セガサターン・ゲームレビュー


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            タイトル評点
ドラゴンフォース98点
ルナ〜シルバースターストーリー84点
ガーディアンヒーローズ93点
クリスマスナイツ〜冬期限定版80点
シャイニング・ウィズダム80点
X-MEN Children of the atom82点
King of Fighters’9688点
電脳戦機バーチャロン84点
バーチャファイターkids78点
サクラ大戦95点
リアルサウンド〜風のリグレット83点
AZEL−パンツァードラグーンRPG88点
ドラゴンフォース2〜神去りし大地に〜90点
サクラ大戦2〜君、死にたもうことなかれ〜96点
サクラ大戦帝撃グラフ69点
LUNAR2 ETERNAL BLUE94点
三國志V95点

ドラゴンフォース
RPGとシミュレーションを合わせたようなこのゲームは一応RPGに分類されているらしい。

まぁ、そんなことはさておき、このゲームの魅力は、個性ある8人の君主、両軍合わせて最大200人が入り乱れて戦う戦闘、さらに予想もつかない意外なキャラクター同士の接点。挙げるとキリがないが、何よりもやはり、思わずキャスティングをしたいぐらいに魅力的なキャラクターが点は他のどのゲームも及ばないだろう。というわけで、

ウェイン  林 延年
ゴルダーク 郷里 大輔
レイナート 緒方 恵美
レオン   関 智一
ミカヅキ  森川 智之
ジュノーン 勝生 真沙子
ゴンゴス  高木 渉
ソマリオン 小杉 十郎太
リンク   結城 比呂
ニーナ   島本 須美
ジャロム  佐々木 望
キョウエン 中尾 隆聖
バクラ   西村 知道
ラインノール・ラムダ   置鮎 龍太郎
ガリウス・ユリシス    上田 祐司
トイス・ニルタバ     北村 弘一
アイーシャ・ウリル    天野 由梨
ゼノン・セルジオ     若本 規夫
ユニ・バニラ       かないみか
ダイン・イグラシオ    大塚 芳忠
グレイス・ライオーネ   冬馬 由美
メノルカ・クモン     辻谷 耕史
ハヤテ・ストラトス    八尾 一樹
マノア・ベルターナ    篠原 恵美
リリア・シルビー     丹下 桜
ソフィー・コウリン    岩男 潤子
シャイア・マーシャル   戸田 恵子
キリコ・ロック      石田 彰
シオン・セーラ      金丸 日向子
ラギ・サターナ      梁田 清之
ユイカ・エリーヌ     久川 綾
ミュリカ・ミレーヌ    原えり子
ジュウベエ・ヒックス   石塚 運昇
ホウライ・ミュリア    高山みなみ
シロウ・ヒルダ      高乃 麗
ジョシュア・ハガネ    山崎たくみ
パーシル・エンドリュー  私市 淳
パンタリオン・バギ・デュラン   関 俊彦
ギデオン・ガスパー・グスタフ   屋良 有作
オルテガ・ヅバン・バグフィー   銀河万丈
カルハザード・リスキーマ・グレン 山寺 宏一
アイロス・ハイム・タイレル・ラ・デリ    速水 奨
ライザック・ザド・ガンラド・レヴィアタン  玄田 哲章

という感じでどうだろうか。一押しは名前の後ろにマーク付きだ。

もちろんこのゲームにも幾つか不満はある。まずは、城以外で兵力の受渡しが出来ないこと、また部隊の合流が出来ないことだ。戦闘面では、部隊長が自由に動けないことだ。まぁ、そんなことをすればゲームバランスがメチャクチャになるので仕方ないが…

シナリオは8人の君主全員に与えられていて、大まかな流れは大体同じだが、それぞれ違った台詞や展開になっていて面白い。ちなみに僕は8 人全員クリアはしました(ティリス、レイナート、ゴルダーク、ジュノーン、ウェイン、ミカヅキ、レオン、ゴンゴスの順で)。ティリスの場合は7人のうち、ティリスが直々に乗り込むと4人は戦わずに済むのでラクではあります。また、レイナート君の場合は、ボサっとしててもウェインが勝手に6つの勢力をまとめてくれ、しかもそれをレイナート君にあげちゃうのでこれも楽なんだけど、これはどっちかというと余計なお世話かもしれない。

僕の好きなキャラはレイナート君とゴルの旦那(ゴルダーク)で、レイナート君は、いつも余裕しゃくしゃくでゴンゴスの相手もしてくれるぐらいいい奴なところと、やっぱり悪の少年(or童顔)魔道士なところ。ゴルダークはやはり、征服マニアなところと味方になると言葉づかいがオチャメになるところがグッドです。ゴルの旦那の場合は、ラストシーンで船に乗ってレジェンドラから離れていったみたいだけど、あれはやはり別の征服先に向かったんだと思う。何せゴルの旦那は征服マニアだから、征服することだけに興味を持っていて、征服した後のレジェンドラには何の興味も示さずタイレルあたりにでもあげたのだろう。ジュノーンのシナリオでの旦那はカトマンドゥとの戦いの時に、ジュノーンに捕らわれていたクセに「余の大陸を…」などと相変わらずたわけた事を言うぐらいだから。そういうわけで、色々と楽しませてもらったドラゴンフォース。続編が楽しみだ。
ルナ〜シルバースターストーリー
MEGA−CDで出ていたLUNARのリメイク版。

キャストを一新してビジュアルシーンを大幅に追加している。ゲームシステムもETERNAL BLUEと同じになっていて、割と使いやすい。

しかし、このキャスト変更というのは大いに賛否が問われた。実際、僕はこのキャストは不満だが、この場合のルーナのキャラクターからすると、氷上恭子が合うとは思った。キャラクターが変わってしまってはキャストのイメージは全然違ったものになってしまういい見本だ。できるなら、MEGA−CD版のキャラクターのままにして欲しかった。第一、ETERNAL BLUEで流れるはずのアルテナの歌が流れるとは何事だ!

歌姫の歌もMEGA−CD版の方がよかった。敵キャラもETERNAL BLUEのキャラが使われている(サターン版のEBの敵キャラはどーするの?)し、あのOPを見るとナルが白竜だってことがバレバレだっつーの!

しかも、アレスの語りで話が始まるが、あれはまるでETERNAL BLUEのヒイロそのものじゃないか! BGMは、そこそこ良かったが(特にボス戦勝利時やOPのアレンジ)、あくまでそこそこである。旧作に比べて行動範囲の広さ、いわゆる自由度が減ったのも残念なところだ。これらの欠点は、氷上恭子がアルテナのコスプレをすれば許すとして(おいおい)、ここまで酷評するのはLUNARが好きだからで、決して憎いわけではない、多分(多分って何だよ、多分って)。最後にフォローを入れるとルーナが船上で歌うシーンは必見だ。あれは演出の面で最高の出来だった! 後は魔道都市アルテナの出現シーンかなぁ。何かアポロ13みたい…
ガーディアンヒーローズ
トレジャー制作のガンスターヒーローズの続編。今回は格闘RPGと銘打っている。ゲーム店では、RPGの分野に置かれているが…

技はとりあえず、簡単なコマンド操作で出せるようになっている。また、魔法を使えるキャラもいたりする。ストーリーモードで使う主人公キャラ達は全員魔法は使える(個人差はあるが)。

このゲームは何と言ってもキャラクターがウリだろう。VSモードではストーリーモードに登場した敵キャラも含むほとんどのキャラが使えるようになる。その中には、最後の大ボスはもちろんのこと、一般市民まで使える。こういった無節操さには感心してしまう。キャラの中でオススメなのはスーパーズル。とにかく動きが妖しい、怪しい、アヤシイ。勝った時の台詞も爆笑モノだ。誰かパン買ってくるのだぁ。

おっと、ゲームの内容について詳しく触れてなかったので説明しよう。ストーリーは、主人公達が名剣を手に入れたところから話は始まるが、そのために王家の陰謀に巻き込まれるといった内容になっている(随分簡単だな)。このゲームは、主人公達が選ぶ行動によって話が色々と分岐するようになっている。最後のボスもそれで違ってきたりする。

また、この作品は色々とパロディーが入っている(特にガンダム系)ので探してみるのも面白い。その流れを色濃く受けているのはガンスターヒーローズの最終ボスでもあったゴールデンシルバーだ。勝利すると任務完了と言うし、必殺技の一つにオペレーションメテオシステムなんてものがあるのだ。さらにひどい、というかすごいのはVSモードでの戦闘開始の声が秋元羊介さんだということだ。この声で何と言うかはもう、お分かりだろう。伊達に協力・江崎プロダクション(喜久子さん、大塚さん、石田さん、氷上さんを除く多分全声優が出てると思う)ではないなと思った。納谷さんのバルガーは必聴だし、大谷さんのエドはハッキリ言って、姿・形・声とピ◯チュウそのものだ。

ゲームシステムは3ラインになっていて、ガードはボタンガードになっているが、キャラ数が多いためにハッキリ言って慣れてても収拾がつかないものになっている。そこに、派手な魔法をブチかましたらさらにパニックになること請け合いだろう。そういう意味では喝采と共に難色を示さざるを得ないが、色々な遊びかたができるのはいいことかもしれない。
クリスマスナイツ〜冬期限定版
僕がサターンを買った時についてきたゲームで、内容はナイツのスプリングバレーをクリスマス風にアレンジしたものだ。

クラリスの方のコースは、ナイツそのままだが、エリオットの方は今回新たにコースが作られている。ちなみにボスはギルウイングに固定されている。

このゲームは、コースをクリアするとプレゼントが貰える。プレゼントというのは、まぁ、オプションみたいなものでビジュアルシーンや、カラオケ、ソニックでナイツができるというミニゲームもあったりして結構侮れない。他にも、宣伝用ムービーやナイトピアンを一匹一匹観察できるナイトピアンコレクションもある。これはナイツのナイトピアンデータでもOKというスグレモノ(?)だ。

しかも、このゲームは時期によって周りのグラフィックが変化する。クリスマス前1ヶ月からクリスマスナイツがプレイできるようになる。実際、クリスマスナイツでプレイすると、周りの背景が派手になるためにプレイは格段にやりにくくなる。しかし、イブにはサンタが出るなど粋なはからいをしてくれたりする。

僕のハイスコアはエリオットで40万点突破したので、今度はクラリスを極めてみようと思う…
シャイニング・ウィズダム
シャイニングシリーズのサターン初登場となった作品。とりあえず、シャイニングシリーズとしての繋がりはあるらしく、シャイニング・フォース2の少し後の話らしい。

このゲームはその名前ウィズダム(知恵)が指し示す通り、頭を使わなくてはならない。まぁ、ほんの少しだけど…

形としてはアクションRPGで、連打システムを採用していてボタンを連打するほど足が早くなり、体当り(最後の手段だが)の攻撃力が上がったり、魔法が発動したりする。

主人公は、一人で王国の危機を救う冒険に出るという、割と珍しくない話になっているが、オーブと装備品との組み合わせはなかなか面白かった。色々と隠しアイテムもあったりして、ゲームクリア時にはアイテムの回収率が表示されるが、全部取ったつもりでもなかなか100%にならない。

笑えるアイテムとしては、「どいてなUSO」なんてものがある。このゲームのBGMは、結構味があって楽しかった。最後に、ゲームの中にはシャイニング&ザ・ダクネスの舞台となったストームサング王国が新興国として紹介されている本がある。
X−MEN Children of the atom
アメコミのスーパーヒーローX−MENの格闘ゲーム。

システムは、2本先取式で戦い、必殺技を出す度にゲージのXパワーを溜めて満タンにすると超必殺技が出せるという今となっては普及しまくっているシステムだ。

僕は主に表の主人公であるウルヴァリンを使っていた(初心者でも、勢いだけでかなりいける)が、これを貸してくれた友達は、真の主人公であり、X−MENのリーダー(でも影が薄い)のサイクロップスを使っている。

最後に一句… 「X−MEN 名古屋に来たら えっきしめん」
King of Fighters’96
御存知SN系のキャラが出演する格闘ゲームの移植版。

このゲームは拡張カートリッジを差さなくてはプレイできない。ソフトとカートリッジのオトクな同梱バージョンもあるので、そっちの方がオススメである。

このゲームのシステムを知らない人のために説明すると、20人以上のキャラの中から3人を選んで勝ち抜き戦を行うチームバトル制のシステムになっている。もちろん、最後までキャラが残っていた方のチームが勝ちになる。

このゲームは設定次第で必殺技をボタン一つで出せるようにもなるので、コマンドを知らない初心者でもそこそこ闘うこともできる。ここは、いい点だと思う。どうせなら、超必殺コマンドもLR同時押しか何かで出せるようにして欲しかった。しかし、溜め技もボタン一つでバシバシ出せるのは賛否両論であろう。

それにしても、東のキック攻撃は股間にモザイクがかかりそうで犯罪に近かった。
電脳戦機バーチャロン
ロボット同士が闘う格ゲー(?)である。このゲームは、ロボットの操縦に重点を置いているために、冷静な判断と分析能力が要求される。

特に、視点が目まぐるしく動き敵を見失いがちになるのは大変だった。僕は、あまりやったことはないのだが、あの効果音は印象に残った。

また、別の遊び方でも闘った。遠距離攻撃はやめて、斬り合いだけで闘うという、るろう◯剣心もどきの闘い方をしたのだ。

このゲームには疑問が一つある。何故バーチャロイドは背中にサターンを搭載しているのだろう?
バーチャファイターkids
実は、このゲームは2〜3日借りただけであまりよくやっていない。元々ポリゴン格ゲー自体あまりやったことがないが、適当にボタンを押しても割と技は繋がるのでここはいいと思った。

僕が主に使ったのは桃白白…じゃなくてラウだったが初心者なりに勝ち抜きができた。特にこのバージョンは余ったボタンに連続技を登録できるようになっている。
サクラ大戦
帝都の平和を守る帝国華撃団を描いた恋愛アドベンチャー&戦略シミュレーションゲーム。原案・広井王子、脚本・あかほりさとる、キャラクターデザイン・藤島康介、音楽・田中公平で送る超大作。

僕は最初、このゲームをバカにしていた感があったが、実際にプレイしてみると実に面白かった。帝都を守る帝国華撃団は隊員が全て女の子なのだが、主人公の大神少尉への信頼度が、そのまま戦闘パートでのステータスに影響するのだ。

ストーリーは、大正の世に帝都を暗躍する黒之巣会と、帝国華撃団花組の戦いを描いたものだ。ストーリーは全10話で、予告までついてくる。戦闘は霊子甲胄・光武に乗って行われる。戦闘パート自体はそれ程難しいものでもない。それぞれのキャラクターには必殺技があって、気力が最大値の時に使えるようになるし、ストーリーが進むと主人公の大神くんと一番仲がいい隊員と合体技が使えるようにもなる。

アドベンチャーパートでは、主人公に対する女の子の信頼度を上げるために色々と決断を迫られることがあり、それらの殆どには時間制限がついている。ある時は早く、ある時はのろく… 中には、戦闘中にいきなり決断を迫られる時もあるので侮れない。

それぞれの女の子にはミニゲームがついており、僕はアイリスのスロットゲームにハマっていたら、何故か後輩のSくんとKくんがそれを見てロリコンだと言い出した。これには困った。ただ単にスロットをやってただけで… 話には尾ひれがつき、サークル中に僕がロリコンだという間違った認識が定着してしまった。ロリコンは本当はSくんとKくんなのに… 大体、僕はアイリスだけでなく、さくら、マリア、すみれでもクリアしたのだ。それを言っても「いや、これはアイリスのカムフラージュだ」と言って余計に話がややこしくなってしまった。ちなみに、スロットの僕の最高得点は533点だ。 でも、本当にこのゲームはよくできていた。敵側の黒之巣会等は広井さんの影響が入っていて、まさに半分天外○境となっていたし、田中さんのBGMもよかった。僕のお気に入りは「がんばれ帝国華撃団」だ。OPもカッコよくて、カラオケにまで入っている程だ。EDも、各キャラクターのビジュアルを集めて再構成したものとなっている。ここら辺のサービスにもソツが無い。後はゲームクリア後のお楽しみなのだが、女性キャラ全員と花札ができるモードがある。でも、花札はマズいだろ… 花札は… 任○堂の十八番を使っちゃ…
リアルサウンド〜風のリグレット
何と音だけでプレイするという異色のアドベンチャーゲーム。

内容は、主人公の青年が行方不明になった恋人を探しにいく…といったストーリーだ。勿論ゲームの進め方でストーリーは違ってくる。

音声だけで、どうやってプレイするのかというと、選択肢に差しかかるとチャイムが鳴り出すのだ。しかし、それではどれがどの選択肢だか分からない。そこで方向レバーを動かすと、選択肢として主人公が話す言葉が流れる。後は、その言葉が流れている間にボタンを押すと決定となる。

このゲームは、一気にプレイしても4時間くらいなのだが、一応セーブもできるようになる。だが、このゲームにはセーブ画面なんてものは存在せず、ゲームが流れるにしたがって自動的にセーブがされる。そのため、どこで電源を切っても大体近くから再開できるようになっている。しかし、このシステムには大きな落とし穴があった。それは…

僕がかなり眠い状態でプレイをしていた時のこと。ウトウトして最終ディスクに入った時、僕は遂に眠ってしまった。しかし、目を覚ましてゲームを再開しても再開すべきデータはそこには無かった。そう、僕が眠っている間に選択肢で止まることなくゲーム(と言うかドラマ)が延々と流れ、ゲームが終わった状態でデータがセーブされてしまった。そのため、僕は最初っから始めなくてはならなくなった。え? システム云々を問うより僕がマヌケなだけだって? そ、そうかなぁ。

とにかく、色々とハプニング等はあったものの説明書には他に、ポストカード、点字の説明書(僕には何と書いてあるかは読めない)、ハーブの種(主人公の恋人が育てていたらしい)等が入っている。本当に何から何まで異色だった。まぁ、これはゲームというよりはインタラクティブCDドラマと言った方がいいのかな?
AZEL−パンツァードラグーンRPG
CD4枚組で送る超大作RPG。パンツァードラグーンシリーズの世界観そのままにRPG化してある。CG部分の人間の動きはモーションキャプチャーを用いていて、カメラワークも最高の出来になっている。フィールド部分はフルポリゴンでプレイヤーの視覚に訴えてくる。

戦闘は敵に対する位置取りが重要なポイントを占めているが、ショット・レーザー・バーサークの攻撃技の使い分けも大事になっている。敵を一度でも倒すと、その敵がスペックと共に図鑑の様に記録される。さらに、グリグリ視点を変えることによって全体像を眺めることもできる。難易度としてはそれ程難しくなく、戦闘の練習モードも用意されていて親切な作りになっている。。

まあ、それはいいのだが何と言っても目玉はヒロインのアゼルを坂本真綾嬢が演じているということだろう。エンディングのあの展開は何だか賛否両論モノだが、僕自身、他のシリーズをやっていなかった割に、ストーリーには結構スンナリ入っていけた感じはする。サブイベントもあるのだが、謎解きという点では他のRPGと比べて素っ気なかった気がする。余談だけど、主人公のエッジのモーションキャプチャーのモデルさんは青柳さんという名前らしい。同じ名前でちょっと嬉しい…
ドラゴンフォース2〜神去りし大地に〜
僕個人では、この2は凄く期待していた。が、ちょっと見た感じでは何だかちょっと軽い感じがして印象は悪かった。キャラクターのフェイスパターンで同じフェイスというのはなくなった(ドグル除く)が、魅力自体はダウンしている。だが、キャラクターの設定は前作同様よく出来ていて、キャラの戦闘時での顔合せで思わぬセリフが飛び出すこともあるので侮れない。セリフは特にトブルク戦役という謎の戦争に絡んでいるものが多い。とにかく、前作は8人の主人公キャラのうち、何人かはイロモノキャラがいたが、今回は全員がイロモノ! 一番マトモそうなエーベルスからしていきなりシスコンなのだ。一人くらいはマトモなキャラは残しておけよな…

戦闘時のキャラも魅力がなくなった。前はカワイさがあったのに、今度はドットが見えるくらいの接近もできなくなり、何よりも武将技発動中の遠隔攻撃の当たり判定もなくなっているし、有効射程距離も制限されている。バランス的にも兵より武将の方に強さが傾いていて、兵を動かすことがあまり楽しくなくなってしまった。カメラ角度を変えられるようになったのはいい事だけど…

僕が最初にクリアしたキャラはサニスだが、その強さは尋常ではなかった。溜めが早い上にMPも高く、ウォーターボールで攻撃、チャームで兵力吸収、ヒーリングで回復、そして必殺技のハイギガバスターは最終ボスさえも2発で葬り去る程の威力で攻守共に完璧に近い。さらにロリコンの魅力を利用してアデルバッハを萌えさせ、エンディングでは他人ならざる関係になってしまうのだ。

他にも問題はある。敵キャラの不必要にクサく長いセリフ… 新しい敵の使い走りと化してしまっているグレイスとギデオン。

研究システムは随分と試行錯誤させられたが、組合せを知ってしまえば何てことはない。副官システムも、前回で不評だった探索と建築の自動化を実現してくれて大助かりだ。結局のところ、1回クリアしてしまうと、前回と同様に一応の満足感は得られていた。事実キャスティングの多さ、イベントシーンのほとんどに音声が入る、というものも圧巻だったし、ムービーも増量されて取り込みもキレイになっている。

オプションではムービーを見られるのは勿論のこと、CGも見られるのは実に嬉しい限りだ。でも、後述のサクラ大戦2と同時進行だったのはちと辛かった…


サクラ大戦2〜君、死にたもうことなかれ〜
98年春の大本命ソフト。まず、のっけから前作のデータがある人には、オープニングに少々サービスシーンがある。

キャストも前回より大幅に増えた。サブキャラが増えたせいだろう。今回はこのサブキャラに魅力あるキャラが増えた。加山を筆頭に薔薇組や、隊員の家族、その一人一人に至るまでスキの無いキャスティングがなされているのだ。

最終ボス自体のスケールは前作よりダウンしているが、それを補って余りある程の怒涛のストーリー展開だった。今回は軍国主義社会としての背景を交えたものだったので、真実味があってよかった。

性格ゲージはそれ程…というわけでもなかったが、LIPSのバリエーションアップは好感触だった。

前作よりちょっと悪くなったのは光武に重厚感が無くなったところだ。それから、メッセージウィンドウに入るキャラの顔も前作の方が良かったと思う。多分、それは僕の主観によるものだが…

アニメーションシーンも画質が良くなっているが、何だか色のメリハリが抑えられている感じがする。特にオープニング… それと、これは多分90%以上のプレイヤーが思っているだろう… そう、野村佑香である。数々ある汚点の中でもこの存在は特に光っていた。

ミニゲームは前回より隊員の数が増えたことで数は増えているが、どうも完成度…という点では前回の方が良かった気がする。まぁ…仕方ないか。所詮ミニゲームだし…  個人的に良かったのは、3枚目でマリアが歌う1番のOPだ。あの雄々しさは流石はマリアと言うべきもので、いい味を出している。後はレニが必殺技をしゃべるシーンがかっこよかったな。
サクラ大戦帝撃グラフ
サクラ大戦・サクラ大戦2のデータ集等が入ったファンディスク。

1枚目は特別シナリオ「眠れる森の美女」、用語集、画像集、帝劇の長い一日(みたいなもの)。2枚目はCM集、声優インタビューになっている。

だが音声の最後が変な切れ方をしたり、劇場内を散策しても何もない場所が多かったり、と作り込みがやたら甘い。特にミニゲームには不親切な点が多かった。ランキングも無いしね。「こいこい大戦」で三人娘がピンで出てきたのはよかったけど…
LUNAR2 ETERNAL BLUE
メガCD版のリメイク。SSSの方は全く別のゲームという感じだったが、今回は、ほぼ忠実に移植されていると思った。これはメガCD版の完成度が余りにも高すぎたためだろう。

これと言って不満は見つからなかったが、メガCD版を意識する余りにそれとは別な所で演出を無理矢理に入れた気がする。ガレオンの登場シーンも前の方がかっこよかったし… 何よりもジーク・ザ・ライズンをはしょったのはイタい。折角テミスの山越えで戦闘体勢に入ってたのに… 忘れていたが、アルテナの変わり果てた姿にも…

逆にいい点はキャストがほとんど変わってなかった事だろう。やっぱりガレオンは納谷さんでなきゃ。BGMもメガCD版と同じ物は勿論、ドラマCDに収録されていた仮面の白騎士のテーマまで使われている。ここら辺にスタッフのコダワリが見えて嬉しかった。

三國志V
光栄の好評シリーズ5作目。陣形や担当システム等が新たに盛り込まれている。

まずは名声システム。これは君主ごとに持つ名声の値によって色々な効果が現れる。例えば一番影響するのが月のコマンド実行回数。その他、人材登用や民忠誠度など… とにかく、こういうのは高い方に越したことはない。上げ方も色々とあり、領土を増やしたり、民忠誠度を上げたり、その年の目標を達成したり…と。

そして目標システム。これは年の始めに内政・人事・計略・外交・軍事の各担当官のうち、4人以上が揃うと評定が行なわれ、そこで各担当官が商業値を上げる、○○と○ヵ月以上の同盟を結ぶ…といった目標を挙げ、君主がそのうちのどれを採るかを決める。それがその年の目標となり、達成されると君主の名声が上がるが、達成されないと逆に下がる。ちなみに、目標無しにするのも選択のうちだ。その場合は名声の増減には何の影響もない。

そして陣形。戦い方に応じて攻撃や守備、移動に便利な陣形を選択する事ができるのだ。武将ごとに身に付けられる陣形には勿論違うが。そして、特定の陣形は共同研究で強化することができる。…で、それを行なうには他国との同盟が条件となる。陣形強化一つとっても色々な条件が絡み合うことになるが、ただ一つ言えるのは強い国とは研究をしない方がいい。後々の強敵になるわけだから…

というわけで色々なシステムが盛り沢山だが、他にも武道大会、勇名値、説明書いらずの水鏡先生、そして今やお馴染みの武将登録等…かなり楽しめた。ただ気力だけはちょっと足枷になったが、これも許される範囲だろう。でも、能力を仮想にすると戦場で妖術や幻術、仙術を使いまくるという、三國志離れした展開になってしまうので注意!