかンばい」といふ事、と薬膳の先生に教わりました。

先日紹介されたラッキョウの油炒め、これを塩味で食べた報告は既に投稿済み。その後、ポン酢、レモン酢など酸味や醤油、魚醤でたべたり、炒めず水にさらし、生のまま食べたり、いくらかの方法で試みました。ラッキョウはねぎ、たまねぎなどと同じく辛温に分類される食材です。肺金辛の取りすぎはは酸土肝を克します。この理屈から肝を救う酸味で食するといいだろうと考えたわけです。生たまねぎなど元から蜂蜜+酢又はレモンで食べていたので、ラッキョウでも抵抗はありません。塩だけで食べるのとまた違った味わいでした。理屈抜きで辛味(香味)の野菜は酸味と相性がいいようです。

さて酒、これも辛温、この発散する性質で、憂き世の憂さを晴らしてくれる訳ですが、飲みすぎると相克の肝を痛めることは周知の事、ここで梅の出番です。梅でなくてもいいのですがクエン酸、酒石酸などの有機酸は肝の代謝能を高めます。他にレモン、香母酢、酢だち、柚子、、、飲酒前、梅干しを番茶にといて服しておくと、悪酔いしません。普通盃一杯で酔う人もその3〜5倍の量はいけるはずです。中国では紹興酒に青梅の燻製を浸し飲酒するらしく、中国の人は大変酒が強いそうです。

も一つ辛金肺の相克、苦火心で辛温を制することで、肝の働きを助けることが出来ます。このため苦味の薬草を服んでおくと更にパワーアップします。私が勧めるのは木曽御岳山の百草丸です。九州では余り見かけませんが、東日本では何処の薬屋にも必ずおいてあります。安価な1000円くらいのを一本買っておくと、便利です。苦寒剤なので長期大量に飲むと食欲不振、軟便など不都合も起こります。苦味健胃薬として使うなら指示された分量の三分の一程度服用します。梅干、苦味の百草丸で悪酔い防止とは言うものの、酒は酔うためのもの、この先は個々の人生観や健康観の問題です。

   人の世にたのしみ多し然れども酒なしにしてなにのたのしみ -若山牧水-

こんな歌もありますが、酒はアルコールで酔う、と思いの方が殆どだと察します。しかし水でも酔います。ビールのがぶ飲み、冷たい水割り、胃を冷やしたり、水浸しにするような酒の飲み方をすると、長時間、穀気の昇提が妨げられ、血が頭に昇らず、眩暈、頭痛が起こります。また甘味の多い酒や肴、脂の多い肴でも、胃の内容物を停滞させ穀気の昇提を妨げます。これらも悪酔いのもと。

逆に早く酔える方法もあります。ネタは川島四郎先生の食物本、早く酔えばエコロジー&エコノミー...これには椎茸の胞子が良いと書かれています。どなたかお試しあれば、ご報告お願いします。

   酒(名詞):大量投与で全知全能の錯誤がみられ副作用として健忘症。 

 私家版 悪魔の辞典より     

 

ハトムギを癌へ応用

慢性骨髄性白血病ということですが、、、どうやら私と同世代、他人事ではないです。私の友達や同世代の知人も色々な病気が出てきて、相談を受けます。既に亡くなった友達や、大きな手術をした友達もいます。私も数年前、激しい胃痛が続き、どんな薬を飲んでも一向に治らず。こんな時病院へ行けばきっと潰瘍もしくはポリープ、最悪の場合は癌が見つかるかも?そうなれば即手術を宣告されるだろうと恐れ、半年位我慢していたら、治ってしまいました。

これほど薬が無力と思ったことはありません。治ったのは一瞬の出来事でした。信じてもらえないのは覚悟の上で申し上げますが、ちょうど今の時期、太陽を背に受け胃の鈍痛に耐えながら薪割りをしていた時です。屈んだ時、鳩尾の反対側の背中が急に熱くなって、氷が溶解するように痛みが消えていったのです。後で代替医療関係の書物を調べると、ちょうどその位置に太陽神経節があってこれが内蔵の働きをコントロールしているとのことです。日光浴療法だったのです。太陽神経節は医学辞典では素っ気無い簡単な記述です。

プラシボーでも治るなら良い、意外なきっかけで自己治癒力を生かすことができたのではないかと考え、かつ多くの選択肢が開かれた中でその人に合ったヒーリングがあるという確信をもった訳です。自己治癒力を信じ、確信のもと霊的出会いを探し求めるのは大切なことだと思います。

癌の問題提起で有名な近藤誠先生は、代替医療を一蹴されています。西洋医学の侵襲的治療から遠ざかった分のメリットしかない。と、洗脳され財産を奪われ、死んでいる者を生きていると言い張る、狂気のカルトでない限り代替医療は自己治癒力を生かせる選択の可能性が開かれています。洗脳されるくらいでなければ、治癒力は発揮されないのかもしれませんが、洗脳にはもっと大きな危険が伴います。絶対に洗脳されるようなことがあってはなりません。常識に根ざした、根拠は必要です。このことは代替医療に限らず、手術や新薬の適用なども西洋医学の洗脳を受けているのかもしれません。

私が癌のお客様に勧める生薬があります。鳩麦です。生薬と言うより食品です。保険薬として医薬品の認可もされています。医薬品の場合はヨクイニンと言います。生薬で癌に効くとして霊芝やアガリクス茸、または田三七人参。。。その他諸々の高額な商品が、あらゆる手を使って売り込まれています。しかし、いぼに効くと明確に効能を標榜できるものは国内500種ほどの生薬が流通している中で、ヨクイニンだけです。

いぼ→良性腫瘍→癌と応用するわけです。

ヨクイニンのコイクセエノライドはマウスのエーリッヒ腹水癌に延命作用が、ヨクイニン中の脂肪は吉田肉腫に著明な増殖防止作用が報告されています。(ちょっと古いのですが東大の衛生化学、浮田忠之進教授)特に白血病など血液の癌には有効性が高いようです。ダブルブラインドのデータは持っていませんので、イボで認可されている唯一の生薬と言うことで紹介しました。

参考まで、私が色んな本から抽出しまとめた文書を貼り付けておきます。

薬用のヨクイニンは、はと麦の果皮を脱穀して精白したもので、重く肥大で内 部が白く、歯間に粘着するものが良品です。古来イボ取りの妙薬といわれ、現在病院でも使われています。普通イボ取りには1日15〜30gを煎じて2回に分けて服用します。(粉末は1回3〜10gをそのまま服用します。粉をイボにつけても効果があります。)10日〜1ヶ月位で効果が現れます。また、はと麦は癌の民間薬で、その成分、ゲルマニュウムやコイクノライドは癌細胞の発育阻止物質として注目されています。はと麦は米や麦に比べ蛋白質は2倍、炭水化物も50%以上含み、諸々の酵素の働きで新陳代謝を活発にする栄養食品です。常用すると、食欲がでて便通を整え、癌の病苦を癒し症状が好転します。特に白血病など血液性の癌に良いと言われています。また消炎、排膿、鎮痛、緩下、利尿、解毒、解熱作用があり、胃潰瘍、歯槽膿漏、催乳、浮腫、帯下、筋肉痛、神経痛、リュウマチ、肝臓・腎臓病、風邪の予防などに有効と言われています。体内の老廃物を排出し新しい組織を作る働きがあるので、美容効果もあります。この為、肌荒れ、シミ、ソバカス、鮫肌、湿疹、蕁麻疹、ものもらい、口臭予防に応用されます。はと麦は大量に用いても副作用はありません。

良いことばかり寄せ集めたので万病の薬みたいですが、30%ほど割り引いて読んで下さい。ただこれだけ優れたヨクイニンなのに、漢方業界では意外と過小評価されています。500g(1〜2月分あります)で1000円程度で儲からないのと、抗癌効果が古くから知られているので、今更勧めても目新しくもないからでしょう。期待効果を上げるためには、ありふれた物でないことも条件のようです。しかし、WTTCというヨクイニン配合の処方を用いて成果を上げている医療機関もあります。

高額な薬や健康食品は必要ありません。癌の患者さんや、術後の管理、あるいは癌の予防、ポリープの治療にヨクイニンだけを勧めています。服用期間は2ヶ月くらいが目処です服用量は常用量の2〜4倍、必ず末か鳩麦を炊くかして全部を丸ごと摂取しなくてはいけません。これは脂肪成分があるため、煎じる事によっては有効成分の十分の一くらいしか抽出する事が出来ません。いぼ、ポリープは治りが早いです。特に小児の水イボは1〜2週間で治癒します。癌にも有効例が見られます。驚いたのは肝癌再発の方でした。1日100g位の大量服用で一週間で治癒されました。奇跡か必然か?奇跡であってもヨクイニンがそれを引き出したのです。こんな切り口の療法紹介は代替医療では、珍しくありません。私も症例の紹介には躊躇するところです。

しかし、得体の知れない物や、高額の物に騙されるくらいなら、副作用もなく安価で、一定の効能効果の標榜できるもののほうが、安心で安全です。食品の感覚で服用出来ます。例えば粉末を水で溶いて、加熱し粥にします。好みで蜂蜜または塩で味付けし、枸杞の実など入れて飲むと美味しいです。お好み焼、うどん、饅頭、クレープ、ホットケーキ、、、などに小麦と混ぜて使う事も出来ます。また粒であれば米と混ぜて炊いも構いません。粉末は外用にも応用できます。石鹸を泡立てそれとヨクイニン末適量を混ぜさらによく泡立て馴染ませます。それで顔や肌膚を洗うと皮膚の状態が良くなります。注意点は粉末を風呂場において置くとすぐにカビが発生します。用事一回分づつ持ち込んで下さい。

このMLでも時にでてくる好転反応、または排毒、これは漢方の瞑眩(めんげん)反応からくるものです。病が治癒する時、激しい反応の起こることを言います。下剤や発汗剤、吐剤を使う時には、当てはまることがない訳でもありません。好転反応と思えるものは、漢方20年の経験で1〜2例あるかないかです。私の発言は信用できないと思われるといけないので、偉い人の発表から。。。これは三浦於菟先生と言う中医学の医者が昨年一般向けの漢方上手と言う著書で書かれたものです。

ほとんどの場合、飲み始めてすぐに出現し、軽快するのも早いものです。また他の症状が取れて気分的によくなるという特徴があります。瞑眩の出現率はどのくらいかといえば、それほど多いものではありません。筆者の経験では1147例中4例(0.3%)程度でした。

不快な作用は不適応か副作用と考えることが一般的です。不快な症状があれば、とりあえず中止してみるのが望ましいと思います。そして正当な医学知識を収集します。医学常識の貧困が誤った療法を延々と続けさせ、他のより有効な療法の妨げになってはいけません。しかし医学知識のある人がその信念で行なう奇妙な療法については警戒が要ります医学知識が凶器となる例も沢山発生しています。セカンドオピニオン、サードオピニオン、、、納得がいかない時は大切な医療行動です。

 

産後の漢方薬

子供のあせもには、有名な方法があります。桃の葉の罨法です。罨法を辞典で調べると、、充血や炎症などを除くために、薬液や水・湯などにひたした布で患部を冷やしまた暖めること。また、その療法。湿布。とあります。生の葉を両手一杯摘んできて、適量(1L位)の水で10〜15分煎じます。その汁を布に浸し罨法するわけです。昔から広く利用されています。桃の葉はまとめて採集し乾燥させ保存しておけば便利です。

妊娠中の食事は本当に大切な事です。母親学級では乳業会社の栄養士がやってきて牛乳を勧めるケースがしばしば見聞されます。これは営利目的の犯罪行為に等しく飲めないことを非難する栄養士も居るそうです。嘆かわしい実話です。

ところで、これもやや有名で伝統の方法ですが、薬草を処方したマクリと言うのがあります。かっては胎毒下し、として助産婦さん達に愛用されたものです。今も漢方に理解のある病院で使われるところも少数ながらあります。

   Rp. 甘草1.0 黄連1.0 紅花1.0 大黄1.0

以上を振り出しにして出産直後の乳児に服ませます。胎便の排出が容易に行われ出産にともない生じた、オケツ(ふる血)を排除してくれます。哺乳瓶で一回だけ与えればいい薬です。私の子供も服ませました。親類知人、薬局のお客様で出産された時、お祝い代わりに進呈し、大変喜ばれています。産後健やかに、かつアトピーの予防にも貢献する優れた薬です。

また母親にとっても出産は大変な偉業、オトコたるもの頭の上がらぬとこです。出血も起こるし、その血が体の末梢の毛細血管に残留すると、オケツとなってその後の体調に不安を残す事になります。交通事故や怪我でもいえることですが、その時生じた、オケツは速やかに処理しておくに越した事はありません。刀傷の止血に使われた処方で三黄瀉心湯。これは服むとたちどころに出血が止まると、古典にはあります。止血剤として私も繁用しています。その薬草が上記の処方に含まれています。したがって乳児だけでなく産婦にもお勧めしたい処方です。

これがいくらかでも静脈瘤の予防に寄与すると思います。書店に行けば、女性の病気に使う漢方薬の本が山ほどあります。産前産後に服む処方から、オケツをさばく処方、血虚となった時の処方等々、、、が書かれてあります。婦人科の新薬はホルモン剤以外それほど多彩なもののない中、漢方は婦人病に関しては、得意分野としています。

 

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