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西海捕鯨について

学者や研究者の間では、西海地方(佐賀県唐津市付近から長崎県五島列島付近まで)での捕鯨はよく知られていることですが、一般的にはこの地方で捕鯨が行なわれていたことはあまり知られていません。
私の地元、田平町では、「つぐのめ遺跡」という縄文時代の遺跡から、鯨の解体に使用したと思われる石器が、出土しています。この時代は「積極的な捕鯨」ではなく、「寄せ鯨」といって、弱ったり、死んだりして打ち上げられた鯨を対象にしていました。
本格的に船を出して捕鯨を行なったのは、江戸時代以降ですが、その中心となったのが、生月町でした。

今回も福岡市総合図書館の鳥巣学芸員にお願いして、「西海捕鯨の発展要因」という題で一筆書いていただきました。

皆様のご感想をお聞かせいただけましたら幸いです

西海捕鯨の発展要因

わが国における捕鯨業は、戦国末・近世初期に始まったと思われますが、近世中期にはすでにかなりの規模の経営が各地でみられます。

西海地方においても、例えば、1720年(享保5年)の『西海鯨鯢記(さいかいげいげいき)』によれば、各地に「鯨組据浦」の地名を見出すことができ、1799年(寛政11年)にはいくつもの大きな鯨組が一帯に分布をなしています。

漁 場 漁 期 網 数 鯨 組 名
       

壱岐 勝 本 浦

冬・春 6結組

土肥市兵衛組

壱岐 前 目 浦

冬・春 6結組 平戸生月島 増(益)冨又左衛門組

壱岐 印通寺浦

3結組 平戸生月島 増(益)冨又左衛門組
       

対馬 廻 浦

冬・春 3結組

土肥市兵衛組

対馬 伊奈浦

3結組

土肥市兵衛組

       

肥前平戸領 御 崎 浦

冬・春 3結組

平戸生月島 増(益)冨又左衛門組

肥前平戸領 大 島

3結組 平戸生月島 増(益)冨又左衛門組
肥前平戸領 小値賀浦

3結組

土肥市兵衛組

肥前平戸領 津 吉 浦

3結組

土肥市兵衛組

       

肥前大村領 平 島

3結組 平戸生月島 増(益)冨又左衛門組

肥前大村領 榎之島

3結組

大村領田町 岡田勇右衛門組

肥前大村領 柿之島

2結組

大村領田町 岡田勇右衛門組

       

肥前五島領 宇 久 島

5結組

大村領田町 岡田勇右衛門組

肥前五島領 魚之目浦

冬・春 6結組

宮崎喜兵衛組

肥前五島領 有 川 浦

冬・春

湯川源次右衛門組

肥前五島領 柏 浦

3結組

唐津領呼子浦 生島仁左衛門組

肥前五島領 黄 島

唐津領呼子浦 生島仁左衛門組

       

肥前唐津領 小川島

冬・春 3結組

呼子浦 中尾仁十郎組

このように近世中期、西海において捕鯨業が盛大であった地方をみると、平戸領の生月島、的山大島、壱岐の前目・勝本、唐津領の小川島、五島領の有川・魚之目等、肥前半島西部とその近くの島々に限られていたようです。
ではこの地域が、盛大になった基礎的な諸要因は一体なんであったか、その要因を自然的条件、社会的条件、住人の性格の面からみてみましょう。

捕鯨業がとくに肥前の西北海岸に発展した理由として、ひとつには潮流と地形という自然的条件があります。
平戸・対馬間の海は、対馬海流(暖流)とリマン海流(寒流)が流れ、潮目になっています。この寒流に乗って、初冬にオホーツク海から多くの鯨がこの地方へ餌を求めて南下し、春口には逆に北上します。また、複雑な海岸線と島の多い地形(袋型やコ型)は、良好な捕鯨基地としての港を多く提供することになりました。

また、鎖国令によって大名貿易を禁止された西国大名たちは、密貿易に転じたり、捕鯨業のように多大な運上銀(現在の営業税の一種)徴収の期待ができる産業へ目を向けました。そして、この地の人々の性格として、かつて海外貿易でみせたバイタリティーを、捕鯨のような勇壮活発な産業で発揮しようとする面があったことも、全く関係がなかったわけではあるまい。

さらに自然的地理的条件が社会的貧富の差大きくしていきました。すなわち、生計に苦しんだ民衆は海賊や漁業に従事し、投機的に活動した人々の中には、巨富を蓄積した人もみうけられます。

いうまでもなく捕鯨業は、一方で多額の資金、もう一方で貧窮漁民の存在を必須の条件としていました。したがって、平戸の生月島をはじめ、こうした地方は、捕鯨業の発展に最適の条件をもっていたといえます。

皆様のご感想をお聞かせいただけましたら幸いです


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